「バジル氏の優雅な生活」坂田靖子 花とゆめコミックス全9巻
坂田作品の中でも評価が高いこの作品、今まで気になってはいたんだけどなかなか読む機会に恵まれず・・・そんな中感動トピでお知り合いになれた夜さんからお借りすることが出来ました。ありがとう~夜さん。
今まで坂田さんの作品は数点読んだことはあるのですが、「黄金の梨」とか「ビギン・ザ・ビギン」のようにショートコメディが多かったんですね、でも初めてこの「バジル氏」をを読んで坂田靖子という人の魅力が判った気がします。
物語は19世紀ヴィクトリア朝時代のイギリスが舞台。主人公であるバジル氏が人買いから少年・ルイを助けるところから始まります。
優雅でプレイボーイと評判のバジル氏がその隠し切れないお人よしの性格からか色んな出来事に巻き込まれてしまうというストーリーなんですが、坂田さんのセンスが活きてますね。バジル氏というキャラを通じて坂田さんのウイットとユーモアがよく表現されているというか。召使となってバジル氏に仕えることとなったルイとのコメディちっくな会話を始め個性的な面々もいいアクセントになってます。中でもビクトリアがいいですね、生き生きとしてて機知に富んでいて憧れます、ああいう女性。男と女であるからこそ成り立つ友情もあるんですね。あえてバジル氏と結婚させず、「親友」という立場にした坂田さんの選択に拍手です(笑)
同じヴィクトリアン朝を舞台にしているせいでしょうか、ふと波津彬子さんの「うるわしの英国シリーズ」を思い出してしまいました。
どちらも時代の雰囲気を出すのが上手いというか、ゆったりと優しく時が流れる、かの時代を上手く表現されているような気がしますね。坂田さんは確か波津さんのお姉さんの花郁悠紀子さんとも親交があったと記憶していますが、お友達同士って何かセンスが通じるモノがあるのかしら。「うるわしの英国シリーズ」がお好きな方ならこれもきっと気に入るはず・・・そんな作品です。
坂田さんの絵って一見「雑」とも見える絵ですが、すぐにそれが坂田ワールドへの入り口と気が付くはず。押し付けがましくなくさらりとしていながら、いつの間にかその世界へ引き込んでくれます。
ちょっと洒落ていながら、ほのぼのさも合わせ持ったこのハートウォーミングストーリーは読んだ人をきっとほんわかと温かい気持ちにさせてくれることでしょう。
でもこれってラストがラストらしくないんだけど・・・・いずれまた再開ってことはないのかしら?
坂田作品の中でも評価が高いこの作品、今まで気になってはいたんだけどなかなか読む機会に恵まれず・・・そんな中感動トピでお知り合いになれた夜さんからお借りすることが出来ました。ありがとう~夜さん。
今まで坂田さんの作品は数点読んだことはあるのですが、「黄金の梨」とか「ビギン・ザ・ビギン」のようにショートコメディが多かったんですね、でも初めてこの「バジル氏」をを読んで坂田靖子という人の魅力が判った気がします。
物語は19世紀ヴィクトリア朝時代のイギリスが舞台。主人公であるバジル氏が人買いから少年・ルイを助けるところから始まります。
優雅でプレイボーイと評判のバジル氏がその隠し切れないお人よしの性格からか色んな出来事に巻き込まれてしまうというストーリーなんですが、坂田さんのセンスが活きてますね。バジル氏というキャラを通じて坂田さんのウイットとユーモアがよく表現されているというか。召使となってバジル氏に仕えることとなったルイとのコメディちっくな会話を始め個性的な面々もいいアクセントになってます。中でもビクトリアがいいですね、生き生きとしてて機知に富んでいて憧れます、ああいう女性。男と女であるからこそ成り立つ友情もあるんですね。あえてバジル氏と結婚させず、「親友」という立場にした坂田さんの選択に拍手です(笑)
同じヴィクトリアン朝を舞台にしているせいでしょうか、ふと波津彬子さんの「うるわしの英国シリーズ」を思い出してしまいました。
どちらも時代の雰囲気を出すのが上手いというか、ゆったりと優しく時が流れる、かの時代を上手く表現されているような気がしますね。坂田さんは確か波津さんのお姉さんの花郁悠紀子さんとも親交があったと記憶していますが、お友達同士って何かセンスが通じるモノがあるのかしら。「うるわしの英国シリーズ」がお好きな方ならこれもきっと気に入るはず・・・そんな作品です。
坂田さんの絵って一見「雑」とも見える絵ですが、すぐにそれが坂田ワールドへの入り口と気が付くはず。押し付けがましくなくさらりとしていながら、いつの間にかその世界へ引き込んでくれます。
ちょっと洒落ていながら、ほのぼのさも合わせ持ったこのハートウォーミングストーリーは読んだ人をきっとほんわかと温かい気持ちにさせてくれることでしょう。
でもこれってラストがラストらしくないんだけど・・・・いずれまた再開ってことはないのかしら?
だから、どうって事は無いですが。。。
坂田さんのHPを覗いたら
旗本退屈男がバジル氏のモデルと知って
びっくりです
http://www2u.biglobe.ne.jp/~ysakata/work/manga/hatamoto/hatamoto.htm
ビクトリア時代の優雅な紳士と侍。。。
私には、イメージが全然結びつかない
そこが坂田さんと私の違いかも
ヴィクトリアとバジル氏との関係
昔読んだときは、
二人のオトナの関係が素敵だと思ってはいても、
LOVEして、くっつかないのが
もどかしくてしょうがなかったもんです
未だに恋愛少女漫画中毒の私だけど
今読んだら、違う風に感じるかしら。。。?
当時より、多少は精神的に成長してると思うし
返って来たら、久しぶりに再読してみましょう
心がほんわりあったかくなるような
お話でしたね~。
坂田靖子さんの漫画は結構好きで
「ビギンザビギン」とか「おばけ地帯」
とかすきだったなあ・・。
たれぞ~さんとは漫画の趣味があうかも。
改めましてありがとうございました~凄く良かったです!!坂田作品の中でも評価が高い訳が判りましたわ
>退屈男
トピでちらっと夜さなん゛おっしゃっていた時、「えっ何処が???」と思っていたけど、リンク読んで納得~(笑)姿形ではなくキャラの性格&ストーリー展開って事なのですね
ほんと読むとまさにバジル氏のコンセプトそのままですね。私、「退屈男」と言ったら「イブ」に出てくる地獄の退屈男のイメージが強すぎて(苦笑)
>ビクトリアとバジル氏
恋人や妻なら別れればそれまで、男同士の友情だと異性を巡っての別れもあるかもしれない・・・でも男と女の友情はそういう心配を超えているんだなと思えてしまったの。実際は凄く凄く難しいことなんだろうけど、それをやってのけでしまうトコが素敵だなぁと
読むときの自分の年代で感じ方も違いますよね。私も今読んだからそう思えるのかも(笑)
>のほほんさん
ほんと?のほほんさんとは年代が近いせいか好みが似てますよね~近かったら漫画の貸し借りしていたかも(笑)
「東盛玲」の時もそうですが、のほほんさんもアップルミステリー読者でしょ?「ビギン・ザ・ビキン」はこれで連載時に読んでいたんです、私。
絵とか上手いわけでもないんですが、間とセリフがいいんですよね。坂田さんの作品。
これを気に他の作品(「マーガレットとご主人」など)も読んでみたいなと思ってます
まぎらわしかったですね(苦笑)
波津彬子さんの英国シリーズを読んだ時、正直…設定だけじゃなくてセリフもまんまぢゃん…って思っちゃいました。特にヴィクトリアに「プロポーズするつもりだった」と言うトコが。まあ英国シリーズの方が主人公が少しヌケてる(シツレイ!)ところが可愛いのですが。
私はバジルシリーズはこの終わり方でとても素敵だと思いました。とても心に染みましたよ♪
そういや、終わり方の雰囲気は遠藤さんと似てるかも??
じゃお願いしようかしら・・・他にお奨めあったら教えてください
>英国シリーズ
あちらは女性の心の機微には疎いトコがまたいいのですが、似てますよね~やっぱり(笑)
波津さんの雰囲気はとても好きなのでこの「バジル氏」も見事にツボでしたわ。また続きが読みたいな
まあこの例えも「眠狂四郎」とバジル氏と同じくらいかけ離れてるかもしれないけど(爆)。
他にオススメ…探してみます!ちゅうか一応精鋭作品しか残していないつもりなのだけど(笑)。改めて「ぶちょーが読んだ事なさそでなごいくが持ってるリスト」を作ってみます♪
なごいく宅に残ってる漫画は精鋭ぞろいなのでハズレはなさそうですね、よろしく~!!
「黄金の梨」は雑誌で読んでいました~。
坂田靖子さんってもっと大人びた作風と思っていたので、びっくりした記憶があります。
と言っても、作品の記憶はあまりなかったのですが、
「バジル氏~」を読んで、そうそうこんな感じのイメージだったわと思いました。
そう言えば、うちのバジル氏たち、間引いてないわ~