昨日の夕練のテーマです。
かもがわ出版の「教育」No.850の記事をもとに、読み合わせをして意見交換をしました。夕練は毎回、60分一本勝負をポリシーとして実施しているのですが、今回は、生活単元学習とアクティブ・ラーニング、生活単元学習の歴史と現在の社会情勢を踏まえ、どう理解し位置づけていくのが良いのか、目の前の実践を共有し合いながら少し時間をオーバーしてしまいました・・・。
ふと思うのですが、特に、教員の研修会。十数年、お話をいただき、講師をさせていただいておりますが、これほどパッシブな教授法はないと実感しております・・・。
参加者は講師の話を黙って聞くことが求められ、講師は用意したプレゼン(パワポの資料及び映像など、『ちなみに、Power Pointとは、British Englishでは、日本語で言うコンセント《電源》という意味』)を時間内で発信することが求められているということ。
子どもたちにアクティブ・ラーニングを求めながらも、教師間の学び合いは未だにパッシブ・ラーニングでよいのでしょうか???
チーム埼玉の試みとして、パッシブ・ラーニングではなく(一言も誰とも会話を交わさずに話だけ聞いて帰るということがないように)、学びを求めて休日返上で、さらに有料の研修会(数百円ですが・・・)に参加している先生方には、是非、主体的に、対話的に学んでいただこうと、「意見交換」の時間を意図的に設けています(研修会で学んだことをいかに日々の自分の教育実践に具体的に生かしていくことができるか)。
また、応用行動分析をテーマにした会では、少人数のグループに分かれて、一つの映像を何度も見返して、「自分なら子どもの行動をどのように解釈して、どう指導するのか」を話し合い、考えて、発表し合うという学び合いをしたことがありました(チーム埼玉の午前の部でしたことと同じ研修内容で県内の特別支援学校の研修会でしたこともありました・・・)。
教員の研修こそ、アクティブ・ラーニングが必要ではないかと思っております。主体的に学ぶ過程、対話的に学ぶ過程、深く学ぶ過程、これこそが、教師に必要な学びなのではないかと。
今年の夏、ある研修会で講師をさせていただいた際、自分の用意した資料を使わずに(情報提供の資料として配布しただけで)、参加した先生方一人一人が、この研修会で学びたいことを順番に発表していただき、それに対して答える、という形式で2時間半の時間を費やし、自立活動についての研修会をしました。アンケートの結果、賛否両論ありましたが、一方的に畠山の考える自立活動の話を聞かされるより、自分の目の前の子どもたちの話をしながら、悩んでいることについてみんなで意見交換し、講師がまとめるという研修会のやり方は、常識的ではないが、ためになったなど、一定の支持を得ました。
教師こそ、受け身ではなく、主体的で対話的で深い学びが必要ではないかと。
「自身から学ぼうと欲する姿勢がないと!」と思う次第であります・・・。
畠山