硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

どんなに素晴らしい芸術であっても、響かない人には響かない。

2022-03-21 22:25:59 | 日記
職場で映画の話題になり、戦争映画が好きなおじさんと意見交換。
僕は、「プライベート・ライアン」を観て以来、戦争映画が苦手になったという話をすると、「バンズ・オブ・ブラザーズというテレビシリーズ、観たことある?」と尋ねられた。

「プライベート・ライアン」と同様にスピルバーグとトム・ハンクスが制作に携わっていたから、気にはなっていたけれど、手が伸びなかった作品。
そのことを伝えると、「DVD全巻あるから貸してあげる。」と、言われましたが、全巻はきっと観れないから、一本だけとお願いして借りて観る事にした。

「バンズ・オブ・ブラザーズ」は第二次世界大戦における、アメリカとドイツの戦い。ノルマンディー上陸作戦のお話。
導入に、実際に戦場へ行き、生きて帰還した人の話が使われており、これから始まる物語が、戦争の追体験である事を認識させられて、一気に戦場へと気持ちが持って行かれる。

戦争の理不尽さと悲惨さがとても伝わってきてしんどいけれど何とか二話を観る。
そして思う。

どんなに素晴らしい芸術でも、人を疑ったり出し抜いたりする事を生業にしてしまうと、目にも耳にも入らなくなってしまうのだと。