蒸し暑い日が続きますが、みなさん、お元気でお過ごしでしょうか?
さて、遅くなりましたが、前回の学習会について報告します。
前回の学習会は、会場定員いっぱい、約90名ものたくさんの皆様にご来場いただき、たいへん活気ある会となりました。
まず、午前中のオプション1「自立活動についてざっくりと」では、畠山&宮前による、自立活動についての講義がありました。
自立活動の視点に立った授業を構成する上でポイントとなることや、実際の指導事例について、映像や実演を交えつつ解説しました。
明日から授業で使えるように…と考えながら企画しましたが、いかがだったでしょうか?
さて、メインとなる午後学習会は、今回は「高等部の実践(群馬県)」と「企業就労の実際(サイゼリア)」の二本立てでした。
まず、群馬県の小池先生&栃谷先生(元みやま特支)による「卒業後の生活に向けて~初めの一歩のこんな授業~」がありました。
まず、冒頭の学校紹介で、同じ首都圏にあり隣接する県でありながら、特別支援教育における環境はこれほども違うんだ…と改めて知りました。
そんな中、お二人が協力して高等部でのきめ細やかな実践を行っている報告に、たいへん刺激を受けました。
所々でレクチャーしていただいたSSTについても、もっと知りたいという感想が多く聞かれました。
次に、(株)サイゼリヤチャレンジド雇用管理本部の正垣昌彦氏の講演「障害者の就労支援~(株)サイゼリヤのチャレンジド雇用について~」がありました。
サイゼリヤは、知らない人がいないほどの大企業であるうえに、障害者雇用を積極的に進めていることでも有名です。
そのサイゼリアにおいて、障害者雇用について中心的に携わってきた正垣氏に、雇用を進めてきた上での困難さやターニングポイント等をお話ししていただきました。
うまくいかなかった頃からの転換期となった「店長の訴え」のお話では、目に涙を浮かべる人も少なくなかったように思います。
生々しいお話をたくさん聞かせていただき、情熱あふれる姿に、たいへん感動しました。
就学期という一時期で子供達の成長を促している私たちにとって、学校から出た後の姿を明確に意識して日々の指導に当たることは、とても大切なことです。
その上で、積極的な雇用を進める企業の実際を知ることはとても重要です。
また、全国的には、障害者雇用が十分なされているとは言えない現状にありながら、このような積極的な実践がさらに広まっていくことを願いつつ、私たちにできることを模索していきたいと改めて感じました。
本学習会では、午前午後ともに、協議が恒例となってきました。
今回も、設定した時間では足りないくらい、活発な意見交換がなされていました。
アンケートでも、協議について「よかった」という感想がたくさんありました。
研修会の雰囲気によっては、できることなら黙っていたい…となることも往々にしてありがちですが、この学習会では、みなさんが積極的に自分の意見をお話ししていただいていて、本当に活気ある時間となっています。
話すばかりではなく、聞いてくれる、アドバイスをしてくれるという、「協力」の姿勢がみなさんにあるので、この会は充実できているんだろうなぁ…と、つくづく感じています。
これからの学習会が、また楽しみになってきました。
もちろん、オプション2の懇親会も、たいへん盛り上がりました。
協議や懇親会を通じて親睦を深める中で、頼もしい仲間がたくさん増えてきました。
楽しい話で盛り上がりながらも、仕事の悩みや相談はしっかり話し合える、そんな仲間が増えてきて、ほんとうに嬉しい限りです。
さて、次回は、ついに第10回ですね!
次回も楽しい学習会を企画していきたいと思います。
よろしくお願いいたします。
(宮前)