鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3486回】 社員さんの人間力を育成しつづけてきた企業にはかなわない

2020年07月16日 | 住宅コンサルタントとして

住宅業界において、商品で差がつきにくくなっている中、

いよいよ人間力で差がつく時代となってきました。

 

もう何年も前から、全社で人間力を育成する必要がある、

ということを個人的にはクライアント様に言い続けてきました。

 

そこに愚直に取り組み続けて下さったクライアント様は、

社員さんの人間力が高まっておられ、

感性の高いお客様には他の住宅会社との差が

一瞬で分かるくらいになっています。

 

もちろん、結果も出ています。

 

そして社員さん自身が商品となる時代になった今、

社員さんの人間力が高く、

かつ社員さんが会社のことを信用している組織では、

この社員さんの魅力をいかんなく発信できる状況になっています。

 

一方、社員さんの人間力の向上に取り組んでこなかった会社、

(このことが理解できないということは、

経営者の人間力に問題があるのですが・・・)

社員さんが会社を信用していない会社だと、

会社の決定に社員さんが協力的でなくなってくるのです。

 

ですから、社員さんの魅力や良さを

発信することができなくて、

結果、お客様が来場されなくなる運命となるのです。

 

人間力とは、人としての魅力のことですが、

困っている人がいたら手を差し出すとか、

協調性が高いとか、

いろんなことに気付くとか、

相手の人に喜んでいただくような気づかいができる、

といったことが自然にできることを指します。

 

社員さんの人間力が低いと、

会社が困っているのに、社員さんが協力してくれない、

ということにつながるのです。

 

昨日、お伺いしていたクライアント様は、

社員さんの人間力向上にずっと取り組み続けてこられました。

 

会社の決定事項に社員さんが一致団結して、

即、行動できるので、

時代の変化に合わせて会社を変え続けられます。

 

会社の魅力を市場に発信するために、

社員さんは全員、協力的ですし、

来場されたお客様に満足していただくために、

全社員が一致団結して行動できる。

 

来場して、このクライアント様のスタッフさんと

接した一般のお客様は、

他の会社との対応やオーラの差に、

一瞬にして感覚的に気づかれるでしょう。

 

こんな会社に、他の住宅会社はかなわないのです。

 

人間力で決まる時代になりました。

 

良い時代です。

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【第3485回】 お客様が困っていることやお客様の問題点は何か?

2020年07月15日 | 住宅コンサルタントとして

営業という職業に就いている人の使命は、

 

「お客様が困っていること」

「お客様が(潜在的に)求めていること」

「お客様の問題点」

 

を自社の商品やサービスを用いて解決することです。

 

ですから、お客様のことを深く理解し、

何が問題なのかを把握できなければ、

自分の使命を成し遂げられない訳です。

 

でも大半のお客様は、自分が何に困っているのか?

自社の問題は何か?ということにあまり気づいていません。

 

ですから、いろんな質問を投げかけたり、

他の方の事例を出したりしながら、

お客様の潜在意識を引き出して、

お客様の問題点や困りごとを顕在化させる必要があるのです。

 

ここを理解できなくて、

お客様が言われた通りのことしかできない営業担当者も、

実は世の中、かなりいます。

 

お客様に依頼されたことしかできない、

すなわち、自分の頭で考えられない、

自分の頭を使ってこなくて錆びつかせた、

悲しいオジサン営業担当が、実は多いのです。

 

その原因は、本人の努力不足と勉強不足でしかありません。

 

若い頃に頭を使ってこなかった。

勉強しなかった。

 

そういうオッサンが、40過ぎて急に変われる訳もなく、

お客様に相手にされず、結果を出せないということにつながるのです。

 

このブログでも何度も書いていますが、

若いうちは可愛がられて買っていただけることもありますが、

ある一定の年齢から、まともに提案ができないと

本当にお客様から相手にされなくなるのです。

 

だから、お客様の潜在的な問題点やお困りごとを顕在化できるだけの

質問力や情報収集は出来るようにしておかなくてはなりません。

 

そのためには、日々の勉強しかないのです。

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【第3484回】 時代の変化についていけない企業・お店

2020年07月14日 | 住宅コンサルタントとして

今回のコロナの影響で、

小売業の大半は業績に苦しんでいる、と思っている人は、

自分の情報収集力を鍛えなおした方が良いでしょう

 

百貨店やイオンなどは自粛で店を閉めていましたが、

地方都市の路面店で、オーナーの判断でお店を開けていたお店は、

売上が昨対で猛烈に伸びているところが大半なのです。

 

住宅業界も、お客様の来場はむしろ上がっていて、

しっかりとしたマーケティングができている会社は、

今、猛烈に忙しいですし、多くの商談を抱えています。

 

個人的に思うのは、ショッピングモールと百貨店は、

もう正直、キツイよな、ということ。

 

もうモノを買うのに、お店に足を運ばないですよね、

お年寄り以外は・・・。

 

ファッションの世界は、D2Cに一気に動いていますから、

もう高い家賃を払ってイオンモールや百貨店に出店したり、

高い固定費をかけてお店を持つ必要はないのです。

 

今、完全に飽和状態なのに、

まだイオンは出店を繰り返しています。

 

でも、開業時にテナントが埋まっていないことも多く、

テナントも契約更新時に契約を延長しないことも多いようで、

おそらく一時のピエリ守山のようなイオンモールが

今後続出することでしょう。

 

そして昨日、お伺いしていたクライアント様で、

以前、イオンに出店しようかどうかを検討していて、

出店説明会に参加した時に、

 

・かなり上からの強気の発言

・説明会に得体のしれないオッサン(イオンの偉い人?)が大量に居た

・出店を見合わせる旨を伝えると、担当者から脅しのような言葉

 

というようなこともあったそうです。

 

業態的に終わりが近づいているにも関わらず、

そのことを未だに理解できていないのでしょうね。

 

 

また先日、京都に出た時に、

大丸の前で浴衣のディスプレイが見事にされていて、

思わず欲しくなり、浴衣売り場に行きました。

 

そこにいたのは、

ずっと雑談している年配女性スタッフが3人。

 

「地下のディスプレイにあった、素敵な浴衣ってどれですか?」

 

と聞いても、全くマネキンさんのディスプレイを理解していないのです。

 

で、私たちで探し出し、試着をしたいとお願いしたところ、

その段取りの悪さとやる気のなさに、買う気がゼロになりました。

 

というか、お客さんは私たちだけなのに、

何でやる気のない女性が3人もいるの?

 

こんなことでは、百貨店で買う人、ますます減るよなと思いました。

 

 

小売の世界では、百貨店やGMS。

 

そして住宅業界で言えば、総合展示場とハウスメーカー。

 

これらが、時代の流れについていけていない代表です。

 

そうならないために、

危機感を持って自分たちが変わっていかなくてはなりません。

 

今のビジネスモデルが、

秒で通用しなくなることも頭に置きながら、

常に変化していきたいですね。

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【第3483回】 たった5年間で、出会った人たちが今・・・

2020年07月13日 | 住宅コンサルタントとして

昨日は前職時代の先輩や同僚と、

定期的に食事をして情報交換をする京都会でした。

 

前職時代、人付き合いをロクにせず、

しかもラスト2年はほぼ、会社に出社もしていなくて、

日々の仕事に没頭していたので、

社内の知り合いもあまりいないのですが、

同僚はメチャマメで、人柄も素晴らしいので

とにかく前職時代の人のことをよく知っているのです。

 

同じ時期に在籍していた社員で、

私が記憶している、当時優秀だった人たちは、

大半が会社を辞めて起業しているのですが、

今でも現役でコンサル一本でやっている人は、

非常に少ないのですが、

起業したり、既にある会社の社長になったりして

実際に活躍している人が、結構いるそうです。

 

元同僚といろんなお話をさせていただく中で、

自分の情報収集力の弱さ、幅の狭さを痛感しました。

 

いつの間にか、井の中の蛙になっておりました。

 

そして私の胸に刺さったの言葉は、

 

「自分の感度が鈍らないように、

自分よりも若い経営者の方たちと

定期的に合って、いろんな刺激をもらうようにしている」

 

という同僚の一言。

 

私、基本、すなおなタイプなので、

すぐに若い経営者の方を紹介していただき、

昨日のうちに二人の方とアポを取らせていただきました。

 

これだけ変化のスピードが速い中、

いろんな業界で若くして活躍している方から

たくさんのことを学ばせていただき、

自分の感度が鈍らないようにしないと、

一瞬で脳が錆びつくな、と痛感しました。

 

今のクライアント様に提案するために、

いろんな調査等は無意識に予定をバンバン組むのですが、

人付き合いがよくないので、人に合うことは、

意識しないと予定を入れられないのです。

 

自分の感性は、油断するとすぐ鈍る。

 

そうならないために、意識して若い経営者の方に

アポイントを入れさせていただこうと思います。

 

それにしても、わずか5年ちょっとしか在籍してないですが、

本当に素晴らしい方たちと出会えていたようで、

本当に人様にだけは恵まれているようです。

 

この強運を活かして、もっといろんなことを学んでいきたいと思います。

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【第3482回】 仕事しかしていなかったけれど、いろんな人とつながれるありがたさ

2020年07月12日 | 住宅コンサルタントとして

私、コンサルに転職してから、

もうほぼ仕事しかしてこなかったです。

 

仕事以外でゴルフや釣りなどに行ったことは、

家族で1回だけだったりとかですし、

学生時代の友人と会うのは、数年に1回。

 

すなわち、交友関係は仕事以外で全く広がらず、

学生時代の友人もそんなに多い方ではないので、

基本、人脈なんてゼロなんです。

 

そして仕事をしてきたと言っても、

住宅業界のことしか深堀していないので、

他の業界のことなんて何も知らないに等しいですし、

ビジネスパーソンとしては、かなり偏った人間です。

 

でも、仕事上で知り合った方たちが本当に人間的に素晴らしく、

しかも物凄いネットワークを持っているので、

そういう方のおかげで、お会いしたい方を紹介してもらえたり、

自分がやりたいことを進める上で出会いがあったりと、

もう本当にありがたいよなぁ、と感じています。

 

そもそも、家内のネットワークも凄くて、

なぜかインスタで物凄いセレブな方とつながっていて、

海外に行く時や日本国内で旅をする際も、

家内は自分のネットワークを駆使して、

とても素敵なお店やスポットを探し出してくれたりと、

本当にいろんな点で助けてもらっています。

 

若かりし頃より、「人脈を広げよう」ということは、

一切考えなかったですし、

異業種交流会やパーティーなども参加したことないですが、

気が付けば、素敵な方たちと良好な関係を

築くことができているような気がします。

 

すなわち、何が言いたいかと言うと、

素敵な方たちと知り合いになりたければ、

自分の本業に徹底的に取り組んで、

ある一つの分野で突出した実績を出すことで

かえっていろんな方と縁をつないでいただくことが

可能になるかも、ということです。

 

おそらくですが、人脈を広げようと活動しまくっているのに、

何か一つ、誰にも負けない分野をつくってこなかった方よりも、

よっぽどそちらの方が良いネットワークを

構築できるような気がします。

 

だから若いうちから、

誰にも負けない分野をつくることが大切かなと・・・。

 

「これなら人に負けない」という分野、

皆さんはお持ちですか?

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【第3481回】 「なんて幸運なんだろう!」と改めて思う

2020年07月11日 | 住宅コンサルタントとして

潮田健次郎さん。

 

私が社会人となって、はじめて働かせていただいた、

トステム(現LIXIL)を創業した方です。

 

ちょっと前、何かをネットで検索していた時(←記憶力低っ!)に、

潮田健次郎さんの記事が引っ掛かり、

そこからそういえば、昔、潮田健次郎さんが日経新聞の

「私の履歴書」に取り上げられていたなぁ、と思い出し、

私の履歴書が本となった「熱意力闘」をアマゾンで発注しました。

 

昨日、帰宅したら、本が届いていたので、

夕食後、一気に読みました。

 

そして本を読んで、改めて思ったことは、

 

「最初にトステムという会社で勤めさせていただけて、

本当に幸運だった」

 

ということです。

 

幼い頃に結核を患い、20歳頃まで隔離施設で過ごしていた潮田健次郎さん。

 

そこから建具の卸の事業を始め、建具製造業になって資金繰りに困り、

何度も倒産の危機にあったりしながら、アルミサッシ事業に参入。

 

その後、住宅に関するあらゆる商材を製造するようになり、

INAXと合併し、今のLIXILが出来た訳です。

 

学歴は小学校卒で、体が弱い。

でもゼロから事業を立ち上げ、一兆円を超える会社に成長させた、

名経営者だと思います。

 

潮田健次郎さんが残された言葉は、

今でも私の心の中にたくさん残っていますが、

その中でも忘れられない言葉の一つに、

 

「工務店様の繁栄なくして、販売店様の繁栄なし。

販売店様の繁栄なくして、トステムの繁栄なし」

 

というものがあります。

 

著書「熱意力闘」の中でも書かれていますが、

企業が成長するには、顧客の利益やメリットが重要であり、

メーカーである自分たちが成長するためには、

とにかく販売店様や工務店様に繁栄していただくことが重要なのです。

 

「お客様に繁栄していただくために、自分たちは何ができるか?」

ということを潮田社長の時代は、本気で追求していました。

 

その価値観が、今でも自分の中にしっかりと残っています。

 

「顧客第一主義」とかいう言葉よりも、

潮田健次郎さんの言葉の方が全然分かりやすく、

この価値観がある会社で20代を過ごせたことが、

本当に幸運であり、ありがたいことだと改めて感じました。

 

そして工務店様の繁栄のためにいろいろと勉強していく中で、

コンサルタントになりたい気持ちが強くなり、

転職を決断し、今の自分があるのです。

 

自分たちが成長繁栄しようと思うのであれば、

まずはお客様に成功していただく。

 

この順番が大切なのです。

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【第3480回】 一定期間ごとに成果と行動を振り返り、対策を打つ

2020年07月10日 | 住宅コンサルタントとして

社会に出て最初に働かせていただいた会社の影響は、

本当にビジネスパーソンにとって大きいと思います。

 

私の場合、最初に働かせていただいた建材メーカーで、

仕事に対する姿勢やリズム、習慣が身に着き、

それは今でも全く変わっておりません。

 

その会社では、必ず半期ごとに評価されるため、

半期である一定の成果を出さなければならないですし、

半期ごとに方針書を営業マンであれば作成し、

上司に合格をもらう必要があります。

 

この方針書、上司にもよるのですが、

なかなか合格を出してもらえず、

何度も差し戻され、やり直しをさせられたのです。

 

もう本当に、これが良かった。

 

半期ごとに売上、利益率、サッシ本数の達成率を出し、

更に重点商品や重点顧客への進捗も書面にまとめる。

 

そこから良かった点、悪かった点を洗い出して、

今期、何をどうするのかを全て具体的に数字でまとめなくてはならない。

 

ここで、例えば「エクステリア商品の拡販」などといった、

漠然とした言葉が並んでいると、即座に差し戻されるのです。

 

エクステリア商品の中でも、何を切り口に、

どのお客様に週何回訪問し、

誰にどんな形で売り込んでいくのかまで、

具体的にまとめていなければ差戻しされます。

 

大半の同僚たちは面倒くさがっていましたが、

私は半年ごとに自分の活動を徹底的に分析し、

今期、どうすれば達成できるのかを徹底的に考え、

自分が立てた方針に従って行動していく、

といった当たり前のことをやる習慣を身につけることができました。

 

このように、前期の自分の数字と行動を振り返って分析し、

当期の対策を打つ、という習慣がない会社、ビジネスパーソンが

実は結構多いよな、と感じています。

 

この点をクライアント様にどう習得していただくか、

ということが、自分にとってのテーマです。

 

皆さんは、一定期間ごとに自分の数字と活動を振り返り、

分析して対策を打つ、ということが出来ていますか?

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【第3479回】 感染者数が増えても、死者数は激減しているという事実

2020年07月09日 | 住宅コンサルタントとして

ここ最近、また日本のコロナウィルス感染者数が増えている、

という情報をワイドショーが流しまくっております。

 

この情報から、やはりまだ自粛しなければ・・・、とか、

GO TO キャンペーンなんてありえないとか、

そういう空気になっている地方もありますね。

 

でも、感染者が大量に出たイタリアやスペインで、

経済活動が再開しているのにも関わらず、

死者が激減していることは、日本のマスゴミは報道しない。

 

重症の方も世界的には激減しているのです。

 

今、感染者数と死者数が激増しているのは、

国土が広くて人の行き来が少なく、

かつ人口が多いというインドやブラジルなどの国なんです。

 

まだまだこのウィルスの全貌は明らかになっていないですが、

このウィルスに対し、極端に抵抗力が無い方や、

抗がん剤などの投与により免疫が落ちていた方は、

罹患してお亡くなりになることがありましたが、

統計データを見る限り、罹患すると高確率で死亡する、

というウィルスではないような気がします。

 

罹患しても、致死率も重症化率も今後、減少していくことでしょう。

 

感染者数だけにフォーカスして、

死者数と重症者数が増えていないことは報道しない。

 

このように危機感を煽りまくって視聴率を稼ぐことしか考えていない、

日本のマスゴミの報道に左右されることなく、

経済をしっかりと回していかなければなりません。

 

そして地方都市では、

未だにコロナ警察を気取って、

罹患した方を攻撃したり、

個人情報を言いふらしたりといったことを

やっている方もいるそうです。

 

もう頭、悪すぎだし、情報収集力無さすぎです。

 

この大雨による被害も甚大です。

 

復興復旧には、お金が必要なのです。

 

だからこそ、経済を回していく必要があるよな、

と個人的に強く思います。

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【第3478回】 建材メーカーの過剰トークや悪意ある実験に注意

2020年07月08日 | 住宅コンサルタントとして

昨日、仲良くさせていただいている漆喰メーカーの社長から、

朝、いきなり電話がかかってきました。

 

数年に一度くらいしか電話やLINEが来ない方ので、

電話を掛けてこられた理由をお聞きすると、

次のような内容のことを教えていただきました。

 

・漆喰がコロナウィルスに効果があると言っているメーカーがある

・「御社の商品も、コロナに効くか、実験して欲しい」とよく言われる

・実験しているメーカーの実験はメチャクチャな方法で、

 そんな実験をしたら、大抵の細菌は死滅するに決まっている

・そんな偽造のような実験を自分はしたくない

・そもそも鬼山さんは、自分の指導先に、

 「漆喰はコロナに効く、ということをお客様に伝えなさい」

 というような指導をしているのですか?

 

というような内容でした。

 

で、早速調べてみると、漆喰メーカーの中で、

明確にハッキリと文字にはしていないのですが、

実験でコロナウィルスが死滅することが確認できた、

というような内容をHP上にうたっている会社がありました。

 

もうこれは、悪意しか感じないですね。

 

エンドユーザーさんの精神的不安につけこんだ、

悪意ある実験データをバリバリ掲載していました。

(興味ある方は、ググって下さい)

 

私が大好きな漆喰メーカーの社長は、

もう本当にバカがつくくらい正直な方なので、

そんなお客様をだますような実験はしたくない、

とおしゃっていました。

 

その社長いわく、

しっくいはどの商品でもPH値は高いので、

しっくいの中に菌を入れて放置したら、

大抵死滅するとのこと。

 

でも、実際に漆喰の空間の中で、

コロナウィルスがどうなるか、という実験

(要するに、漆喰にコロナウィルスが触れない状態でどうなるか?)

をしなければ意味が無いですよね?

 

それを菌と漆喰を接着させた実験なんて、

正直意味がないと私も思います。

 

もうね、建材メーカーとか、無知な住宅会社の

オーバートークは本当にひどいです。

 

今、松尾設計室の松尾先生とか、

正確な情報を論理的に発信してくれている方も増えています。

 

オーバートークは、自分の首を絞めることにつながるだけなのですが、

まあ、必死なんでしょうね。

 

正しい情報を掴む判断力を身につけると同時に、

正直な情報を発信していきたいですね。

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【第3477回】 今すぐ買わないお客様とのつながり方

2020年07月07日 | 住宅コンサルタントとして

住宅業界の営業マンであれば、

来場されたお客様に対して、

いろんな提案をして契約をしていただきたい、

というのが本音だと思います。

 

保険のセールスも、いろんな小売店の店員さんも、

全ての営業マンや接客員は同じ気持ちでしょう。

 

でもお客様は、今すぐ購入や契約を決断する訳ではありません。

 

いろいろと比較検討したい。

失敗したくない。

少しでも得したい。

 

さまざまなお客様がおられる訳です。

 

お客様は最終的に購入を決定する際、

相対比較した上で決断される方が多い。

 

だからその場で決断を下さずに、

別のお店で別の商品の説明を聞いたり、

価格や仕様を比較したいのです。

 

今、決断しないからと言って、買わないことも決めた訳ではない。

 

長期的に検討するお客様と良い関係を築き、

お客様が購入する時に、また必ず戻ってきてほしい。

 

では、どうすれば、中長期的なお客様に、

リターンしていただけるのか?

 

これはもう答えは二つしかありません。

 

一つは、初回の接客で圧倒的に満足していただけるくらい、

最高の接客をして強い印象を与えること。

 

そしてもう一つは、有益な情報を発信し続けることです。

 

この二点しか無いのですが、

有益な情報を発信し続けても、

初回接客で満足していただいていない場合、

お客様とはつながることが難しいです。

 

初回接客でお客様に、

圧倒的に満足していただけるようなレベルになるためには、

日々の勉強と圧倒的な練習しかありません。

 

そして有益な情報を発信し続けることも

ノウハウなんて関係なく、

日々の勉強と努力でしかないのです。

 

苦労せずともお客様とつながり続ける魔法のノウハウなんて、

どこにも存在しないのです。

 

中長期のお客様とつながるために、

日々、自己研鑽が出来ているでしょうか?

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【第3476回】 自分をどう表現するかも、重要な時代

2020年07月06日 | 住宅コンサルタントとして

個人的に最近、ずっとクライアント様に言い続けていることは、

 

「家で差別化できる時代は終わりつつある」

 

ということです。

 

これまでは、この地域に初の人気テイストの

モデルハウスをつくり、

それを見学できるという情報発信をすれば、

お客様に来ていただけたのですが、

この建物のデザイン性や素材、性能面で

どれだけ表現しても、

正直、難しい時代になってきているのです。

 

これからは、会社の雰囲気の良さや仲の良さ、

それからスタッフ個々の魅力に、

お客様が反応する時代となるでしょう。

 

ここで重要になってくるのは、

会社やお店、それから個人がどう自分たちを表現するか、

ということです。

 

この自分たちをどう表現するのか、

ということに長けた会社、個人が

まだ見ぬお客様に、来場前にファンになっていただき、

来場されたらかなりの高確率で成約する時代に

なってきているのです。

 

自分自身を1分以内の動画で撮影するとしたら、

どういう見せ方をするのか、ということを

住宅会社のスタッフは考えておかなくてはなりません。

 

休日の過ごし方、

趣味や特技、

自分の強みや弱み、

人生観や労働観、

この仕事を通して目指していること、

などなど。

 

私だったら、旅行、食べ歩き、ロードバイク、料理などのシーンを

動画や写真で表現したりするでしょう。

 

また、自宅そのものも、住宅業界で仕事をされている方には

非常に興味を持っていただけるでしょうから、

自宅内も動画に収めるかもしれません。

 

そして自分が目指していることである、

 

「日本の住宅の性能面・デザイン面に関するレベルを欧米並みに高める」

「地元の雇用面・経済面に貢献できる優秀な地域密着型の企業を

住宅業界に1社でも多くつくる」

「業界内の労働環境を良くするために、業務改善を徹底し、

現場監督にしわ寄せがいく構造を変える」

 

というような、この仕事を通じて達成したいことも表現するでしょう。

 

未だに商品のことしか発信していない会社は、時代遅れです。

 

もちろん、商品は大切ですが、それ以上に個を売るべき時代になりました。

 

皆さんは、自分たちの会社や自分をどう表現したいですか?

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【第3475回】 自分の毎日の暮らしを充実させておく

2020年07月05日 | 住宅コンサルタントとして

どんな仕事をしている人でも、

一流の人はオフの時間の過ごし方が違うと思います。

 

一流のクリエイターは、オフの時間、

いろんなことを吸収するために

あちこちに行っていろんな経験をしています。

 

一流の料理人は、オフの時間、

とにかく一流のお店に足を運び、

舌とお店の装飾や器などを勉強しまくっています。

 

住宅業界で一流となるのであれば、

やはり一般的なお客様よりも

毎日の暮らしを楽しむ達人であるべきだと

個人的に思っています。

 

音楽を聴く。

ファッションにこだわる。

釣りやキャンプなど、アウトドアライフを楽しむ。

スポーツをやったり観たりして盛り上がる。

料理をしたり家庭菜園をしたりしてみる。

コーヒーや紅茶の入れ方にこだわる。

 

などなど、暮らしを自分自身が楽しみながら、

お客様に共感できる力を身につけたり、

鍛えていくことが絶対に重要になってくるでしょう。

 

個人的には、本当に人柄が良くて、

いつ見ても楽しそうにしているビジネスパーソンが

お客様から選ばれる時代になってきている感を

猛烈に感じています。

 

人柄が良くて、ポジティブで楽しく暮らしていると、

能力が後からついてくる時代になったとも言えるのかな・・・?

 

知識や経験はあるけれど、

陰気なオーラが出ていたり、

営業力はあったとしても癖が強い人は、

本当に選ばれなくなりました。

 

お客様に選んでいただける人格を身につけ、

オンもオフも楽しく過ごしている人が

活躍できる時代です。

 

日々の暮らし、充実していますか?

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【第3474回】 将来的には、後一回、家を建てたい・・・

2020年07月04日 | 住宅コンサルタントとして

5年前に、自宅兼オフィスを建築しました。

 

今の家、メチャ気に入っております。

 

ワインセラーに大好きなワインを100本以上、保存できますし、

キッチンも非常に使いやすく、大好きな食器をたくさん収納できる。

 

玄関入ってすぐ横に

大型土間収納と私専用のウォークインクローゼットがあるので、

とにかく便利で使いやすい。

 

リビングのソファやテーブルもイタリアでつくってもらったので、

おそらく日本にはここにしかない、というデザイン。

 

そして高性能住宅ですので、夏も冬も快適です。

 

ただ、先日軽井沢の本屋さんで一冊の本を購入し、

また自分の価値観が少し変わってきました。

 

その本とは、有元葉子さんの「私の住まい考」。

 

素晴らしいセンスの塊で、生き方が素敵な有元さんの考えを知って、

そのライフスタイルに憧れてしまいますし、

有元さんの価値観に影響されてしまいました。

 

有元さんは、東京、長野、そしてイタリアに家をお持ちで、

その時々に合わせて過ごす場所を変えておられるのですが、

その中でも特に長野の家(これは娘さん夫婦の設計だそうです)に

猛烈に引き込まれてしまいました。

 

私自身、今の家は本当に大好きなのですが、

ここにいると気持ち的にオンモードになってしまい、

心からリラックスすることは難しいのです。

 

定期的に心をリフレッシュするために、

長期休みには海外に行っていましたが、

しばらく行けそうにありません。

 

後5~10年後には、少しライフスタイルも変えていこうと

現時点で考えているので、もう一度、家を建てるのもありかな、

と考えるきっかけを与えていただいた、名著です。

 

私、YouTubeの気まぐれクックさんの影響を受けて、

魚をさばいて料理をしたい欲にかられています。

(家内はかなり嫌がっておりますが・・・)

 

で、魚をさばくようのキッチンを外に作りたいですし、

魚を長期保存するための専用冷凍庫も欲しい。

 

そして庭でイタリアンパセリやバジルを育てたい。

 

そんな暮らしをしようと思えば、

今の家は敷地いっぱいに家を建てているので、難しい。

 

湖や山が見える絶景の場所に、

いつか小さな平屋を建てたいなぁ、と思っています。

 

出来れば、魚市場の近くに・・・。

 

それを実現するためにも、もっと仕事に注力したいと思います。

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【第3473回】 10年前の成功企業の衰退

2020年07月03日 | 住宅コンサルタントとして

住宅業界のコンサルタントになって15年。

 

ずっと業界全体を俯瞰して見てきました。

 

そんな中、最近本当に痛感するのは、

10年前には業界のモデル企業として、

いろんなセミナーで講演したり、

自らFCやVC本部を作って運営している会社が、

かなり衰退してきている、ということ。

 

加盟店の業績どころか、

本部である自分たちの業績も芳しくない、

という状況に陥っているなぁと感じます。

 

またSNSやYouTubeの活用も上手ではないなぁ、と

個人的に感じてしまいます。

 

特にここ3~4年で、世の中が一気に変わり、

その変化に適応できている住宅会社が伸びて、

その代わりに10年前の成功企業が苦戦している、

という構造だなぁ、と感じます。

 

過去の成功体験が、変化への適応の邪魔になる。

こういう真理を経営者は知っておかなくてはなりません。

 

今、順調に推移しているとしても、

その戦略は時代の変化と共に変えていかなくてはならないのです。

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【第3472回】 考え方と行動の基準をつくり、バラつきをなくす努力

2020年07月02日 | 住宅コンサルタントとして

中小企業の経営者が理解しておくべきことは、

 

・優秀なスタッフさんは、優秀な会社にしか入社しない

・自社に入社してくれる社員さんが、生まれ育った環境は様々

・ということは価値観も理解力も、社員さん一人一人バラバラ

 

ということです。

 

例えば、クレームが発生した。

 

この対応を社員さんにしてもらう際に、

正しい対応の仕方を分かりやすく言語化し、

社員さんに理解してもらっていないと

感情的になったお客様に対して

正論で対応する社員さんも居たりして、

お客様の怒りに対し、火に油を注ぎ

更なる人的クレームになってしまう可能性があるのです。

 

 

クレームが対応したら、当日中にお客様のところにお伺いする。

 

お客様のところにお伺いしたら、お詫びの言葉と共に、

現状を写真や動画で撮り、お客様の言葉通りに上司に報告する。

 

感情的になられているお客様には、

「大変申し訳ありません」

「お気持ち、理解させていただきました。

すぐに会社に戻り、明日中に対応をご連絡いたします」

と謝罪と、対応策をいつまでに報告するかをお伝えする。

 

無理難題を言われた場合、感情的にならず、

「私では今、判断しかねます。

帰って上司に相談し、報告します」

とお伝えする。

 

などなど、誰が見てもどう対応すればよいのかを

分かりやすく、具体的にマニュアル化しておくべきなのです。

 

「お客様を大切にする」とはどういうことか?

「クレーム最優先」とはどういうことを指すのか?

 

分かりやすいスローガンに一見、見えることでも、

その正しい考え方や行動の基準を

誰にでもイメージできるように言語化しておきたいですね。

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