Team埼玉 ブログ

自閉症教育と授業改善についての学習会

冬季オリンピック・パラリンピック

2018年02月27日 00時02分59秒 | 日記

オリンピックの報道を見るたび、スピードスケートの小平選手を代表としてすべての選手の言葉一つ一つに、一つの道を究めようと努力をし続けている人の人生をかけた哲学を感じています。

今日の中学部の個別学習の授業。絵カードの弁別学習の初めての取組。

初めのうち生徒は、先生が何を求めているのか分からず混乱していました。

存在を消して授業観察するつもりでしたが、黙っていられず、黒子として介入してしまいました・・・。

対応弁別の指導手続きでしたが、混乱が見られたため、急遽介入して、パターン弁別の手続きにしてもらい、この課題をいつまでするのか、どれだけすれば終わるのかという見通しをもてるように視覚的に提示し、パターン弁別課題を後方から身体プロンプトしつつ、「同じ」ということが分かるように働きかけました。支援をしながら試行を重ねることで、4回目で支援無しで自分の手持ちの絵カードを2つの選択肢の中から正しくマッチングすることができました。その時に、生徒と「やったー」「できた!」という感覚、達成感を共有することができました。

この感覚を作り出しながら学習を展開していくことがとても大事なことだと思っています。生徒の気持ちがものすごく伝わってきました。

この「やったー」「できた!」という感覚を得るからこそ、子ども達は主体的に学び、知識や技能を習得し、その習得した知識や技能を活用して思考力・判断力・表現力を育成していくのだろうと考えます。

来週からはいよいよパラリンピックですね!手に汗を握りながら応援したいと思います。 畠山


教材教具学習会

2018年02月17日 01時24分00秒 | 日記

ほっとひと息の金曜日ですね。

今週もお疲れ様でした。

いよいよ明日は教材教具作成の学習会です。

参加される先生方には、たくさんのお土産資料を用意しています。

こちらの準備不足で、現物提供できるもの(CD-ROMや紙媒体など)を確実に手渡せるような用意はできていませんが(数に限りがあります)、USB等記録媒体をご持参いただければ、データを提供できるようにはしておきますので、ご承知おきください。

プリンターとラミネーター、やはり、準備することとなりました。

当日、ご活用ください。

本日の夕練、明日の午前のプレゼンの練習をしようと思っておりましたが、準備不足で、まとめきれず、日常生活における言葉の指導内容の系統性や分かって動ける授業づくりinこれまでの所沢おおぞらの実践紹介、オーストラリアの special schoolの現場の話(現在の東京都の現状に絡めて)となりました。

とりとめのない話で終わってしまいましたが、参加された先生方からはいろいろな話が聞けて面白かったとの評価をいただきました。  (畠山)


鉄道博物館

2018年02月15日 21時30分14秒 | 日記

みなさんこんにちは。

ペンリレー、3人目の荒井です。 

よろしくお願いします。


寒い日が続いたと思えば、急に暖かくなったり、また寒くなったり、、、

みなさんは体調を崩されてはいませんか? 

「教員は体が資本!」と、お世話になった先生によく言われたものです。

皆さんも、ご自愛くださいね。

 

さてさて、先日(といってもけっこう前ですが)、息子と一緒に鉄道博物館へ行ってきました!!

電車が大好きな息子は大興奮!! 

「パンタグラフを上げ下げできる」という、若干マニアックな展示にくぎ付けでした。

あまりにも楽しそうだったので、年間パスポート(Teppa倶楽部というそうです)を購入しようか本気で悩み中です。

 

大人が見ても楽しい展示ばかりでしたが、ふと目にとまったのは、工具の紛失を防止するためのアイデアの展示。

昔は、工具を片付ける場所に工夫がされていて、それぞれの工具を、型はめのように片付けることで、紛失を予防していたそうです。

「目で見てわかりやすく」は、特別支援教育だけの方法論ではないんだなぁと改めて感じました。

それと同時に、子ども達のとの関わりの中で活かせそうなアイデアは、色々なところにあるんだなぁなんて思いました。

 

様々な人や物からアイデアをもらい、その知識をミックスさせ、形にし、新しい知識を生み出していく。そんな、知識のコラボレーションが起こっていくと、子どもたちへのアプローチも、多様で素敵なものになっていきそうですね。

(ナレッジマネジメントの世界では、「SECIモデル」と言われているそうです。)

 

次回のチーム埼玉学習会は、教材作りがテーマです。

 

会場の岩槻駅東口コミュニティーセンターの近くには100均もあるので、見て、聞いて、感じて得たアイデアを、実際に形にすることができます!!

 

様々な知識をミックスさせれば、きっとすてきな教材のアイデアが浮かぶこと間違いなし!

 

ぜひ、みなさんご参加くださいね。


申し込みはコチラからどうぞ!

 

次のペンリレーは、吉田さん、よろしくお願いします!!


荒井


次回学習会のスケジュール

2018年02月14日 23時48分58秒 | 日記

午前中は実践報告というか、情報提供を主旨とした講義を行います。

一つは畠山による個別学習の指導技術に関する話です。

もう一つは宮前先生による自立課題の教材教具に関する話を予定しています。

午後は、実際に教材教具を作成する時間を設けます。使いたい放題の材料(ファイルケースや板目用紙、ブックカバーフィルムや両面テープ、ボンド、教材の素材集として紙媒体として提供する素材データ等)を用意しております。思う存分、使い切っちゃってください。午後の会の後半では、作成した教材教具のプチ発表会を予定しています。たくさんの情報交換ができればと思います。

当日は、日頃作ろうと思っていて、作れていない作りかけの教材教具をご持参ください。一緒に教材教具を作りましょう!

参加のご検討、宜しくお願いします。

              (畠山)


ストレスマネージメント

2018年02月10日 00時08分04秒 | 日記

本校高等部A課程(企業就労を目指す生徒への「職業」の授業)で、「ストレスとの付き合い方」という授業を1時間担当しました。

パワーポイントで資料を作成し、ワークシートで自分の意見を記述し(自分がしているストレス解消方法、一日の中で一番幸せだなぁと感じる瞬間、困ったときに相談できる人等々)、その後、グループ討議で、司会、記録、発表係を決めて、ワークシートに記述した自分の意見を発表したり、友達の意見を聞いたりする場面を設定しました(アクティブラーニングを心掛けてみました・・・)。その後、グループごとに話し合った内容を全体に発表してもらいました。

授業のまとめとして、授業の進行で示したパワーポイントの紙資料を配布した後、電子黒板で同じパワポでポイントとなる箇所を空欄にした資料を問題として出題しました。

生徒たちは、手元の紙資料に正解があることにすぐに気づき、挙手をして回答しようとしてくれました。受け身で話を聞いて終わるのではなく、最後に、本時で学んだことを自ら情報収集して発信する学習機会を設定し、生徒が主体的に学んだという実感を得てほしいと願い、このような仕掛けをしました。指してほしくて、ほとんどの生徒がすべての問いに挙手をしてくれたことが嬉しかったです。一人につき1回は回答できるように指名しました。

本日の夕練では、個別学習の指導映像を見ながら、指導技術に関して意見交換をしました。60分で一回会を閉めてから、さらに質疑応答で30分、延長してしまいました。先生方の熱意に熱いものを感じつつ、自分自身の考えをまとめるよい機会となりました。

(畠山)


季節の変わり目

2018年02月07日 17時25分26秒 | 日記

寒い日が続きますね。

豆まきはしましたか?

季節の変わり目って、なんとなく切なくなるのは、私だけでしょうか?

あっという間に2月。年明けからもう1ヶ月。あーあーあー。

早すぎるわー。と悲しんでいても、どうにもならないのが時間ですよね。

ときどき、一日が48時間あったらどうなるかなー?とか、睡眠時間が3時間で過ごしてる人と比べたら、私は何時間無駄にしてるんだろうーとか、考えてしまうけど、寝るのは気持ちいいし。ま、いっかーとか、。

子どもの頃の一年と大人になってからの一年て同じ長さのはずなのにどうしてこんなに違う長さに感じるのかなー。子どもの頃は色んなことが新鮮で輝いていて、その刺激が凝縮されてるから一日が長く感じたり?

そんなことを考えてると、毎日目を輝かせて私たちのアプローチをまっててくれる子どもたちと学べるこの仕事はステキだなー。と思います。逆に、もっともっと!と期待してくれてる生徒達の目の輝やきを失わせる指導をしてないかなーと不安になったりも。

そんなことを季節の変わり目に考えてしまいました。

さて、教員として…

今日はどんなことを教えてくれるのかな?次は何が出てくるかなー?

ワクワクー!ってのや、やってみたら出来ちゃったっ!ってのを感じさせる目を輝かせる子どもたちをイメージしながら子どもたちのために教材研究していきたいですね。

というのとで、2月17日、みんなでおしゃべりしながら、教材づくりをしませんかー?

 

ペンリレー次は、荒井さんよろしく。


個別学習

2018年02月06日 00時08分15秒 | 日記

自立活動としての個別学習をどのように指導したらよいのか。

このことについて、大学で学んできた現職の先生方は少ないのではないかと思います。

本邦の教員養成の大学において、各教科における免許状の履修は大学の教育課程上、整っていますが、知的障害を伴う児童生徒に対する個別学習に関しては、授業として設定している大学はあまりないのではないでしょうか?

だから、現場の特別支援学校に勤務して、いきなり教育課程上に個別学習が位置付けられ、授業を担当することになったときに、何を、どうすればよいのか分からずに、どんな教材教具を作成して、何をしたらよいのか???という先生方が多く、路頭に迷ってしまうことになっているのでしょうね。

結果として、迷いに迷って迷走している授業が多発していることと思います・・・。

個別学習に関しては、OJTとして現場で自ら学んでいくしかないのではないかと考えています。

自立活動の指導として、障害があるが故に生活上及び学習上の困難に対し、個別学習を通して学んだことが、日常生活を豊かにしていくことにつながる、そういった学びを積み重ねていくこと。そのためには、児童生徒の障害特性を理解し(学び方を学ぶ)、発達上の実情を把握し、適切な課題設定をして、指導技術を駆使して個別学習を行っていくこと。

次回2月17日の学習会では、そのための教材教具について学ぶ学習機会となります。

次々回の5月12日の学習会では、そのための指導技術について学ぶ機会となる予定です。

個別学習について学ぶ必要性を感じている先生は、是非この学習機会をご活用ください。

(畠山)