Team埼玉 ブログ

自閉症教育と授業改善についての学習会

高等部学習指導要領・パブリックコメント

2018年12月21日 21時29分06秒 | 日記

11月には出る予定と方々から言われていて、出されずにいましたが、本日夕方、やっと出されました。当初に示された学習指導要領の改訂スケジュールよりも1年以上ずれ込んでしまいましたね。

来年1月19日まで、パブリックコメントを募集するそうです。

現行の高等部学習指導要領及び改定された小学部・中学部学習指導要領とを並べて見比べてみたところ、小学部・中学部学習指導要領と同様に、前文が初めて記され、総則に関しては「高等部における教育の基本と教育課程の役割」「教育課程の編成」「教育課程の実施と学習評価」「生徒の調和的な発達の支援」「学校運営上の留意点」「道徳教育に関する配慮事項」「重複障害者等に関する教育課程の取扱い」というように、①何ができるようになるか、②何を学ぶか、③どのように学ぶか、何が身に付いたか、④生徒一人一人の発達をどのように支援するか、⑤実施するために何が必要か等々、中教審答申を受けて、総則の構造は小・中学校及び高等学校、特別支援学校小・中学部と同様に改訂されておりました。各教科も同様に「知識及び技能」「思考力、判断力、表現力等」「学びに向かう力、人間性等」で目標及び内容という構成で整理されていました。示されている内容としては、小学校高学年から中学校の内容となっているような印象です(レベルが高いようにも思いました・・・)。まぁ、生徒の実態に応じて下学部対応の教育課程編成もありなのでしょうけれども(重複障害者等に関する教育課程の取り扱いも含めて)。今回の学習指導要領の改訂を受け、現場では、ますます教育課程の複線化が促進されていくこととなるでしょうね。

新設の教科等は見当たらず、高等学校学習指導要領と同様に「総合的な学習の時間」が「総合的な探求の時間」と名称変更のみでした(ざーっと見たので見落としがあるかもしれませんが・・・)。

時間をかけて目を通しておかなければならないな~と思います。

(畠山)


平成最後の学習会

2018年12月17日 00時41分08秒 | 日記

次回チーム埼玉学習会

平成31年1月26日(土)13:20~17:00

JR大宮駅徒歩3分Jack大宮宇宙劇場第1、第2集会室(定員72名)

きっと平成最後のチーム埼玉学習会となります。

次々回は新元号のもと、10周年記念大会となることと思います。

次回「知的障害のある子ども達への性教育」についての学習会の参加申し込みをHPにて開始しました。参加を希望される先生は締切になる前にお早めに申し込みください。

チラシもできました。

今回のチラシはこれまでにないチラシとなりました。同HPにて公開しています。

常に前に向かって変化しながら進み続けているように感じています。

さて、話は変わりますが、新学指導要領のもと、現場も時代の変化、社会の要請に応じるために変わって行かなければなりません。金曜日の夕練でも新学習指導要領のポイントについて60分間、学び合いました。

インクルーシブ教育システム構築の流れを受けて、各教科等の目標及び内容の関連を明確に示した授業づくりが求められるようになります。そのための学習指導案の形式も必要となります。

できる限り現場の教員の負担の無いようにしたいとは思いますが、「何ができるようになるか」そのために「どのように学ぶか」ということを踏まえた仕掛けのある形式が必要となります。

準ずる教育課程ではこの流れに準じて対応することができるかと思いますが、問題は知的の教科の教育課程における教科別の指導及び各教科等を合わせた指導です。

これらのことを踏まえ、「単元とは」、「題材とは」、「主題とは」等々、用語の整理をしていかないといけないなと考えています。

平成元年を迎えようとしていた高校3年生の頃、こんなことを考えるなんて考えたこともなかったなと思いながら・・・。

(畠山)