結婚してから年始のお参りは奈良の薬師寺に行くようになった。人ごみは避けたいけれど、御正月の間にはお参りに行きたいという妻の要望に応えた結果であったけれど、正月から様々な仏さんに手を合わせ、法話に耳を傾け、今年もぼつぼつやろうかなという気持ちを懐くのでいつしか恒例行事となった。
その薬師寺の官主さんが女性がらみのスキャンダルで辞任されるというニュースを妻から聞いてびっくりした。妻はしきりに「がっかりした」と言っていて、僕も「がっかりだね」と同意してはみたものの、考えは、どんなにお経を読んでも煩悩からは逃れられないし、言うは易く行うは難しであり、躓くときは誰だって躓くものなのだなと思ったのです。
その薬師寺の官主さんが女性がらみのスキャンダルで辞任されるというニュースを妻から聞いてびっくりした。妻はしきりに「がっかりした」と言っていて、僕も「がっかりだね」と同意してはみたものの、考えは、どんなにお経を読んでも煩悩からは逃れられないし、言うは易く行うは難しであり、躓くときは誰だって躓くものなのだなと思ったのです。