Team埼玉 ブログ

自閉症教育と授業改善についての学習会

メーリングリストをご活用ください。

2015年04月29日 20時31分15秒 | 日記

チーム埼玉学習会は学習会のメンバーになってもらうような会ではありません。

純粋に学びたい人が学ぶ機会として、ご自身の研修のために学習会を活用していただければと思っています。自由な雰囲気の気楽な会を目指しています。

しかし、難点として口コミが中心なので開催情報が広く伝わらないということがあります。そこで「いつ」「どこで」「どんなテーマで」会を開催するのかについてメール送信でお知らせするシステムを作りました。

参加するかしないかは、ご自身で判断していただくこととして、まずは情報だけでも受け取っていただければと思っております。

メーリングリストへのお申し込みにつきましてはHPをご参照ください。どうぞ宜しくお願いします。

 

 畠山


指導計画

2015年04月29日 00時16分43秒 | 日記

現在、今年度のプランA(個別の支援計画)及びプランB(個別の指導計画)を作成されておられることと思います。

1年間の指導の流れを考えると、埼玉県では4月がアセスメントの時期になるかと思います(他県では、2月、3月に前担任が次年度の指導目標及び指導方法を作成している現実もありますが…)。

実態把握をして、そこから指導目標を見出し、その目標を達成するための指導手続きを導き出し、プランニングできる専門性が問われています。

どうすれば、その能力が身につくのか?

それは教員経験によるところが多いかと思います。

では、経験が少ない教員はどうすればよいのか?

それは主観的なアセスメントに頼ることなく、客観的なアセスメントとして、さまざまなスケールを活用すればよいのだと思っています。例えば、KIDS発達スケール、SM社会能力検査、NCプログラム、TEACCHのPEP-Ⅲ、太田ステージのLDT-R、ピアジェの発達理論や宇佐川浩先生の感覚と運動の高次化アプローチなどなど参考になるものはたくさんあります。

つじつまの合わない書き物としての個別の指導計画ではなく、担当している児童生徒の将来像を描き、今の生活がより豊かなものになるような本物の指導計画を作り、指導実践できる教員を目指して日々努力をしていきましょう!

畠山

 


チーム埼玉の面白いところ。

2015年04月19日 23時41分06秒 | 日記

この学習会はみんながフラットな関係で、互いに意見を出し合い、学び合える場であるということ。

それぞれの想い、教育観、現場で培った経験からの考え、それらを語り合える場。

一つの実際にあった事実の実践を通して、教師としてどのようにとらえ、自分自身のこととして考えたのか、グループ協議を通して互いに意見交換し、考えをまとめるという作業を通して、互いの学びを高めることができる場となっていると思います。自分自身がその場に参加して、様々な意見を聞いて勉強させてもらっています。

対話をすることによって互いを知り合い、自分の世界が広がるということを実感しています。

臆せず、自分の世界を広げる機会としてチーム埼玉学習会を活用していただければと思います。

「何故、学ぼうとするのか」

               畠山


自立活動再考

2015年04月18日 23時31分01秒 | 日記

今回の午前の部では、個別の課題学習について実践紹介をします。そこで、自分自身が自立活動をどのように考え、1年間の流れでどのように取り組んでいるのかについて話す予定です。子どもたちが示す行動を見て、「どうしてだろう?」を考察することで、芽生えがはっきりとしてきて、それらの事実をもとに「ねらい」を設定し、指導計画(どのような教材教具を使用するかも含む)を立てています。もちろん臨床心理士の杉田先生がチーム埼玉学習会でご講演していただいた発達の道すじの表も参考にしています。

自立活動には2つの要素があります。、一つは障害特性の課題、もう一つは発達の課題です。これらの課題をどのような学びによって克服・改善できるように指導するかが、私たち教員に求められています。

経験を通して積み重ねられたこれらのフィルターを通すことによって、自立活動のねらいが自然と見えてくるようになるのかな?と思っています。自分たちが受けてこなかった教育、「自立活動」。教師となって、初めてこの自立活動を指導する立場になって、「どうしたらいい?」と悩んでいる先生方は多いと思います。

筑波大学附属久里浜特別支援学校が文科省からの研究開発指定を受けて出した結論の一つが「自閉症の子どもたちには、個別の課題学習を教育課程に位置付けることが重要である」ということ。知的障害のある児童生徒の教育課程において、領域と教科を合わせた指導の形態として生活単元学習で集団で指導することが認められていますが、そうではなく、自立活動として個別的な時間の指導を日課上に位置付けて指導することが自閉症児に対してはより教育上効果的であるという研究結果を発信しました(依然として生活単元学習が主流で、個別の課題学習を日課表に位置づけている学校は少ないですが・・・)。

午前の部とは別に、午後の藤原先生の分かって動ける授業づくりのご講演でも、キャリア教育の考え方と知的障害特別支援学校において行われている自立活動の指導との関連がはっきりとわかると思います。

今年度の夕練も先日2回目を終えました。新しいメンバーを迎え、目の前の子どもたちのために自分たちに何ができるのか、誠実に向かい合って行きたいと思っています。

専門性の向上を目指して、共に学び合いましょう!

畠山

 


自立活動について

2015年04月15日 22時41分49秒 | 日記

自立活動は個別に計画し指導を行うものです。

なので、一般論は語れません。ケースバイケースです。1年間を通してアセスメントに基づき、ねらいを設定し、指導内容を考えて教材教具を作成し、取り組むものです。そして妥当性のある評価を行い、PDCAサイクルを意識してより良い授業づくりをしていきます。

実際の指導としては、教育課程上、日常生活の指導や遊びの指導、生活単元学習など学校教育活動全般において行われます。特別支援学校においては、各教科及び領域においてすべて自立活動が含まれます。

どんな教材を使えばいいのか、その内容ばかりが現場では求められますが、実はどんな教材があるかは二の次で、どのような力を育てたいのかというねらいが第一にあって、そのねらいを達成させるためにはどのような教材教具を用いればよいのか、という考え方が大事なのです。

アセスメントを通して、目の前のこの子には、キャリア教育の視点を通して、今、どのような力を育てるべきなのか、そのねらいを見据え、そのねらいを達成するためにどのような指導をすればよいのかを考えることが第一なのです。NCプログラムや太田ステージのLDT-Rでもいいですが、主観的なアセスメントと同時に、客観的なアセスメントも使用して、妥当性のあるアセスメントを行い、指導計画を立てるクセを付けていきましょう。

それが自立活動のイロハのイだと思います。

年度当初に思うことです。

今回の学習会の午前の部では、自立活動についてそんな話を宮前先生と共に気楽にお伝えしたいと思います。

 

畠山


分かって動ける授業づくり

2015年04月14日 22時08分21秒 | 日記

今回の学習会はキャリア教育です。

分かって動ける授業づくりは、子どもたちの主体性や社会性の力を育むために、私たち教師がどのように授業づくりを考えるのか、その学びとなる機会となることと思います。

自分たちが目指すことは、子どもたちの「自立と社会参加」のために必要な力を学校教育の中でどのように育むべきかを考え続け、そのための授業づくりを、根拠ある授業づくりをしていくことだと考えています。

教員の支援が過剰だと、子どもの学習機会を奪ってしまうことにもなります。常に手をつないで移動することが必要な場合と、手をつながずに目的の場所へ自分でわかって一人で移動できること、集団を意識して教員の見守りの中で手をつながずに移動できること、そのことを見通して予測してその力を育むための指導の手立てをプランして指導し、その指導結果を正しく評価できること。

「本当?」と思うかもしれませんが、共に学び合うことで共通理解し合えればと思います。

大変なこともあるかと思いますが、ネガティブにならずお互い頑張っていきましょうね。

畠山


5月9日の学習会

2015年04月10日 01時00分41秒 | 日記

今回の学習会は岩槻です。お間違えの無いようにお願いします。

新年度がスタートしましたね。異動して新しい環境でがんばっている先生方もたくさんおられると思います。

新しい環境でいろいろなことがあるかと思いますが、今自分にできることを一所懸命に取り組むしかないのだと自分に言い聞かせて取り組んでいます。自分としては、子どもたちのために、教員の専門性を、自分の専門性を、高めていきたい、そのためにできる限りのことをしていきたい、その思いだけです。

5月9日の午前の学習会では、個別学習の大切さについて話をする予定です。

参加申し込みについては、「チーム埼玉学習会 自閉症」などキーワード検索をしてみてください。

畠山