すずめ休憩室

日々のこと、好きなこと、飼っていたペットのことなどなど・・・。
気の向くままにつづってみました。

配達あかずきん

2008年04月16日 | 漫画・本
「配達あかずきん」 久世番子 新書館

杏子はお客のおばちゃんの意味不明な説明を聞いても希望通りのタイトルを言い当てれる凄腕の書店員。そんな彼女をはじめ「成風堂」には色んな人が働いている。
或る日、1人の青年が杏子に声を掛けてきた。寝たきりとなった知り合いの老人に頼まれた本を探し出して欲しいというのだが、そのヒントが「あのじゅーさにーち いいよんさんわん ああさぶろうに」と意味不明なモノだった。かつては本好きで数々の本を読んでいたというその老人の真意とは・・・


大崎梢さんの小説「配達あかずきん」漫画化。
久世番子さんといえば「暴れん坊本屋さん」でも知られる本屋で働いていたスペシャリスト。そんな彼女が送る本屋を舞台にしたちょっと心温まるミステリーものです。

「金魚屋古書店」が漫画好きの為の漫画なら
この「配達あかずきん」と「暴れん坊本屋さん」は本の種類を問わず、本屋に行くと「ほぇぇぇぇ~」と和んでしまう本好きの人の為の漫画というのかな?(笑)
題材として扱われている本も文庫から漫画、そして雑誌まで多種多様。
そして所々に出てくる本の名前が実際にある本のタイトルというのも結構そそる(笑)

もともと久世さんが元々本屋で働いていただけあって構成というんでしょうか?まるで見てきたかのような書店のお仕事の話に毎回本屋にちなんだ一話完結の謎解きが絡んでいい仕上がりとなってます

いやーそれにしても「暴れん坊本屋さん」しか読んだことなかったから、こういう少女マンガな絵も描けるんだーと変なトコで感心してしまった私。

お奨めです