硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

ウィルスが蔓延するのは。

2022-01-08 22:03:38 | 日記
僕はインフルエンザにかかりやすい。そのことは何度も日記にて綴っているので、初めての方は遡って読んでいただけると助かります。

さて、インフルエンザの予防接種を受けてもかかってしまうから、どこでもらってきたのかを考え始めた時期があった。コロナ前から冬の時期にはマスクと手洗いとうがいをまめにしているのに、それでも、かかるのだから、納得がいかない。

寒気にうなされながら、記憶をさかのぼってみて、明確にこれだと思うものがある。

一つは、風邪をひいたことも、医者にかかったこともない友人との会食で、その日に限って友人が、「ちょっと風邪ひいたかもしれんが、37度2分くらいは平熱だから、お酒を飲んでサウナに行けば治る」と、言っていて豪快に笑い飛ばしていて、相変わらず体の丈夫な奴だなと思っていたのであるが、その翌日、僕は強烈に寒気がして、熱が38度を超え、受診すると、インフルエンザであった。その友人に「インフルエンザになったから、受診してみて」とメールで送ると、その翌日に「インフルエンザだった」と連絡があった。

もう一つは、認知症の高齢者の隣で、話を延々と聞いた翌日、猛烈に寒気がして受診するとインフルエンザだった。施設に連絡し、その高齢者の方からもらったかもとメールする三日後くらいに、その人の配偶者がインフルエンザにかかっていたとのことであった。

そして、最後は、ジムのランニングマシンでジョギングをしていた時、となりのマシンでランニングしていた人がたびたび咳をしていた。その頃は、マスクをしてジムに通う人なんていなかったから、マスクはしないのであるが、なんか、嫌だなとか思いながらもジムで過ごした。翌日、やはりというべきか、寒気がし、受診すると、インフルエンザだった。

インフルエンザにかかっていても、免疫力の高い人は、ちょっと風邪をひいたかなくらいにしか思っていないのであるが、免疫力の低い僕には、そのウィルスによるダメージは大きいのである。

この差が、ウィルスを蔓延させてしまうのである。

「千と千尋の神隠し」は。

2022-01-08 09:23:51 | 日記
昨夜、千と千尋の神隠しを観た。

最初に見たのは、映画館である。あれから、十一年。何度か地上波でも見ているのだけれど、歳を重ねるにつれ、視点も変わり気づきが生まれる。
「千と千尋~」が、ジブリ作品の中でも人気が高いのは、普遍的なメッセージが盛り込まれているからであろうと思う。

今回観て感じたのは、気持ち悪さである。最初に観た時には感じなかった感情である。
とにかく、最初から気持ちが悪い。なんでだろうと、考える。

考えて、出てきた答えは、この作品は、資本主義と自由主義への強烈な批判であるのと、その構造を破壊し、再構築するチャンスがあるのは、子供たちであるが、その子供たちの未来は大変不安に満ちたものであるというメタファーではないかと感じた。

美しく芸術性の高い絵と独特のファンタジーの世界にうっとりしてしまうけれど、物語は10年という月日を経ても、現在の在り方を痛烈に批判し続けているのである。

これは、天才アニメーターと、冷徹で敏腕なプロデューサーの業でしか生み出せないのではないかと思う。