師走に入り、めっきり寒くなってきました。
先日の第7回学習会では、皆様にはたいへんお世話になりました。
今回の学習会は、過去最高の88名という動員で、熱気にあふれた楽しい学習会となりました。
満員御礼、ありがとうございました。
とても盛り上がった学習会の余韻に浸るうちに、おもわずブログの更新が遅れてしまいましたが、ここで今回の学習会を振り返ってみようと思います。
【本編(午後の学習会)】司会:岡田(上尾特支)
(1)『発達の道すじ ~定型発達から、子どもの伸びゆく姿を確認する~』臨床心理士 杉田先生
実は、この学習会の立ち上げの頃から、いつかは「発達」についての学習会を行いたいと考えていました。
そして、このたび講師として適任の杉田先生に快諾していただき、満を持して実現できたのです。
特別支援教育に携わる中、障害特性や指導・支援方法についての研修会はたくさんあるのですが、「定型発達」については、研修機会が少ないのが現状です。
障害のある児童生徒は、生活年齢は就学期にあっても、発達段階的には幼少期段階でのつまずきがある子どもが多く、そこでの指導・支援にあたっては、「発達」の知識はベースとして備えておかなければならないものなのです。
講演では、まず、「両足でジャンプできるのは何歳?」「指さしが現れるのは何歳?」等、子どもの発達をどれくらい理解しているか、自己チェックすることから始まりました。
仕事や子育ての経験で、ある程度理解があると思っていた方々も、改めて発達の理解の必要性を感じられたかと思います。
その後、人が産まれてから幼児期、就学期に至るまでの発達について、系統的にお話がありました。
杉田先生は、キーワードとなる項目を、系統的につながりをもって
解説するので、なにしろ、わかりやすい!
そして、目から鱗…の連続で、とてもおもしろいのです!
「(3歳~)行動を言葉にする時期→(6歳)外言から内言へ (この時期から、場に応じて静かにできる→学校生活の始まり)」
「【図形描画】○ → + → □ → △ → ◇ → ひらがなへ(ひらがなを小学校で習うのは妥当)」
夢中になって話を聞いているうちに、気付いた時には、手元の資料は、赤線や矢印などメモでいっぱいになっていました。
時間の感覚が短く感じることって時々ありますが、本当、あっという間に時間になっていました。
(2)『自閉症児の理解と指導 ~子どもとのやりとりから、課題設定を考える~』 畠山(所沢おおぞら特支)
今回の実践報告は、畠山さんの自立活動の授業の様子をビデオで見ながら、畠山さん自らが解説するという内容でした。
自閉症の子どもの特性や、どのような視点で実態把握しているのかが、わかりやすく伝わってきました。
厳選された資料も、とても役立つ大切な内容でした。
(3)グループワーク
本学習会の特徴となっているグループ協議では、時間が全く足りないくらい、盛り上がっていました。
感想を共有したり、悩みを打ち明けたり、それぞれのグループが、充実した協議を展開していました。
【オプション1(午前の学習会)】司会:宮前(本庄特支)
午前中のオプション1「それいけ!となりの自立活動」も、過去最高50名程の参加の中、たいへん盛り上がりました。
チーム埼玉の受付嬢吉田さんと、第五回学習会で報告していただいた池澤さんの、自立活動の実践報告を受けて、グループ協議をしました。
この他、恒例のオプション2「大宴会」も、30名近い参加の中、とても楽しく盛り上がることができました。
学習会で協議がたくさんあることで、知り合いになる人も多く、名刺交換や友人紹介をする場面がとても多くなってきました。
また、休憩時間も、学習会開始当初の静けさはなくなり、隣近所と気軽に話をしあう様子が見られるようになりました。
これも、学習会に足しげく参加していただいている皆さんの熱意のおかげだと感じています。
本当に、ありがとうございます。
今後も、楽しい企画を用意したいと思いますので、今後ともご協力お願いいたします。
(宮前)