和紙を作る家に嫁いだ嫁のブログ

親子五代に渡り受け継がれた和紙作りの伝統を守るべく今日も奮闘する『和紙を作る家』に嫁いだ嫁のブログ

安定期。

2019-08-17 09:30:00 | みゆきの日記
ようやく『安定期』に入り、心もカラダも穏やかで快適な毎日です。

『安定期』と言いましても、お腹の赤ちゃんの安定期ではなく、介護の安定期です(笑)

何かの読み物で見たんです。

介護には、4つのステップがあると。

ステップ1『混乱期』
ステップ2『負担期』
ステップ3『安定期』
ステップ4『看取り期』

(ステップ1混乱期)
歩けなくなる、物忘れがひどくなる…健康だった家族の異変を受け入れられず、介護の始まりを否定しがち、

また介護保険の申請や主たる介護者の決定など、初めての経験に翻弄される。

(ステップ2負担期)
介護する側もされる側も、疲労困憊する時期。
徐々に要介護者の出来ることが減り、医療機関に相談したり、手すりをつけるなど居住環境の整備も必要になる。

介護者の心身は「疲労」し「絶望」を感じることもある。

(ステップ3安定期)
要介護度が進行し、自宅での介護が難しくなる時期。
施設に入所するかどうかの選択、施設探し、この頃になると「割り切り」の気持ちが生まれ、介護を「受容」出来るようになる。

また要介護者が施設等に入所することで、介護の時間が減り、介護者は客観的な視点が得られる。
この時期に余裕を持てると、残された時間をどう過ごすか、介護者と要介護者がイメージを共有できるようになる。

(ステップ4看取り期)
この時期は終末期にあたり、延命治療や遺産相続など、避けては通れない課題と向き合う時期。

また介護を終える時期でもあり、別れを受け入れれず「否定」「絶望」に襲われる。




私の場合も、父親との死別、認知症になった母が、母でなくなっていく姿に困惑し、現実を受け入れる事はとても難しいことでした。

ですが、時間を掛かりましたが、ようやく受け入れられた事で、

最期の時間を家族と分かち合い、つらかった時間も良い思い出に変わるのではないか…と思っています。

嫁いでからは、実家は、近いのに遠い存在でした。

今は、母がこんなに近くに居てくれて、誰に気がねもせず会いに行ける!
  
たぶん…
私も母も、今が一番幸せ…
『安定期』なのだと思います。