住宅業界の営業マンで、すぐにプランを描くタイプがいます。
とにかく、プランを描くのが好き。
もしくは、プランを描いていないと、お客様とつながれない。
いろんなタイプの営業マンがいるかと思いますが、
個人的に簡単にプランを描くのはお勧めしていません。
というのは、最終的にお客様にプランを提出し、金額を提示した上で、
当社で家づくりをしていただけるかの判断をお客様にしていただく訳です。
ですから、プランと見積を提示するのは、
お客様が決断を下せる関係を築いた上でないと意味が無いのです。
お客様が業者を1社に決めるために、
どんな情報を提供することが必要なのでしょう?
まず、どういう会社か?
保証はちゃんとしているか?
会社の雰囲気は良いか?
長く安心してアフターを任せられる会社か?
こういうことが分からないと、任せられないですよね?
更に担当者が気が利くいて相性が良いか?
担当者が信頼できるか?
自分たちの予算内で要望する家を建てられるか?
プランニングのセンス、感性はどうか?
性能面も大丈夫か?
などなど、これらのことが分かれば、
お客様は家づくりを託す会社を絞れると思うのです。
こうしたさまざまなことをお客様にご理解いただいた上で、
プランと見積を提出すべきだと思うのです。
プランを最初の方に気軽に出してしまうことは、
営業マンや関係部署の仕事を増やし、
忙しい割に契約数に直結しないことにつながるのです。
そしてこちらが決断をしていただきたいタイミングなのに、
お客様に決断をいただけないということにもなるでしょう。
プランを描かなくとも、
自社の家のセンスの良さと価格が、
お客様にとって分かりやすいツールを作成しておく。
それが非常に重要なのです。