木村順先生のご講演の迫力はすごかったです。圧倒されました!
専門性を必要とする感覚統合の理解のために、私たち受講者が誤解者にならぬよう、大脳生理学、神経心理学、解剖学、物理学等々交えて丁寧にご講演してくださいました。お話を聞き、頭の中はぐちゃぐちゃになりながらも、4時間弱のうちに「感覚統合の世界の深さと広さ」を目の当たりにし、「もっと勉強しなくては」という思いと、感覚統合理論に基づいた子ども理解の必要性をまじまじと感じる学習機会となりました。専門的な内容以上に、木村先生の教育に対する教員の責任の重さ、もっと教員の専門性が高まらない限り、障害を持つ子どもたち、そして親御さんは救われない、というメッセージ、熱意がひしひしと伝わってきました。私たち教員が子どものよき理解者となり、支援者となるためには、もっともっと学び続けなければならないと思い知らされた学習会となりました。
感覚統合的理解を正しく学ぶためには18時間は必要とするという木村先生のご講義。アンケートでも続編の希望が多数ありました。本当にもっとお話を聞いて、木村先生から多くの事を学ばせていただきたいと思いました。今回の学習会は映像や実演を通して会場全体を巻き込んだ、大変刺激的な学習会となりました。
まさに専門性に裏付けられた真剣勝負でした。
午前のオプション1は、知的障害教科「体育」の実践報告。上尾かしの木と川越の報告。今回は初の試みとして従来の研究協議の形骸化を打破する新たな協議の在り方研究のパイロットスタディとして、実践報告30分、最後に今回の報告における発表者からの「ここについてアドバイスがほしい」というリクエスト、それを受けて3,4名でのグルーピングによる協議5分、その後の各グループからの「自分たちはリクエスト課題の応えとしてこんな実践をしています」という報告30分、を行いました。グルーピングは9グループでき、それぞれのグループがそれぞれの実践を余すところなく語ってくれて、とても有意義な協議会となりました。
知的障害教育の授業づくりにおける大きな課題として、①集団の人数が多いことによる、待ち時間が長くなってしまうこと、②実態差が大きいために個に応じた課題設定が難しいこと、が挙げられます。
これら大きな2つの課題に対して、肢体不自由校の実践からの意見や知的校からの創意工夫がされた様々な意見があり、参加されたほとんどの先生方から①②に関しての考えが深められたという感想をいただくことができました。企画側としては、これからの研修の在り方に大きなヒントが得られた実験的機会となりました。
それと今回の学習会では、私の科研のアンケートにもご協力いただき、本当にありがとうございました。アンケートの回収率の高さに、心から感謝しております!
畠山