なぜ住宅業界で、自分は仕事をしているのか?
その理由は、
「日本の住宅の性能面・デザイン面のレベルを欧米並みに高め、
幸せに暮らせるご家族を一つでも多く、増やしたいから」
という思いがあるからです。
私自身は社会人になって8回の引っ越しを経験しました。
どんな家に住むかで、そこに住む家族の毎日が大きく変わる、
ということを自身の経験を通じて痛感しました。
北海道で9年、仕事をさせていただいた後、
大阪に戻ってきましたが、
その家、新築のRCマンションだったのですが、
住んでみて、とにかく居心地が悪かったのです。
まず、水が超くさい。
そしてLDK(と呼べる広さも無かったです)がとにかく狭く、
家族4人が快適に過ごせる広さが無い。
平日、仕事をしてぐったり疲れがちなので、
休日はゆっくりと過ごしたいと思っていた当時、
LDKでテレビを見ながらゆっくりしたかったのですが、
当時、子どもたちは元気いっぱいで、
とにかくLDKで走り回り、叫びまくっていたわけです。
狭いLDKだと、もうそれが気になって落ち着かない訳です。
ですから、休日の半日は、自分の部屋にこもって、
ゆっくりと過ごしていました。
北海道旭川市で住んでいた家では、
LDKが広かったため気にならなかったのですが、
関西の住まいで初めて、LDKの居心地の良さが重要、
ということを体感できたのです。
その後、家内の父親のことであったり、自分の転職を考え、
滋賀県に引っ越した訳ですが、
この家、LDKが22帖あり、お庭もあって、
当時の自分からすれば、最高の家に映りました。
実際、引っ越してみると、
家族全員が朝、起きてから夜、寝るまで、
ずっとLDKで同じ時間を過ごせることが、
本当に幸せなことであるということを痛感しました。
(その家に引っ越してから、3年間は、
年間4~5日程度しか休めなかったのですが・・・)
そして子どもが小学校の高学年になった際、
私立中学を受験したいと言い出して、
勉強に打ち込みました。
私、自宅にいる時は、帰宅してご飯を食べた後、
そのままダイニングテーブルで仕事をしていたのですが、
その大きなダイニングテーブルで、
私は仕事、長男次男は勉強、
家内も家計簿をつけたり、家族にお茶を煎れてくれたりして、
皆がダイニングで過ごす時間が増えました。
その時間が、何とも言えないくらい、幸せを感じられました。
どんな家に住むかで、子どもや奥様、ご主人の暮らしが変わり、
時間の流れ方、価値の感じ方も変わるということを
8回の引っ越しの中で学びました。
質の高い家がもっと広まって、
幸せな毎日を過ごせるご家族が日本に一つでも増えたら、
国も地方も、もっと良くなっていくことでしょう。
その実現のために、残された自分の時間を使って、
仕事に向き合っていきたいと思っています。
なぜ、今の仕事を自分がしているのか?
そういうことを考えてみると、
また仕事に対するモチベーションが変わってくるかも、です。