最初に勤めさせていただいたメーカー時代、
入社して1年経たずに子会社に出向となった時は、
本当に落ち込みました。
自分は会社から必要とされていないから、
子会社に出向させられる、という被害者意識を
当時の私は持っていました。
そのトラウマなのか、
会社から必要とされるビジネスパーソンになるために、
とにかく自身を成長させなくてはならない、
ということが、ずっと頭の隅にあるような気がします。
同期とはそんなにつるまず、
自分よりレベルが上だと思う先輩たちのグループに入れてもらい、
積極的に質問をしまくっていた20代。
この2学年上の代の方たちはかなり優秀な方が多く、
本当にいろんな方の良い部分を真似させていただきました。
入社3年目に新規開拓部隊として、営業の最前線に配属され、
そこで難易度の高い得意先を担当させていただくことになりました。
自社商品をこれまで購入してくれていない、ということは、
自社に好意を持っていないということです。
そういうお客様の懐にどう入り込んで、
コミュニケーションを取るか、ということをせざるを得ませんでした。
相手が忙しい時に、いかに爽やかに短時間で伝えたいことを伝えるか?
訪問して不在の時に、どういう印象を残すのか?
気難しいお客様に、ちょっとお時間を取ってもらえる時、
どういうコミュニケーションを取るべきか?
などなど、当時は本当に日々、試行錯誤の連続で、
思い返してみると、結構悩んだりしていたこともあったと思います。
そのおかげが、今では大抵の方とコミュニケーションを取る際に、
苦労することが無いですし、
そもそも自分の仕事における悩みも無いです。
(←クライアント様の問題の解決、という点では、
もちろん、日々頭に汗をかきまくっておりますが・・・)
クライアント様の若いスタッフさんとお話をさせていただくと、
皆さんいろんなお悩みを抱えておられることが多いです。
でもそれは、ご自身が成長していく上で、
本当に必要不可欠なものだと思っています。
恵まれない環境や、難易度の高いお客様こそが、
若いスタッフさんを成長させてくれるのです。
だからもし今、仕事がやりにくい環境であったり、
難しいお客様を担当できているのであれば、
それは長い目で見た時に、
とても恵まれていることなのかもしれません。
そういう俯瞰した目を持てると良いですね。