鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3770回】 仕事をする理由

2021年04月26日 | 人として

なぜ住宅業界で、自分は仕事をしているのか?

 

その理由は、

 

「日本の住宅の性能面・デザイン面のレベルを欧米並みに高め、

幸せに暮らせるご家族を一つでも多く、増やしたいから」

 

という思いがあるからです。

 

私自身は社会人になって8回の引っ越しを経験しました。

 

どんな家に住むかで、そこに住む家族の毎日が大きく変わる、

ということを自身の経験を通じて痛感しました。

 

北海道で9年、仕事をさせていただいた後、

大阪に戻ってきましたが、

その家、新築のRCマンションだったのですが、

住んでみて、とにかく居心地が悪かったのです。

 

まず、水が超くさい。

 

そしてLDK(と呼べる広さも無かったです)がとにかく狭く、

家族4人が快適に過ごせる広さが無い。

 

平日、仕事をしてぐったり疲れがちなので、

休日はゆっくりと過ごしたいと思っていた当時、

LDKでテレビを見ながらゆっくりしたかったのですが、

当時、子どもたちは元気いっぱいで、

とにかくLDKで走り回り、叫びまくっていたわけです。

 

狭いLDKだと、もうそれが気になって落ち着かない訳です。

 

ですから、休日の半日は、自分の部屋にこもって、

ゆっくりと過ごしていました。

 

北海道旭川市で住んでいた家では、

LDKが広かったため気にならなかったのですが、

関西の住まいで初めて、LDKの居心地の良さが重要、

ということを体感できたのです。

 

その後、家内の父親のことであったり、自分の転職を考え、

滋賀県に引っ越した訳ですが、

この家、LDKが22帖あり、お庭もあって、

当時の自分からすれば、最高の家に映りました。

 

実際、引っ越してみると、

家族全員が朝、起きてから夜、寝るまで、

ずっとLDKで同じ時間を過ごせることが、

本当に幸せなことであるということを痛感しました。

(その家に引っ越してから、3年間は、

年間4~5日程度しか休めなかったのですが・・・)

 

そして子どもが小学校の高学年になった際、

私立中学を受験したいと言い出して、

勉強に打ち込みました。

 

私、自宅にいる時は、帰宅してご飯を食べた後、

そのままダイニングテーブルで仕事をしていたのですが、

その大きなダイニングテーブルで、

私は仕事、長男次男は勉強、

家内も家計簿をつけたり、家族にお茶を煎れてくれたりして、

皆がダイニングで過ごす時間が増えました。

 

その時間が、何とも言えないくらい、幸せを感じられました。

 

どんな家に住むかで、子どもや奥様、ご主人の暮らしが変わり、

時間の流れ方、価値の感じ方も変わるということを

8回の引っ越しの中で学びました。

 

質の高い家がもっと広まって、

幸せな毎日を過ごせるご家族が日本に一つでも増えたら、

国も地方も、もっと良くなっていくことでしょう。

 

その実現のために、残された自分の時間を使って、

仕事に向き合っていきたいと思っています。

 

なぜ、今の仕事を自分がしているのか?

 

そういうことを考えてみると、

また仕事に対するモチベーションが変わってくるかも、です。

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