邦画。本内容の映画は、他の国では作れない日本の映画。
親の借金の保証人になっていて借金を返すことに疲れ、自分が住んでいるアパートを壊し(土地は隣にすむ祖父の名義)、その土地を売ろうとしている会社を辞めた男、資本主義の競争に嫌気がさし、最初の男と同じ会社を同時期にやめ、彼女から部屋を追い出された男、広告写真用の料理をつくる仕事をしている女性、更新料を払う時期になり迷っていたところ、最初の男性とお見合いをしたことをきっかけにアパートに住むことに。
三人は同じアパートに住むことになる。
この三人、居酒屋を営む藤子さんと最初の男の祖父の感情の動きを読むのがとても面白い映画です。(日本語という複雑な言語がなせる技でもある気がした)
最初の男は、アパートを壊して土地を売ろうとするが、アパートに住むことになったほか二人との出会いをきっかけに、自分のやろうとしていることがわからなくなり、アパートの土地を売ることに迷いが生じ始める。
この映画のメインメッセージは、「それぞれが異なる事情を持ち、考え方も違うことは当然だが、わかろうとすることが大事」ということだろう。
この映画の出演者の心の動きをわかろうと追っていくことが面白い。
そういう映画、外国の映画にはあまりないことにこの映画で気づいた。