母の使っていたタンスを持って帰ってきました。
デイサービスに行き始めた頃買ったタンス。
歌詞を読んで…
泣けました。
デイサービスに行き始めた頃買ったタンス。
もう母は使わないので、貰って帰ってきました。
デイサービスへの送り出しを訪問ヘルパーさんにお願いしていたので、
朝、着せてもらう衣類が分かりやすい様、このタンスに整理し直していました。
タンスを持って帰って、中に私が作ってプレゼントした和箱がひとつ…
そして、その和箱の中にはCDが一枚と歌詞をコピーした紙が一枚入っていました。
『手紙』という曲。
???
アンジェラ・アキさんかと思っていたら、
よく見ると樋口了一さんと言われる方の曲のようでした。
歌詞を読んで…
泣けました。
母は……
このCDどうしたのでしょう?
誰かに貰ったのでしょうか?
どんな思いで聴いていたのでしょうか?
認知症になり始めた頃の母の不安だった気持ちを思うと、
切なくて、涙が止まりませんでした。
『あなたと話す時、同じ話を何度も何度も繰り返しても、
その結末をどうか遮らずにうなずいてほしい…』
『私の姿を見て悲しんだり、自分が無力だと思わないでほしい』
『あなたの人生の始まりに私がしっかりと付き添ったように、私の人生の終わりに少しだけ付き添ってほしい』
CDを流してみて、樋口了一さんの優しい歌声にも涙が出ました。
今までは、
もう絶対あの頃には戻りたくない!
そう思っていました。
認知症介護、本当に大変で毎日泣いて怒って…の繰り返し、
疲れ果てて私の方が壊れそうになっていました。
でも…
このCDを聴いて、やっぱりもう一度あの頃に戻ってやり直してみたいと思いました。
ありのままの母を受け入れ、もっともっと優しい気持ちで、母との貴重な時間を過ごせるかもしれない…と思いました。