貯水施設のトンネル工事現場公開 京都、掘削機稼働へ

2016-02-27 18:13:11 | 水 water
 京都府の貯水施設「いろは呑龍(どんりゅう)トンネル」南幹線の掘削工事を控え、府は22日、長岡京市勝竜寺の洛西浄化センターで、掘削機と発進現場を報道陣に公開した。25日から機械が稼働し、乙訓ポンプ場(向日市鶏冠井町)までの約4・3キロを掘り進む。

 掘削機は直径3・5メートル。昨年3月から同センター内に発進用の縦穴を掘り、このほど地下約30メートル地点に機械を設置した。泥水で掘削面を加圧しながら掘る「泥水式シールド工法」で24時間稼働し、1日平均10メートル掘り進む。機械前部の「カッターヘッド」は、1分間に1・5回転する。試運転では、低い音を上げながらゆっくりと回っていた。

 掘削工事は2018年度に完了予定で、すでに完成している北幹線(向日市、京都市南区)と接続する。その後、20年度に暫定供用を開始、23年度の完成を目指す。

 南幹線は、貯留量4万千立方メートル。北幹線(貯留量10万7千立方メートル)や、同センター横に建設する調整池と合わせると、約19万立方メートルをためておける。また、南北の幹線で計約4万8千立方メートルを川に流すことができ、貯留と合わせ23万8200立方メートル(25メートルプール約800杯分)の雨水を処理できるようになる。

【 2016年02月23日 12時18分 】


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