Team埼玉 ブログ

自閉症教育と授業改善についての学習会

桜吹雪

2013年03月31日 00時28分22秒 | 日記

所沢に来て4度目の桜吹雪となりました。満開の桜も見ていて飽きることがありませんが、桜吹雪の風情もいいものですよね。

自分が20代の頃、定年を控えた先生が、「退職をしたら桜前線とともに北上しながら日本中を旅行したい、それが今の夢だ」、と言っていたことが、40代となった今でも、自分の記憶に残っています。そして、桜の季節になるたびに、その言葉が思い起こされます。その先生は何げなく言った一言かもしれませんが、人間の記憶というものは不思議なもので、匂いや映像、言葉によってその時の瞬間が戻ってきて、改めて記憶されていくという作業が生じます(ある種、フラッシュバックというのかもしれません)。そして奇しくも残った記憶はその人の人格形成にも影響を与えているのではないかとさえ思ってしまいます。

私たち教員は、言葉の重さ、行動の責任を背負って、子どもたち、親御さんたちの前に立っているのだと、改めて感じてしまう、そんな桜吹雪です。教員が次世代を担う子どもたちへ伝えていくこと、言葉やスキルが引き継がれていくこと、それが文化の継承(教育)ということなのだと思います。

教員としての専門性向上のためにも、日々、努力していきたいものです。平成24年度の実践をまとめ終え、明後日から始まる25年度の実践へ向けてがんばっていきましょうね。(畠山)

 


ストレッチマンファイブ!

2013年03月29日 21時30分52秒 | 日記

ストレッチマンがリニューアルし、4月から「ストレッチマンⅤ」となり、その第1回放送が本校で撮影されました。先日、先行放送され、職員室に電子黒板を持ってきて、アンテナをつなげてみんなで見ました。子どもたちや怪人を演じる同僚が映っているのを見て職員一同大盛り上がりでした。「一つのことをみんなで盛り上がれる職員集団って、やっぱりいいもんだなぁ~」と実感。風通しがよく和気藹々と語り合える職場は理想ですね。

本番放送は教育テレビ4月11日(木)午前9:20~9:30です。

よかったらチェックしてみてください。(畠山)

 

 


修了式ですね。

2013年03月21日 18時37分50秒 | 日記

今年度も無事終わりそうです。

特別支援学校における個別学習について思うところがあり、以下のような文章を書いてみました。

 

「個別学習に取り組もう!」

1.子どもを丁寧に知ることができる機会

 個別学習は、子どもと一対一で向き合って一つの課題に取り組む中で、学習態勢はどのくらい整っているのか、集中力はどれくらいか、言語理解の力はどうか、視覚優位なのか聴覚優位なのか、手指の操作性はどうか、見分ける力や分類する力はどうか、指示に従う力はどうか、報告や支援依頼、拒否などをどのように伝えるのかなど、子どもとのやりとりを通して様々な実態を把握することができる学習機会です。個別学習における子ども理解は教育活動全般にわたり活用できる情報になります。 

2.楽しく学べるための工夫

 勉強が楽しくなるために、子どもの実態に合った学習内容を設定することが大切と考え、「できる」喜びや達成感、自尊感情を高めるためにも8割は子どもが見通しを持って正解を導き出せる内容を提示し、残りの2割を教員の支援を受けながらできる、一歩先の学習課題を提示するようにしています。また、学習の最後は必ず「できた」という成功体験で終わるように心掛けています。子ども自身がわかって自ら取り組めるように見通しの力を高めることに重点をおき、始めと終わりの理解やスケジュールの理解を向上させる工夫や、報告や支援依頼できる力を高めるために、カードやVOCAなども活用しています。 

3.大切にしたいこと 

 個別学習で学んだことを日常の生活に生かす視点と生活の中から見えてくる課題を個別学習で取り組むという双方向性の視点を持ちながら課題設定をしています。個別学習を積み重ねることで、考える力(認知発達の向上)がつき、教員の意図理解や感情の共有、表出スキルの形成などコミュニケーションの力も高まり、何よりも子どもたちがほめられる、認められる機会が他の学習場面よりも多いため、いろいろなことに取り組もうとする意欲を育てることができると実感しています。

教育課程上、個別学習を設定できない状況もあるかもしれませんが、どの時間にどのような体制ならばできるのか、学校の教育課程を変えると言うよりも、まずは現行の日課の中で、自分の裁量でできる時間をゲリラ的にでも作り(1匹目のサルになり)、何とか工夫して取り組んでいくことが大切だと思います。

 

どう思いますか?(畠山)

 


第8回学習会、無事終了!

2013年03月01日 22時52分41秒 | 日記

2月23日(土)、チーム埼玉第8回学習会が開催されました。

会場抽選の都合で、今回はホーム(?)の岩槻会場での開催でしたが、予想をはるかに上回る動員となり、チーム埼玉岩槻大会史上最多となるたくさんの皆様に参加していただきました。

前回の浦和大会、今回の岩槻大会ともに、100名に迫るたくさんの皆様に集まっていただき、会を運営する側として、少しでも皆さまのニーズに応えられているのかなと、本当に嬉しく感じております。

たくさんの皆様と有意義な時間を共有することができ、また、休日返上で学習会に参加してくださっている皆様の熱心さに触れることができ、充実した時を過ごすことができました。

参加していただいた皆さま、本当に、ありがとうございました。

 

ここで、今回の学習会を、企画側の印象と皆さまのアンケート結果をもとに振り返ってみたいと思います。

 

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今回の学習会午後の部1本目は、「お!使えるね!スマートフォンアプリの活用術!!」でした。

本庄特支の堀口さん&奥井さんに、(スマートフォンを含む)タブレット端末の説明から、教育効果に関する考察、実践事例まで、とてもわかりやすく説明していただきました。

実際に機器に触れる機会も設定していただき、また、実践で使える多くのアプリを紹介していただいたことで、このような機器に対して苦手意識を持っていた会場の方々からも、「使ってみたくなった」「iPad、買います!」等の声が多く聞かれました。

面白くて熱いアニキ的存在の堀口さんと、社会人2年目ながら謙虚に堂々と報告する奥井さんのタッグを見て、本庄のチームワークの良さを感じたという声も聞かれました。

充実した資料もたくさんいただいたので、ぜひ活かしていきたいと思います。

ちなみに私も、勢いに任せて早速「iPad mini」を買っちゃいました!

 

午後の2本目は、大分大学教育福祉学部准教授の衛藤先生による「自閉症児における授業改善のための指導技術について~応用行動分析の理論に基づいて指導方法を検討する~」の講義・演習でした。

応用行動分析については、問題行動の改善に向けた教育的効果の高さから、学校内外の様々な場で研修会が開かれているため、知識としては知っているという方々も多くいたようです。

しかし、知識は得ていてもいざ実践で使うとなるとどうしたらよいのか…と考えていた方も多かったようです。

その点でも、今回の演習は、日々の教育につながる「知識」と「実践」の架け橋となったのではないかと感じています。

グループ協議もとても活気があり、話し合う中でそれぞれの暗黙知を形式知にできたことで、複数の目で見る大切さを感じられたかと思います。

190cmを超える長身・豪腕の衛藤先生から放たれる直球が、ドシンと響いた素晴らしい時間でした。

 

また、午前10:00からのオプション1では、恒例の「となりの~」シリーズによる、「それいけ!となりの自立活動~part2」がありました。

午前の部としては過去最高の動員で、50名に迫るたくさんの皆さまに参加していただきました。

今回は、かし特支荒井さん&小岩さん、上尾特支岡田さん、3名の「自立活動」の実践報告でした。

それぞれ15分程の映像を見たあと、なんと衛藤先生から直々に指導講評をいただきました。

それぞれの実践について、よかった点を挙げてもらいながら大切なポイントをおさえ、さらにステップアップするための指導もしていただきました。

報告していただいた先生方も、参加されていた先生方も、深くうなずくことの多い、とてもわかりやすい研修となったのではないでしょうか。 

 

そして、恒例のオプション2「宴会」も、盛大に開催されました。

当初、こじんまりした人数が予定されていましたが、スマホアプリや衛藤先生のお話の続きが聞けるということで、結局25名ほどの賑やかな宴会となりました。

今回の宴会は、これまでにないほどの盛り上がりで、とても楽しい交流ができました。

 

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ということで、第8回学習会、無事終了となりました。

ご協力、ありがとうございました。

 

この会に参加していただいている方々の傾向として、以前参加したことのある方が再び参加してくださることがとても多く見られます。

また、その方々のクチコミによって、初参加の方々もたくさん参加していただいているということが、参加人数がどしどし増えている要因なのかなと感じています。

若手からベテランまで、幅広い経験層の方々が集まる会なのですが、アンケートを見ると、皆さまに非常に高い評価をいただいております。

今後も、楽しい企画を行っていき、皆さまとよりよい障害児教育を実現していけたらと考えております。

今後とも、ご協力よろしくお願いいたします。

(宮前)