すずめ休憩室

日々のこと、好きなこと、飼っていたペットのことなどなど・・・。
気の向くままにつづってみました。

猫の門限

2009年07月09日 | どうぶつ回想録
ウチにはかつて赤毛のトラ模様の元野良猫のニャンコがいた
かつて飼い猫であっただろう、人懐っこいその猫を見たとき、母が自分の子供の頃に飼っていた猫にそっくりだと言って「チョンマ」と名づけ我が家の一員となった。

喧嘩は弱いけど、元野良猫だけあってお外が大好きだったチョンマくん。

でもヘタレなのでトイレと寝るのは家が良かったらしい。
夜に帰宅して玄関でニャーニャー鳴いても誰にも気付いてもらえなかった彼は電気がついている部屋の窓の網戸をよじ登り自分をアピールするという暴挙に出るようになった。

勿論、網戸は穴だらけ・・・

エアコンの無い北海道の田舎の夏で網戸に穴が空いているということは蚊にどうぞ刺して下さいと言っているようなもの

張り替えるお金もバカにならないので、日もとっぷり暮れても帰ってこない場合はチョンマを呼び戻すことにした。
「チョーーーンマ、チョンマ、チョンマ、チョンマ」と大声で呼ぶと、ものの3分もしないうちに遠くから全速力で赤毛の猫が走ってやってくる
それは彼がどんなに普段ボス猫によく追われているのが判るかのような走りっぷり
玄関に入ると荒い鼻息を立てながら水を飲んでいたのか可愛かった

それから30年・・・

大人になった私はふと思った。
可愛い可愛いチョンマくんだったけど、あの名前の連呼はちょっとヤバかったのではないかと言う事を・・・
聞きようによってはとっても危険な言葉に聞こえたのではないかと言う事を・・・


あぁ北海道で良かった
そして田舎で良かった
何より子供で良かった


とつくづく思ったのは言うまでも無かったりして