硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

保育園落ちたさんの波紋

2016-03-11 23:41:36 | 日記
「保育園落ちた。日本死ね」の書き込みが広がりを見せている。強い言葉ではあるけれど、的を射た論理であり政策側から見れば、足元をすくわれたと思う者や「一億総活躍社会」という言葉に酔いしれた議員さんならばプライドを傷つけられたと感じただろう。
また、山尾議員の答弁をニュースで見て思ったのは、報道されているようにヤジを飛ばす議員さんに興味がひかれ、彼らは山尾議員の話を傾聴する事よりも「矢面に晒される殿をお守りし、手柄を上げたい」事に重きを置いたのではないかと感じた。

無論、政治の場である以上、国際問題や経済問題を重視しなければ日本が抱える借金は増すばかりであることはわかる。しかし、それならば「夢を紡ぐ子育ての支援」は三本の矢にいれるべきではなかったであろうし、国際問題や経済問題が優先されるべき問題であるなら、保育園落ちたさんの言うように収賄や不倫に金と時間を掛けるなである。

また、本当に君主の前で手柄を上げたいと思って野次ったとしたらならば、個人の立身出世のためとしかいえない。

保育園落ちたさんの言葉使いを用いて表現するなら「戦国武将にでもなったつもりかよ」である。

しかし、選挙権の年齢が引き下げられても、強者についていれば権威を保てるものだろうか。
現代の若者たちも選挙に無関心だろうか。若者たちがキュンとする恋愛ものの漫画や映画が次々に作成されている昨今、その延長線上にある家庭を持つという事に直結している事案に無関心でいられるだろうか。
ツイッターやラインなどの通信端末を巧みに使う若者たちの「繋がり」は、一見、希薄なものに映るかもしれないが、ノリは良いはずであるし、さらに利己的であるならば、自己利益に関わる情報は必ず拡散するはずである。
それは逆説的に考えるならば、企業などからの縛りがない以上、彼らが「あいつは駄目だ」と言い出したらその情報はどこまで流れていくか分からず、力が強大になるといつの間にか賊軍になってしまう可能性が高いように思う。

しかし、実際の処、政治家の皆さんはこの問題をどう考えているのでしょうか。ひょっとして家父長制の復権を目指しているのでしょうか。なんだか訳がわからないのです。