外が雨だと、
中の仕事が落ち着いて出来ます。
楮の栽培に始まり、
紙漉き、
そのあとの製品に至るまで、
和紙屋さん、
良いお天気の日には、良いお天気の日なりの、
雨の降る日には、雨の降る日なりの、
その日その日の天候に合わせた、様々な仕事があります。
良いお天気だった昨日、
大切なお客さまがありました。
長年、うちの和紙をお使い頂いている表具師さんの御一行さんです。
主に文化財の修復などに使って頂いており、
今回、和紙作りの工程を記録映像として残される為の撮影におみえになっていました。
いつも、表具師さん方とのやりとりは主人がさせてもらっているので、
私は、今回初めてお出会いさせて頂きました。
色々なお話を直接お伺いする事が出来たことで、
『田中さんところの紙じゃないと…』
と、おっしゃって下さる言葉に、
責任感とやりがいを更に感じました。
こだわりの工程も大切なことではありますが、
それ以上に、作る人、使う人の信頼関係がもっとも重要だということをまた強く思わせてもらえた、心の満たされる一日でした。