Team埼玉 ブログ

自閉症教育と授業改善についての学習会

じぇじぇじぇっ!第10回学習会報告!!

2013年09月30日 22時20分58秒 | 日記

木村順先生のご講演の迫力はすごかったです。圧倒されました!

専門性を必要とする感覚統合の理解のために、私たち受講者が誤解者にならぬよう、大脳生理学、神経心理学、解剖学、物理学等々交えて丁寧にご講演してくださいました。お話を聞き、頭の中はぐちゃぐちゃになりながらも、4時間弱のうちに「感覚統合の世界の深さと広さ」を目の当たりにし、「もっと勉強しなくては」という思いと、感覚統合理論に基づいた子ども理解の必要性をまじまじと感じる学習機会となりました。専門的な内容以上に、木村先生の教育に対する教員の責任の重さ、もっと教員の専門性が高まらない限り、障害を持つ子どもたち、そして親御さんは救われない、というメッセージ、熱意がひしひしと伝わってきました。私たち教員が子どものよき理解者となり、支援者となるためには、もっともっと学び続けなければならないと思い知らされた学習会となりました。

感覚統合的理解を正しく学ぶためには18時間は必要とするという木村先生のご講義。アンケートでも続編の希望が多数ありました。本当にもっとお話を聞いて、木村先生から多くの事を学ばせていただきたいと思いました。今回の学習会は映像や実演を通して会場全体を巻き込んだ、大変刺激的な学習会となりました。

まさに専門性に裏付けられた真剣勝負でした。

午前のオプション1は、知的障害教科「体育」の実践報告。上尾かしの木と川越の報告。今回は初の試みとして従来の研究協議の形骸化を打破する新たな協議の在り方研究のパイロットスタディとして、実践報告30分、最後に今回の報告における発表者からの「ここについてアドバイスがほしい」というリクエスト、それを受けて3,4名でのグルーピングによる協議5分、その後の各グループからの「自分たちはリクエスト課題の応えとしてこんな実践をしています」という報告30分、を行いました。グルーピングは9グループでき、それぞれのグループがそれぞれの実践を余すところなく語ってくれて、とても有意義な協議会となりました。

知的障害教育の授業づくりにおける大きな課題として、①集団の人数が多いことによる、待ち時間が長くなってしまうこと、②実態差が大きいために個に応じた課題設定が難しいこと、が挙げられます。

これら大きな2つの課題に対して、肢体不自由校の実践からの意見や知的校からの創意工夫がされた様々な意見があり、参加されたほとんどの先生方から①②に関しての考えが深められたという感想をいただくことができました。企画側としては、これからの研修の在り方に大きなヒントが得られた実験的機会となりました。

それと今回の学習会では、私の科研のアンケートにもご協力いただき、本当にありがとうございました。アンケートの回収率の高さに、心から感謝しております!

畠山

 


学習会まであと僅か!

2013年09月24日 22時24分51秒 | 日記
【学習会参加予定の皆さまへ】 
※HPとブログで同じ内容です。すみません。
ついに今週末に第10回の学習会が開催されます!
台風20号も見事に回避できそうで一安心です。
さて、毎回同じようなお知らせで恐縮ですが、初参加の方もいらっしゃるので、学習会直前恒例のお知らせをさせていただきます。
 
1、【服装について 】
ラフな学習会なので、服装は自由です。
TシャツにGパンなど、気にせず普段着でお越し下さい。
スーツとかクールビズとか気にしないでください。
もちろん勝負服でも構いませんよ(`・ω・´)
※会場の室温調節がうまくいかないことも予想されますので、服装等で調節できるようにしてきていただけるとありがたいです。

2.【名札のお願い】
名札用の用紙は用意しますが、ぜひ、
名札(首からかけるタイプでも安全ピンでもなんでもOK)持参にご協力ください。

もちろん今回も座席はギュウギュウです!
つまりは、様々な人と情報交換するチャンスです!!
そんな時、所属と名前が一目でわかると安心感が違います!!!

本学習会は仲間づくりも大きな目的の一つです。
たくさんのつながりを作って帰ってください。
意外と初参加の方も多です。
アウェー感に浸らず、積極的に隣の人に話しかけてください。
 
3.【座席について】
今回もほぼ満席です。
間を開けずにお座りください。
ご協力お願いいたしますm(_ _)m

この学習会に参加している人々は(たぶん)みんな良い人です。
前後左右が知らない人というピンチは、逆にチャンスです(・∀・)b

4.【オプションについて】
午前中と午後の懇親会には席の余裕があります。
急に行きたくなった!
急に用事がなくなった!
気がついたら早く来てしまった!
オプションは当日参加大歓迎です。
ぜひともお待ちしております。
 
5.【キャンセルについて】
 もし、都合が悪くなった場合は
までご連絡ください。
キャンセル料はありません。
 
今回も90席いっぱいの参加予定です。
お早めにご連絡いただければありがたいです。
 
それでは、当日、みなさまとお会いできるのを楽しみにしています。
 
気を付けて会場にお越しください。

半沢直樹最終回

2013年09月22日 22時53分54秒 | 日記

第4話くらいから見始めました。本日最終回。見終わって率直な感想は「忠臣蔵」。

最後の結末は読者あるいは観客の満足するものではない、でも社会全体を考えた上で秩序を保つためには必要とも思える犠牲。正義を貫き通した主人公に対して待っていた結末は切腹、出向。この世の中、何が大切なのかがわからなくなるとも思えますが、結末はいずれにせよ、主人公の価値観、正義はゆるぎなく侵されないもの。

私たち、特別支援教育に携わる教師は、自分一人ではどうにもできない怪物のような現実に対して、いかに自分の信じる正義を貫き通せるか、そんなことを考えさせられる、稀有なドラマでした。

日頃、ドラマなど見ない自分でも引き込まれた作品でした。

畠山


夕練

2013年09月13日 23時08分22秒 | 日記

毎週金曜日、17:30~18:30の60分一本勝負で、個人的に学習会を開いています。その名も「夕練」。週末の最もクタクタに疲れている時間に設定してはや4年目。本日、通算85回を迎えました。現在、第10回学習会の事前学習として感覚統合について、昨年度の実践障害児教育に連載されていた木村順先生の「自閉症の子どもたちへの感覚統合的アプローチ」を題材にして、読み合わせをしながら、自分たちの実践に置き換えて意見交換をしています。今日は前庭覚と固有覚についての感覚統合的理解と克服のためのアプローチについて学びました。参加された先生方からは、「自分の担任している児童の理解できない行動の背景には、これらの回路の不具合があるのかと、新しい見方、障害理解のための視点が得られた」との感想をいただきました。

自分が担任している児童の一人に、触覚防衛反応の強い児童がおり、そのことによってかなりの生きづらさ(障害による学習上または生活上の困難)を抱えています。それ故、その子には個別学習の時間に国語や算数の学習だけではなく、タッチングを課題にして取り組んでいます。識別系を育むことによって原始系がおさえられ、少しでも生活しやすくなればと願っています。時間はかかるかもしれませんが、彼女の長い人生を考えれば、今の時期に改善・克服を目指して取り組むべき優先課題だと思っています。

畠山


あ~夏休み!

2013年09月01日 22時30分37秒 | 日記

日本特殊教育学会の発表を終え、やっと気持ちの上で夏休みを迎えることができました。

というのもつかの間、明日から学校です・・・。気持ちを切り替えてがんばります!!

 本日の学会の自主シンポジウム「自立活動の指導の在り方を実践的立場から見直すⅡ-各教科と自立活動の指導の関連を考える-」では、日々の学習活動の中で自立活動をどのようにおさえて指導していくかということを肢体不自由特別支援学校と知的障害特別支援学校の実践からの話題提供を通して検討しました。自分は知的教科の体育における自立活動との関連についてありのままの実践を話題提供させたいただきましたが、それを受けて、体育と自立活動を混在させた「合わせた指導」というよりも、体育という教科としてしっかりと授業づくりをした上で、その中で体育の目標を達成するために必要な下支えとして自立活動を位置付けたほうがよいというご指導をいただきました。特別支援教育の土台には、通常教育の教科指導の専門性があり、その教科の指導力を大前提としなければならいことを改めて痛感し、まさにその通りだと思い、明日からさらに授業力向上に向けて努力していこうと思いました。通常教育の教科をもう一度学びなおさなければと思い、反省しきりです・・・。特別支援教育の専門性以前に教員としての専門性があり、その土台には職業人としての能力が問われる、そういった階層性を学び、自分のつたない実践でも発信すれば、必ずより良い方向を示してくれるアドバイスが得られるということ実感した、そんな学習機会となりました。

今回のシンポジウムにチーム埼玉から参加してくれた、吉田先生、荒井先生、加藤先生、石山先生、本当にありがとうございました。

畠山