11月には出る予定と方々から言われていて、出されずにいましたが、本日夕方、やっと出されました。当初に示された学習指導要領の改訂スケジュールよりも1年以上ずれ込んでしまいましたね。
来年1月19日まで、パブリックコメントを募集するそうです。
現行の高等部学習指導要領及び改定された小学部・中学部学習指導要領とを並べて見比べてみたところ、小学部・中学部学習指導要領と同様に、前文が初めて記され、総則に関しては「高等部における教育の基本と教育課程の役割」「教育課程の編成」「教育課程の実施と学習評価」「生徒の調和的な発達の支援」「学校運営上の留意点」「道徳教育に関する配慮事項」「重複障害者等に関する教育課程の取扱い」というように、①何ができるようになるか、②何を学ぶか、③どのように学ぶか、何が身に付いたか、④生徒一人一人の発達をどのように支援するか、⑤実施するために何が必要か等々、中教審答申を受けて、総則の構造は小・中学校及び高等学校、特別支援学校小・中学部と同様に改訂されておりました。各教科も同様に「知識及び技能」「思考力、判断力、表現力等」「学びに向かう力、人間性等」で目標及び内容という構成で整理されていました。示されている内容としては、小学校高学年から中学校の内容となっているような印象です(レベルが高いようにも思いました・・・)。まぁ、生徒の実態に応じて下学部対応の教育課程編成もありなのでしょうけれども(重複障害者等に関する教育課程の取り扱いも含めて)。今回の学習指導要領の改訂を受け、現場では、ますます教育課程の複線化が促進されていくこととなるでしょうね。
新設の教科等は見当たらず、高等学校学習指導要領と同様に「総合的な学習の時間」が「総合的な探求の時間」と名称変更のみでした(ざーっと見たので見落としがあるかもしれませんが・・・)。
時間をかけて目を通しておかなければならないな~と思います。
(畠山)