Team埼玉 ブログ

自閉症教育と授業改善についての学習会

世界を知ることは日本を知ることだ。

2015年11月28日 01時27分35秒 | 日記

本日の夕練、ゲストスピーカーを迎え、大変有意義な時間となりました。

シンガポールの文化、日本人学校の特別支援学級の現状、経済状況も含め大変勉強になりました。

イギリスの入所施設の日常、アクティビティーの実際、すごく興味深く面白かったです。

一つの学校の文化しか知らない自分を知ること。埼玉県にある特別支援学校のそれぞれの文化を知り、埼玉県の特別支援教育の現状を知ること。短研や長研へ出て日本全国に友人を作り、外から埼玉を顧みる視点を持てること。そして、世界の現状を知り、日本の特別支援教育のことへ思いを馳せられること。

まさに、世界を知ることは日本を知ることだということを実感した、本日の夕練でした。

話題提供してくださった先生方に感謝感謝です!

近年、世界的潮流として、OECDの「キー・コンピテンシー」をはじめ、アメリカを中心とした「21世紀型スキル」など、育成すべき資質・能力を明確にした上で、その育成に必要な教育の在り方の方向性が示されています。

現在、文科省で検討されている次期学習指導要領についても、これまでの「知識・技能」(何を知っているか)から、「思考力・判断力・表現力」(知っていることをいかに活用して何ができるか)が求められています。

世界の動向を踏まえ、明日からの足元を見つめた日々の指導を立案計画し、工夫・検討しながら取り組んでいければと思っています。

 畠山


世界の特別支援教育

2015年11月13日 23時48分00秒 | 日記

というシリーズで今、夕練を進めています。

奇しくもチーム埼玉学習会とは関係のないところから始まりました。本校に海外の特別支援教育をご自身のキャリアの中で実践されてこられた先生方がいて、夕練に参加されている先生から、その先生方の話を聞いてみたいというリクエストがあり、このシリーズが始まりました。

本日は自分が15年前に視察させていただいたオーストラリアのビクトリア州とクィーンズランド州の Special Developmental School の話を写真記録と学校要覧のコピー(英文)を用いて報告しました。

先々週は6年前に視察させていただいたベトナムの特別支援教育の現状の報告をしました。来週は文化祭のため夕練はお休みして、再来週に、イギリスとシンガポールの話をその先生方にしていただく予定にしています。12月に入ってからは、自分が7年前に視察させていただいたマレーシアの特別支援教育について報告をする予定です。その他、フランスにおけるインクルーシヴ教育の現状についても(これは視察ではなく文献研究で)。

これらのことを踏まえて、次回学習会午前の部では、ざっくばらんに話題提供しようと考えています。

今の実践に直接関係しない内容かもしれませんが、海外で、現地の教員が、どのように考えて、実践しているのかを知ることで、共通する点と文化の違いなどがわかり、言語・文化の違いを踏まえた上で、障害児教育をどのように捉え、国としての施策をどのように策定し、教育課程を定め、授業に落とし込んでいるのか、などなど教育に関する考え方の幅が広がっていくものと考えています。

特別支援教育の専門性以前に、その土台となる教師としての専門性。そしてそれ以前の人間性。

国は違えどテクニカルな知識・技能を使うのは同じこととして、それをどのように使用するかは根本としての人間性が問われてくるのだと最近、思うようになりました。

特別支援教育に関する専門知識・技能のみが専門性のものさしにならず、やはりその土台には磨かれた人間性が重要になってくるのではないかと思えてならないのです。そのためには、日々、人間修行が求められているのかなぁって考えています。