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鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3939回】 経営者の能力・器以上の組織になると・・・

2021年10月12日 | 住宅コンサルタントとして

人間、誰しも器があって、

自分の器以上のものを手にしてしまうと、

コントロールできなくなり、

うまくいかなくなる、ということがあります。

 

例えば、お金を扱う器が小さい方が、

宝くじに当たって大金を手にしてしまい、

その後の人生がくるってしまった、

というような事例ですね。

 

企業経営に関しても同じで、

例えばスタッフさんが10名以下くらいだと、

プレーヤーとしての優秀さが際立つ上に、

感性も素晴らしいものをお持ちなので、

思いついたことをすぐに社員さんに伝え、

次々と新しいものを生み出せるタイプの経営者。

 

ところが、スタッフが30名以上となると、

トップの考えを社員さん一人ひとりに伝えることが

どうしても薄くなりますし、

トップ自身、プレーヤーの仕事をかなり減らし、

マネジメントに取り組む必要性が出てきます。

 

プレーヤーとして優秀でも、

その機会が減少していく。

 

更に何でも感覚でしか伝えられないので、

スタッフさんが増えて組織が大きくなっていくと、

その感覚的なトップの言葉が

社員さんたちには全く刺さらない、

というような事態になってしまったりするのです。

 

更に思いついたことをその場で言ってしまうので、

組織内の指示命令系統をトップ自ら混乱させたり、

というようなことも・・・。

 

組織が大きくなるにつれて、

トップ自身の器を大きくし、

能力も向上させていかないと、

組織が崩壊してしまう、

というリスクが生じることを

経営者は知っておいた方が良いでしょう。

 

正直、業績を高めることは、

それほど難しい時代ではありません。

 

ところが、業績の向上に伴い、

人が増え、組織が大きくなった時に、

その組織をマネジメントしていき、

社員さんのモチベーションや愛社精神を高め、

強い組織をつくっていくことは、非常に難しい。

 

だから、会社が成長していく段階で、

経営者は経営やマネジメントを

ゴリゴリ勉強しなければならないのですが、

実務を離すことができない経営者や、

勘違いして途中から学ばなくなる経営者も居て、

そういう経営者が経営する会社は、没落していくのです。

 

経営者は、常に学び続け、

自らを成長させて、

器を大きくし続けなくてはならないのです。


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