経営者や経営幹部は、
常に数字に関心を持っていなくてはなりません。
もちろん、感性やセンスを磨くこと、
そしてそれらを売り場に落とし込むことも重要ですが、
組織が大きくなっていけばなるほど、
数字で現状をしっかりと押さえなくてはならないのです。
数字はさまざまなことを経営者に教えてくれます。
優秀な経営者になると、
数字の変化から何か問題が起こっていることを見抜く力が、
現場のスタッフさんよりも早い、というケースもあるでしょう。
例えば小売業で、客単価が下がっていた場合を想定します。
その要因を分析したら、
高額単価の商品が売れなくなっていて、
逆に主力商品や低額商品は販売減となっていなかったら、
・客数を増やす施策を打つ
・高額品が売れなくなった要因を把握するため、ライバルの店舗を調査する
・高額価格帯の品揃えを変えてみる
などの施策を打って、
実行→検証→改善というサイクルを回さなくてはなりません。
客数が減少していたら、
売り場や接客、価格をチェックして、
ライバル店の調査もおこなって、
何が原因で客数が下がっていて、
改善策を出して片っ端から実行して、
検証、改善とやっていかなくてはならないのです。
現状がうまくいっていないことがある場合、
数字を分析し、何を変えるべきなのかを
数字から読み取る力が経営者や経営幹部には必要です。
ただ1プレーヤーとして優秀だったとしても、
こうした数字の分析や改善策を立てることが苦手な方は、
経営陣には不向きなのです。
経営者・経営幹部は、
数字からさまざまなメッセージを読み取る力を身につけることが
必須なのです。