三重県菰野町にあるパラミタミュージアムで催されている平山郁夫展を観にいってきました。平山さんの故郷である瀬戸内、若かりし頃のスケッチ群、熊野古道、シルクロードの風景画はとても情緒的で素敵な作品ばかりでした。その中でも僕はバーミヤンの石仏の絵画に何故か惹かれました。
ニュースでも大きく取り上げられていたので、感情移入しやすかったのかもしれませんが、作品は、破壊される前と、破壊された後の画で、とてもメッセージ性の強いものでした。
作品前の椅子に座りじっくり鑑賞していると、いろいろと妄想し、作者の熱意、人の愚かさ、執着、無知、信じる力、などの言葉が浮かびます。
でも、僕にとってアフガニスタンもバーミアンも列強国が絡んでいる内戦が終わらない、渇いた褐色の地という事しか分かりません。
そこで、少し調べてみると、驚きの真実を知ることになりました。
石仏が破壊された当時、アフガニスタンは大干ばつによって、餓死者が数万人出ていたのです。しかし世界は、石仏だけに注目し、そこにはあまり触れませんでした。
その事を受け、イランの映画監督、モフセン・マフマルバフさんはこの出来事を、大日如来さんは、アフガニスタンの虐げられている民に対し、世界が無関心であることを恥じて、自らの偉大さなど何の足しにもならないと知って砕けてしまったと例えたのです。
人の生きてきた道、歴史的を知る手掛かりになる石仏を残す事は確かに大切かも知れない。でも、諸行は無常なのだから、自然に崩れ去る事も破壊されて崩れ落ちる事も、避ける事の出来ない事象なのだと思います。だから、モフセン監督の言われたように、生きている人々を観る事、音を聴く事の方が、崩れ落ちた大日如来さんが私たちに求められた事だったのかもしれません。
ニュースでも大きく取り上げられていたので、感情移入しやすかったのかもしれませんが、作品は、破壊される前と、破壊された後の画で、とてもメッセージ性の強いものでした。
作品前の椅子に座りじっくり鑑賞していると、いろいろと妄想し、作者の熱意、人の愚かさ、執着、無知、信じる力、などの言葉が浮かびます。
でも、僕にとってアフガニスタンもバーミアンも列強国が絡んでいる内戦が終わらない、渇いた褐色の地という事しか分かりません。
そこで、少し調べてみると、驚きの真実を知ることになりました。
石仏が破壊された当時、アフガニスタンは大干ばつによって、餓死者が数万人出ていたのです。しかし世界は、石仏だけに注目し、そこにはあまり触れませんでした。
その事を受け、イランの映画監督、モフセン・マフマルバフさんはこの出来事を、大日如来さんは、アフガニスタンの虐げられている民に対し、世界が無関心であることを恥じて、自らの偉大さなど何の足しにもならないと知って砕けてしまったと例えたのです。
人の生きてきた道、歴史的を知る手掛かりになる石仏を残す事は確かに大切かも知れない。でも、諸行は無常なのだから、自然に崩れ去る事も破壊されて崩れ落ちる事も、避ける事の出来ない事象なのだと思います。だから、モフセン監督の言われたように、生きている人々を観る事、音を聴く事の方が、崩れ落ちた大日如来さんが私たちに求められた事だったのかもしれません。