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Team埼玉 ブログ

自閉症教育と授業改善についての学習会

第15回学習会まで2wをきりました。

2015年01月27日 22時28分48秒 | 日記

 今回の目玉企画の一つ、障害者就業・生活支援センターのお話。

 小学部の先生には関係ない、という話ではありません。また、グループ協議の時、何も言えないから心配、ということもありません。知らないことを知る、協議の中で知っている人から聞いて知っていく、そういうスタンスで学んでいけばいいんです。今、担当している児童生徒もいずれ時が経ち、18歳になり、学校を卒業して、働く人になるんです。その時にどんな人であっていてほしいのか、その将来像を描き、逆算し、そのために今、どんな力を育てたいのか、的確な実態把握をしたうえで、指導目標を掲げ、その目標達成のため、一つ一つの授業、毎日の学校生活の中で、具体的な行動レベルの「ねらい」があり、そのねらいを達成するための指導方法、手立てがあり、日々、仮説を立てながら、指導を行い、実証していくのです。子どもたちがその答えを示してくれます。

 人生80年といわれています。知的な障害のある人の学生時代は18歳まで(健常といわれる人では長ければその倍近くの30歳くらいまで学生でいられます)。それ以降の人生は60年以上あるんです。卒業後の60年以上の人生をよりよく生きていってほしい。キャリア教育は、教員が「この1年何とかなれば」と考えがちな中、その子の人生支援の視点に立ち、80年を、将来を見据えた今の1年と捉えて教育計画を立て、授業づくりをしていこうという教育界における大きなムーブメントだと自分はとらえています。

 だから、自分には関係ないと思わずに、是非参加してください。知らないからこそ、知ってほしいと思います。

 ちなみに、障害者就業・生活支援センターとは、「障害者の雇用の促進等に関する法律」第33条の規定に基づいて県知事が指定した社会福祉法人やNPO法人等の民間法人が運営する支援施設のことで、就職希望のある障害者や職場定着が困難な方を対象に、雇用、福祉、教育等の関係機関と連絡調整を行いながら、就業及びこれに伴う日常生活、社会生活上の支援を一体的に行っています(埼玉県産業労働部就業支援課:「障害者就業・生活支援センター 障害者就労支援センター ハンドブック 2011」より)。

 畠山

 


学び続ける教師像

2015年01月19日 22時31分31秒 | 日記

中央教育審議会の教員の資質能力向上特別部会の審議のまとめで示された言葉です。

私たち教員は日々学び続けなければならないということです。「研修は必要ない、時間の無駄だ」という意見も聞かれることがあります。教師の多忙感ゆえの発言だと思います。「自分は精一杯やっている、これ以上学ぶ必要はない」ということは、本当に正しいでしょうか?

時代は刻一刻と変わり続けています。時代の変化に対応するためにも新しい情報を入手するアンテナを張り、それが正しいことか誤っていることかを判断する力も身につけていきたいものです。そのためにも、謙虚に学び続ける姿勢を保っていくことが真の教師力向上につながるのではないかと考えてます。

本当にやりたいこと、目指していること、理想を描きつつも、実際の授業では、その半分もできていない現実。だからダメ、ということではなく、そんな自分を受け入れつつも、いつか少しでも自分の考える理想に一歩でも近づけるよう、執念を持って指導案を作り、教材教具を作成し、PDCAサイクルを実践し、努力し続けることができること。それが「学び続ける」ということなのだと思っています。

「ねばならない」と考えずに(イラショナルビリーフ)、実際はできてないけれども、できるようになるための努力はし続けたいと思いながら、悪戦苦闘しつつ、もがきながらも、自分自身を高めるための修行は続けていきたい。そして、同じ志を持って努力している先生方と力を合わせて高まり合っていきたい。

 畠山


第15回学習会実施要項ができました。

2015年01月17日 23時04分55秒 | 日記

大変遅くなり申し訳ありません。

やっと第15回学習会の実施要項ができました。チーム埼玉学習会のホームページにPDFファイルで載せてあります。プリントアウトして各学校にて広報していただけると大変ありがたいです。

「有難し」ことが実現することに「感謝する気持ち」が、「有難きことでございます」という表現となり、=「ありがとうございます」となったとのこと。

このチーム埼玉学習会に休日返上で参加してくださる先生方、本当にありがとうございます!

「楽しく学びたい」「学ぶことで自分自身の教員としての専門性を高めたい」、その一心でこの学習会が仲間と共に成り立っています。

有難きことが実現している現実に感謝しつつ、多くの先生方と一緒に「学び」を楽しめればと思っています。

                                                  畠山


感覚統合の研修情報

2015年01月16日 23時32分34秒 | 日記

川島ひばりが丘特別支援学校より、研修会情報が入りました。

第10回チーム埼玉学習会で講師としてお呼びした作業療法士の木村順先生が、平成27年2月14日(土)13:00~17:00の日程で、「感覚統合を基礎から学ぶ」と題し、川島ひばりが丘特別支援学校で教員対象の研修会を実施するとのことです。

参加費用は1000円です(チーム埼玉より高い・・・)。締め切りは2月10日。

第10回のアンケートでは、「難しかったけれど、もう一度お話を聞きたい」という意見がとても多かった木村先生のご講演です。このような感想を得た先生方は、是非、この機会をご活用ください。

参加申し込みについては、各学校の研究部または、直接、川島ひばりが丘特別支援学校にお問い合わせください。

管理職に保護者の参加の有無を問い合わせたところ、「今回は教員対象の研修会のため、保護者の参加はNG」とのことでした。残念…。

ついでに、第15回チーム埼玉学習会は、この研修会の1週間前の2月7日(土)に浦和コミュニティーセンターにて行います。まだまだ参加者募集中です。申し込みをお待ちしております。

                                         畠山


第15回学習会まで1ヵ月を切りました!

2015年01月08日 23時11分46秒 | 日記

 第15回学習会の参加申込を開始しました。

 参加申込はチーム埼玉学習会のホームページからとなっています。この文章のある左側にブックマークとしてリンクがはってありますので、そちらをクリックして、申込をしてください。

 日時:平成27年2月7日(土)13:00~17:00

 場所:浦和コミュニティーセンター第15集会室(定員132名)JR浦和駅東口徒歩1分 パルコ浦和店9階です。

 内容:実施要項をご参照ください(そのうち、先のHPにて提示します。その他、各学校にて掲示または配布されると思います)。

 県の陸上大会とブッキングしているようですが、今回のテーマに興味関心があり、ご都合のつく方は、是非ご参加をご検討ください。

 共に学び合いましょう!

                                             畠山


日本史との出会い

2015年01月06日 22時14分30秒 | 日記

 高校生の時、僕は日本史にはまっていた。受験勉強よりも歴史をさかのぼる資料を図書館で読みあさっていた。そのきっかけは、高校の日本史の授業だった。

 早稲田大学卒で学生時代に応援団だった吉田先生の日本史の授業は本当に面白かった。毎回、今日はどんな話が聞けるのか、いつも期待して授業に臨んでいた。ただ受験のための「暗記」ではなく、人間が生死をかけて追い込まれたときにどのような行動をとったのかを結果としての客観的な事実に基づいて、その心理をも想像しながらドラマティックに語るその授業は、一人の人間の生きざまを垣間見るような感覚にさせ、当時、太宰文学にはまっていた自分には、創作された文学の世界とは違う、生の人間が死に物狂いで生きた世界を見せつけられたかのように、その魅力を感じたのかもしれない(文学については、創作とはいえ、その状況下におかれた際の細やかな心理描写はとても面白く興味深いのだが)。

 自分も、これまでの恩師のように、「もっと知りたい」「もっとしたい」と子どもたちが思えるような授業をしたい。小学校、中学校、高等学校、それぞれの時代に、学習指導要領に定められた教科・領域を学び、その世界を知り、興味関心を抱き、さらにそれが生涯学習へとつながっていく、国語(現代文・古典等)でもいい、社会(地理・歴史・公民等)でもいい、算数・数学でもいい、理科(化学・物理・生物等)でもいい、体育でもいい、音楽でもいい、図工・美術でもいい、技術・家庭科でもいい、何だっていい。教員にとっては1時間の授業にすぎないかもしれないが、子どもたちにとってはその1時間の授業は新しい世界を知る機会なのだと思う。授業で学ばなければ、一生涯知ることのない世界。

 障害児については、記録として残っているものとして最古のものは古事記に示されている。国つくりの物語、「蛭子」。太古の昔から変わることなく、共生している。

 吉田松陰については、司馬史観以外に、史実に基づいてまとめられているものに、一坂太郎氏の書籍が参考になります。

                                                       

畠山


今年も宜しくお願いします。

2015年01月05日 23時03分33秒 | 日記

 あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願いいたします。

 チーム埼玉も発足から6年目を迎えます。今年もドキドキワクワクするような学習会を企画運営していきたいと思います。ご理解とご協力のほど宜しくお願いします!

 次回第15回学習会は、2月7日(土)です。午前は畠山が応用行動分析について演習をします。実際の指導場面の映像を見ながら、ABC分析の視点や行動の機能を読み取った後に、どのような指導技術を選択することが望ましいのか等について、午前らしくお気楽に演習をします。午後は高等部特集ということで、埼玉で10年近い教職経験を持ち、現在は東京都で教員をしている石井先生に、東京都における高等部の教育課程の類型化の実際及び企業と提携した作業学習等を含め、日々の実践について報告していただきます。東京都で行っている教育実践を埼玉の現場の事情も分かる石井先生にわかりやすく通訳してもらいながら知ることのできる良い機会です。そして、午後2本目は、障害者就業・生活支援センター(通称:なかぽつセンター)SWAN工房のセンター長である中村氏による卒業後のお話です。卒業後の姿を知ることがどれほど今の現場において重要なことであるか、キャリア教育の視点から考えてもお分かりのことと思います。自分も今回のご講演でお話を伺えることを本当に楽しみにしています。

 子どもたちの学びの権利を実現し、教師の専門家としての学びをも保障することは本当に大事だと思っています。つい先日、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」で吉田松陰のセリフ、「何のために学ぶのか?」という問いがあり、それに対して「自分自身を磨くために、そしてその高めた専門性を人のため、国のために役立てるために(畠山の意訳)」というのがありました。僕らは国のためとかまでは考えてはいないけれども、少なくとも目の前の子どもたちのために、ということは最優先に考えている、と思う。「学びとは何か」「何のために学ぶのか」「何を学ぶのか」を考えていくと同時に、その学びの場となる「学校とは何か」についても考えていければと思いました。

 年末年始、ちょうど岩波ブックレット「学校を改革するー学びの共同体の構想と実践ー」佐藤学著を読んでいたこともあり、「花燃ゆ」の吉田松陰のセリフが心に響きました。話は余談になりますが、司馬遼太郎先生は著書「世に棲む日日」で吉田松陰と高杉晋作を取り上げていますが、吉田松陰を教育者として美化するのではなく、純粋な「狂気」としてそのエネルギーを描いています。高校時代に読み、また改めて2,3年前に読み返し、自分もそういうスタンスでとらえています。

 畠山