Team埼玉 ブログ

自閉症教育と授業改善についての学習会

チーム埼玉

2018年04月24日 21時30分08秒 | 日記

本校開校の年から始めて,本学習会も9年目を迎えました。今回の学習会のテーマは,「個別学習の意義と指導について」です。

自立活動は個別の指導が基本です。

知的障害の教育課程で,個別の学習を日課表に位置付けて指導している学校はどれだけあるのでしょうか?学校全体といわなくても,学部単位で授業づくりを実践されている学校もあるかと思います。

障害から生じる学習上又は生活上の困難を主体的に改善・克服するための取組が自立活動です。

認知の発達や感覚・運動の発達を計画的・効率的に促すことができる「個別の課題学習」。知的障害のある児童生徒にとって非常に有用な教育手段であると考えています。

これからの埼玉県の障害児教育を充実させていくためにも必要不可欠な教育課題であると思っています。

新学習指導要領への移行も踏まえて,知的障害教育の教育課程において「個別の課題学習」が広く,深く,授業づくりに根付いていくことを願うばかりです。そのためにも,今回のチーム埼玉学習会で,多くの学びを得たいと思っています。

志あるたくさんの先生方のご参加をお待ちしております。

先日,HPで申し込みが入力できない状態が生じておりました。現在は復旧いたしましたので,学習会への参加申し込みができるようになっております。

ご迷惑をおかけして大変申し訳ありませんでした…。(畠山)

 


実態把握から具体的な指導内容を設定するまでの流れの例(流れ図)

2018年04月15日 00時24分17秒 | 日記

 新学習指導要領解説「自立活動編」は、初めて(幼稚部・小学部・中学部)として出されました。

 現行までは高等部も含まれていました。まだ出ていない高等部学習指導要領の本体が出た後、高等部の解説「総則編」、「各教科編(『流通・サービス』等の専門学科を含む)」と一緒に、「自立活動編(高等部)」が出されるのでしょうね。

 今回の自立活動編の特色として示された「実態把握から具体的な指導内容を設定するまでの流れの例(流れ図)」のことを考えると、一般就労を目指す軽度知的障害や、発達障害の生徒、高等部段階の視覚、聴覚、病弱、肢体不自由の各事例を挙げて例示すること、そして今後進められる高校での通級指導教室の内容などを特筆して記載するために分けたのかも知れません・・・(あくまで予測です・・・)。

 先週、浦和の須原屋で幼小中の総則、各教科、自立活動の解説を購入し、それを基に、12日に本校の研修会で個別の教育支援プランA,B,についての資料を作成し、自分の持ち時間、25分間で話をしました(「自立活動編の解説、159円+税です、今後十年、授業づくりの基準となります、是非目を通してください」と、折に触れしつこく言ってしまいました・・・)。

 実態把握をして結果を出したとしても、その結果から具体的な指導内容につなげることは意外に難しく、それなりの経験と知識が求められます。

 ここをどうつなげるか。今回の学習指導要領解説「自立活動編(幼稚部・小学部・中学部)」では、その流れ図が示されています。参考にしていただければと思います。

 その他、現行と新学習指導要領の新旧対照表を個人的に作成して研修会資料として配布しました。自立活動を見てみると、発達障害をカバーする内容や合理的配慮に関する裏付け、育成を目指す3つの柱等々の根拠となる文言が加筆されていいることが垣間見れます。

 そんな話を本校でお話させていただきました(畠山)。

 


個別学習の意義と指導について

2018年04月09日 22時20分24秒 | 日記

次回学習会のテーマです。

5月12日(土)に岩槻で開催します。

チーム埼玉学習会HPにて、参加申し込みを開始しました。

たくさんのご参加をお待ちしております。

知的障害の教育課程では、まだまだ集団での授業づくりが多く、個別学習を取り入れているところは少ないです・・・。取り入れているところでも、そのほとんどが教科書や指導書もなく、手探り状態で悩みながら実践されておられる先生方がほとんどだと思います。

今回の学習会は、筑波大学の川間健之介先生をお呼びして、知的障害教育における個別学習の意義とその具体的な指導について(実態把握からの具体的な指導内容の設定、指導技術、教材教具の工夫、評価の観点・視点等)大いに学ばせていただこうという会です。

これを機に、知的障害教育における個別学習の重要性を確認し、自信をもって実践される先生方が増えていくとよいなぁ~と考えています。

参加のご検討のほど、宜しくお願いいたします。

                 (畠山)