硝子戸の外へ。

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体罰は是か非か。 その6

2013-01-26 15:34:07 | 日記
亡くなった少年の両親が、顧問を告訴したという。

クラブOBの中には、処罰の軽減を願う人がいるという。

真実はどこにあるのだろう。

しかし、人が一人命を落している。その事実は変わらない。したがって、どうしてこうなってしまったかを考えなければこの事件は解決に至らないと思う。


顧問が指導者として優秀であるのであれば、今までの指導方法が亡くなった彼にも当てはまる有効手段であったと考えるのはあまりにも短絡的ではなかっただろうか。

彼は彼なのだから、日ごろの様子から「このやり方では駄目かな」と、自身で点検する必要性を考えなかったのだろうか。

また、辛いという訴えが事前にあった。これも事実である。辛い事は耐え抜けというロジックも無くもないとは思うけれど、時代が人がそういうロジックを受け止め続けられるとは思いがたい。

そう考えると、これは大人たちの「過信」から生じた悲劇ではないだろうかと思う。

人の過信は時間や場所を問わず時々悲劇を招く。歴史がそれを証明している。


問題が此処まで拗れてしまっては、事態の収拾もつきにくいと思う。

したがって、この大人の過信から生じた事件は多くの様々な犠牲を払うことでしか解決しないのだと思う。

彼の未来はこれからだった。可能性も無限である。それなのに自殺だなんて。

生き続けたいと思っていても、運命的に生きられない人もたくさん見えるのに・・・。

本当に悲しい出来事である。