無事終えることができました。ご参加いただいた先生方、本当にありがとうございました。回を重ねるごとに参加人数が増え、さらにアンケートを読ませていただくと多くの学びを得て、明日からの実践にご活用されていることが伝わってきて、企画運営する側としては、これほど嬉しいことはありません。今後とも宜しくお願いいたします!
今回、荒川先生と井上先生を講師としてお迎えし、久里浜が取り組んできた自閉症教育のあの6年間を思い出し、さらに時間がたって、今現在、どのようなことが大事にされてきているのかを改めて学ぶ機会となりました。何よりもお二人の専門性の高さと優しいお人柄が講義から伝わってきて、もっともっとがんばらなければという気持ちが湧いてきました。
井上先生のご講演「自閉症教育と自立活動について」では、当時の久里浜が取り組んできた教育課程の開発と指導方法の蓄積について触れながら、自閉症教育や自立活動についての最新情報や全国的な取り組みについてお話しをしていただきました。学習指導要領を読み込まなければならないと、反省しつつ、教育課程の編成や、評価規準と評価基準の設定の仕方など、通常教育では当たり前のことが、特別支援教育(特に知的障害)では、あいまいな解釈になっていることがあるので、この部分をしっかりと理解して日々の指導に当たらなければならいと思いました。現行の学習指導要領を作られた井上先生だからこその重みのあるお話でした。
荒川先生の講演「特別支援学級の実践~算数科指導について、自立活動について~」は、算数科の指導を行う上で、担当児童のアセスメントを丁寧に行い、算数科の教科の目標と指導内容を緻密に把握して、精選し、自閉症の障害特性を考慮して指導方法を工夫し、どのように評価するのか、その指導計画から実際の指導の様子、などなど、小学校の中で、どのように特別支援学級の教育課程を編成し、交流・共同学習の位置付けで通常学級との兼ね合いで、どの時間に何を指導するのか、具体的にわかりやすくお話をしていただきました。孤軍奮闘している特学の担任の先生にとっては、荒川先生のご実践はまさに救世主のような、背中を見てついていきたい存在だったと思います。特別支援学級担当の先生方の大変さと専門性の高さを改めて感じさせられました。特別支援学校の教員にとっては、教科指導の専門性、系統性を見習わなければいけないと思わされるお話でした。
午前の部では、宮前先生の場を和らげながら、本会の主旨説明及び今回の午前の部のテーマ「国語・算数/自立活動」の位置づけの解説があり、その後、岡田先生の実践を、生の日常の映像を交えながら報告してもらいました。グループ協議でも他校の情報交換やいろいろな先生方の自分とは異なる考えや意見など、一つの報告から多くの学びが得られました。学校によって教育課程が異なり、それぞれの先生方が、個々に創意工夫されている様子が伝わってきました。
畠山は、前日の夕練でリハーサルを行った結果、コマシラバス(自閉症教育実践マスターブック、ジアース教育新社参照のこと)が不評で参加された先生方に混乱を招いてしまったことから、急きょ、報告内容を変更して、準備不足のまま、話があっちこっちと飛び、とりとめのない話となってしまいました…(反省)。結果、畠山の資料については、たくさん残部がでたので次回の学習会の時にでも希望者がいれば再配布したいと思います…。
懇親会も盛り上がりました!
荒川先生、井上先生と久々にご一緒できて、うれしくてうれしくて、ついつい飲みすぎてしまいました…。懇親会もたくさんの先生方に参加していただき、学習会だけでは語り切れなかった分も含め、交流を深めることができました。
第11回チーム埼玉学習会にご参加いただいた先生方、講師として来ていただいた荒川先生、井上先生、本当にありがとうございました。今後ともどうぞ宜しくお願いしたします!!
畠山