舘崎縄文遺跡で発掘された淡い透明な緑色の鏃が気になり
青函トンネル北海道上陸の地、福島町舘崎の地図を眺めていると
不動の滝があります
何となく訪ねてみました
そのお社にある空を見つめる狛犬になにか魅かれます
カメラの多重露光は一般に違うものを重ねるのが普通ですが
狛犬の持つ雰囲気を背景の岩、木、枯れ葉、苔で現わせないだろうか
はじめて多重露光にトライしました。
舘崎の不動の滝は北海道最南端白神岬の岩盤が折り重なる難所を迂回する山道
道路が整備される以前は山間を4キロほど登り松前方面に歩いていたようです
その入り口の不動の滝で山道の安全を祈願していた
と不動明王を再建された方の解説が書かれています。
千軒の深い山麓にある山に分け入る準備をするところ
荒々しい自然と向き合うには不動の心をもつこと
熊に遭遇する準備も備えること
今ではその山道は荒れて通れなくなっています
道路や交通網が整備され医療が整い必要な物は必要な時に手に入る
そんな幻想の中で失った道はないだろうか
コロナはそんな安全など幻想だと示してないだろうか
異なる意思は受け入れない
それは密林の社会と変わらないのでは
狛犬の視線の先に自然と向き合う古へからの道があるように思うのは
気のせいだろうか