すずめ休憩室

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気の向くままにつづってみました。

あれから20年

2006年04月27日 | 時事から・・・
チェルノブイリ20周年、数百人が死者を追悼 (朝日新聞) - goo ニュース

20年・・・長い月日ですよね。
この間、某ニュース番組でこの特集を組んでいたのを見ました。

そこには何も知識も情報も与えられぬまま、まんぞくな防護服も身につけず消火活動に当たったソビエトの人が映ってました。
ただの紙の防塵マスクをつけた人に「10数えたら戻ってこい」と言って送り出す映像があったり・・・素人の私が見てもそりゃ死にに行けといっているようなものだと感じた位です。きっと活動にあたった多数の人が命を落としたのでしょうね、そして何も知らされなかった近隣住民の人々も・・・本当に心が痛みます

そしてその番組中で恐るべき事実を知りました。
事故を起こした第4号炉は大量のコンクリートを流し込み、核燃料を封じ込めているので、通称「石棺」と呼ばれているのですが、大急ぎの作業だったのと、20年という月日がこの「石棺」を老朽化させているというのです。
この「石棺」が朽ちると当然、中にある100t以上の核燃料が噴出し、放射能を帯びた灰が世界を覆う危機があるという。。。

世界を震撼させ、悪夢のようなあの惨劇はいまだ過去のものではなく、また起こりうるかも知れないという事実。「時計のない時限爆弾」と例えられてましたが、まさにその通り

ロシアの専門家チームはこの「石棺」を再び別の覆いで密閉すべく、プロジェクトを開始しているそうですが、金額の問題さることながら政治的利権そしてロシアマフィアとの癒着等、中々思うように進んでいないのが実情だとか・・・

ロシア一国の危機ではなく、地球全体の危機のような気がするんだけど・・・
こういうのってなんとかならないんでしょうかね。ロシアもソビエト時代の負の遺産をあまり公けにしたくないのかな。米軍のグアム基地移転にあれだけお金だすんならこっちを助けてやれ!と思ったり。

電気というものが無くてはならなくなった今の時代、消費電力を考えたら原子力をなくすことは出来ないんでしょうが、原子力発電所を持つ国の一人として、そして放射能による悲劇を体験した国の1人としてこの脅威や教訓を忘れてはならないなと痛切に感じました。

ちなみにチェルノブイリは発電所自体を閉鎖すべく、2000年から残った1~3号の全ての炉の停止作業を行っているんだそうです、(でもまだ終わらない)、いかに放射性物質の取り扱いが難しいかを物語ってますよね。
でも2000年に開始ってことは・・・それまで動いていたのね・・・安全意識といい、怖すぎる