鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3940回】 仕事をナメない

2021年10月13日 | 人として

経営コンサルタントに転職する際、

私自身、覚悟を持って転職しました。

 

経営者の経営に対する助言をしたり、

さまざまな提案をさせていただく仕事ですから、

クライアント企業の将来を左右する仕事であり、

その責任は重大である、と思っていました。

 

ですから、この仕事を選択した以上、

生涯学び続け、時代の変化に適応できなければ、

この仕事を辞めなくてはならない、とも思っていました。

 

師匠や先輩に同行に連れていっていただく際は、

まずは師匠や先輩の提案やトークを

クライアント様以上に真剣に聴いて、

自分のものにしようとしていましたし、

自分なりにさまざまなことを事前に調べ、

何か話を振られた際にはその場で対応できるように、

データや資料を準備したりしていました。

 

責任ある仕事に就いたのだから、

そんなの当たり前のことだと思っておりました。

 

そしてありがたいことに自分のクライアント様が出来、

リーダーとなって後輩や部下を連れて、

クライアント様のところに行くようになりました。

 

ところが、事前の準備をしてくるどころか、

コンサルの間、まるで社会科見学に来た学生のように、

ずっと見学というか、傍観していたり、

ただ議事録をまとめることが自分の仕事だと

思っていたりする人も居たのです。

 

当時の私は、今よりももっと人間が出来ていなかったので、

それはもうかなり厳しい口調で詰めていました。

 

また、新卒で入ってきた若い方たちが、

 

「俺、この会社、1~2年くらいしか、いないですから」

「次にやりたいことをやるための腰掛です」

「でも、いろいろ勉強したいので、同行に連れて行ってくださいよ~」

 

みたいな調子の良い奴もいましたが、

当然ながら自分のことしか考えていない奴を

同行で連れて行くことなど、

当然ながらするわけもありません。

 

で、起業して11年。

 

ここ数年、前職時代の同僚や後輩から、

たまに連絡をいただけるようになったりしたのですが、

当時、支援先に同行する際に準備をしてこなかった人や、

「この会社、腰掛でしかない」と言っていた人のことなど、

話題にものぼりません。

 

というか、今活躍している人のことしか話題にならないのです。

 

準備が足りないビジネスパーソン。

自分のことしか考えていないビジネスパーソン。

 

上記に共通するのは、仕事をナメきっている、ということ。

 

お金をいただくからには、何をしなければならないのか、

というような世の常識、ビジネスの常識を分かっていないのです。

 

自分がさせていただいている仕事の責任の重さを理解し、

それに見合った準備や勉強を積み重ねている人は、

周囲から必要とされると共に、成長していけるのです。


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