報告が遅くなり大変申し訳ありません…。
第12回も大変勉強になりました。杉田先生の発達のお話は、「ああそうか!」「だからなんだ!」「そういうことなのか!」などなど、納得いくことばかりが頭の中でどんどんつながっていき、定型発達の子どもたちの伸びゆく姿が見えてくるとともに、それを基準として、障害のある子どもたちの発達課題も見えてきて、ものすごい情報量なんですが、すーっと頭に入ってくるお話でした。参加された皆様からのアンケートでは、「もっともっとお話をお聞きしたい!」というご意見が今回も多数ありました。
手指の操作性が発達すると、言語の発達も向上する。手指の運動神経と口周りの微細運動機能は共に発達が促されていくというお話。鶏が先か卵が先か、どちらにアプローチすべきかということではなく、どちらも大事。赤ちゃんみたいに何にも使われてこなかったような手を持つ無発語の自閉症の1年生の男の子に、TBSの「SASUKE」に影響を受けた授業や学校生活全般で手を使うことを意図した指導をし続けてきたところ、3年後には2語文、3語文で話すようになったという自分の実践からも納得いくものでした。
それと、「枠」を作ってあげることが教師としての、大人としての、子どもたちの社会性を育むためにしてあげなければならない大きな仕事であるということ。特に社会性の障害がある自閉症の子どもたちにとっては、全受容ではますます障害を重くしてしまうということ(杉田先生の発言ではなく、畠山の解釈)。していいこととしてはいけないこと、今は何をすべきなのか、始まりと終わり、などなど子どもたちに無理強いするのではなく、子どもたちにわかるように伝え、その「枠」に自分の行動を合わせることができるようになること、それが「生きやすく」なるためにはとても重要なことであるということ。自分の実践を振り返っても、何でもありの自由人では、卒業後、通用しないと思うし、子どもたちのキャリア発達(ライフキャリア・ワークキャリア)を考える上でも、枠を理解し、指示に従うことができ、その上で頑張ることができる力が生活していく上でとても大切であり、うんと伸ばしていきたい力だと考えて、指導しているなぁと思いました。
自分の実践報告では、「身につけさせたい力」ではなく、「育てたい力」であることくらいかな。
教育実習や宿泊学習に追われ、第12回の報告が遅くなってしまって本当にすみませんでした…。
畠山