男三人スキーツアーも今年で20周年を迎えた。もはやスキーツアーではなく慰安旅行と言った方が正しいかもしれない。それはさておき、目的地は長野県白馬村の八方尾根スキー場。ゲレンデは様々あるが、もうここしか来なくなってしまった。なぜなら、ゲレンデの長さと雪質の良さとご飯がおいしいからである。しかし本年はその魅力の一つである雪質が異常であった。例年の2月と言えばベストシーズンでサラサラの雪なのであるが、コンディションはもう4月中旬のようで、しかも長野北部まで来て雨なのであった。20代の頃、春スキーにも良く訪れたが、その記憶をたどってみても雨の中のスキーは初めて。しかし、慰安旅行と化したツアーでは心配無用。少し滑って、定番の小屋でお酒を飲んで、天気を見ながら又滑り、お酒、とゲレンデにいる時間よりも小屋にいる時間の方が長いかもしれない。それでも友人は「これでええんちゃう。」「もうそんなに滑らんでええわ。」と言って、お酒と雑談を楽しんでいた。
それは、僕たちが共通して「もう上手くならなくていい」「しんどい事は避けよう」という価値観が一致しているからである。したがって、リフト券の有効時間を3時間以上も残しゲレンデを去って温泉に浸ることも暗黙の了解の上であった。
そして、変化と言えば気象だけでなく、客層にもずいぶん変化が見られた。それは海外の方が以前にも増していて、ゴンドラやリフトの搭乗中に多種類の言語を聞けて不思議であった。また男女共に容姿が「ヴォーグ」に登場するような人達に沢山出会い、わが目を驚かせた。そして、ゲレンデにたたずむ姿はエクストリーマーなのであるが、滑り出すとあまり上手くないというギャップに少し笑えたが、それ以上に優しい人に出会えたのが印象深く心に残った。
そのエピソードの一つに、滑走中、訳がわらかぬまま板が外れで転んだ時である。何で転んだんだろうと思って頭上を見てみると、20代前半のスノボ女子が僕の板を踏んで座っていた。ああ、後ろから踏まれたんだなと納得していると、「すいませ~ん。」と謝罪があったから、愛想良く「いいよぉ」と返事をすると、すっと立ちあがったかと思うと、僕の板を残して去って行ってしまった。拾ってくれるだろうと思っていた僕はスノボ女子に落胆しつつ板を取りに雪山を登っていると、かっこいい海外の男性が僕の板の前で立ち止まり拾ってくれるではないか! その男性は僕の所まで来ると、片言の日本語で「ド・ウ・ゾ」といっていたを渡してさわやかに笑った。おもわず「かっこいい!!」と思いつつ「サンキュー」挨拶すると、さわやかな微笑みを残して滑って行ってしまったのである。こんな時、英語を話せたらなぁと思うのであるが、気持ちが持続しないので全く進歩がないのである。
今回はさまざまな変化を感じたツアーであったが、八方尾根は普遍な雄姿をもって、訪れる人々を魅了し続けるのである。
それは、僕たちが共通して「もう上手くならなくていい」「しんどい事は避けよう」という価値観が一致しているからである。したがって、リフト券の有効時間を3時間以上も残しゲレンデを去って温泉に浸ることも暗黙の了解の上であった。
そして、変化と言えば気象だけでなく、客層にもずいぶん変化が見られた。それは海外の方が以前にも増していて、ゴンドラやリフトの搭乗中に多種類の言語を聞けて不思議であった。また男女共に容姿が「ヴォーグ」に登場するような人達に沢山出会い、わが目を驚かせた。そして、ゲレンデにたたずむ姿はエクストリーマーなのであるが、滑り出すとあまり上手くないというギャップに少し笑えたが、それ以上に優しい人に出会えたのが印象深く心に残った。
そのエピソードの一つに、滑走中、訳がわらかぬまま板が外れで転んだ時である。何で転んだんだろうと思って頭上を見てみると、20代前半のスノボ女子が僕の板を踏んで座っていた。ああ、後ろから踏まれたんだなと納得していると、「すいませ~ん。」と謝罪があったから、愛想良く「いいよぉ」と返事をすると、すっと立ちあがったかと思うと、僕の板を残して去って行ってしまった。拾ってくれるだろうと思っていた僕はスノボ女子に落胆しつつ板を取りに雪山を登っていると、かっこいい海外の男性が僕の板の前で立ち止まり拾ってくれるではないか! その男性は僕の所まで来ると、片言の日本語で「ド・ウ・ゾ」といっていたを渡してさわやかに笑った。おもわず「かっこいい!!」と思いつつ「サンキュー」挨拶すると、さわやかな微笑みを残して滑って行ってしまったのである。こんな時、英語を話せたらなぁと思うのであるが、気持ちが持続しないので全く進歩がないのである。
今回はさまざまな変化を感じたツアーであったが、八方尾根は普遍な雄姿をもって、訪れる人々を魅了し続けるのである。