紙布ってなんでしょう。
読んで字のごとく紙の布ですよ。
実は今日も帯解きをしていました。
真っ赤な生地は綸子でしょうか。
調べて見たけれどはっきりしません。
知っている方があれば教えてください。
この紅色の帯を解いたら一風変わった芯地が出てきました。
メッシュっぽさがあって、
ああ、夏用なんだなってすぐにそう思いました。
手触りも柔らかくていい感じ。
それにしてもこの茶色の糸はなんの糸?
そう思って端っこの布を引っ張り出して見ました。
なんだか紙見たい。
そう思ったけど、まさかね紙ってことはないでしょ、
でもやっぱり紙みたい、と左右に引っ張るとプチっと切れました。
また引っ張ると
プチっと切れてやっぱり紙でした。
紙?
紙で織物?
こんなん有りですか?
早速ネットで調べて見ました。
キーワードは「紙の織物」
そしたらなんと紙の織物のことが出ていたわ
あったのですね、紙の布って。
ウィキに依ると
「紙糸を縦糸、横糸の両方に使用した物を諸紙布と言い、縦糸に絹・綿・麻糸を使い、
横糸に紙糸を使用した物を絹紙布・綿紙布・麻紙布と言う。
紙をそのまま使用した紙衣と異なって軽くて肌触りが良く、特に女性の夏の衣料用として使用された。」
らしいです。
初めは奉書紙の反古紙を使っていたというからリサイクルのつもりだったのかもしれませんね。
それがいつの世の中にも様々な人がいるものですよね。
研究を重ねる人が現れて改良を重ねついには紙を使って織った布が将軍様への献上品にまでなったそうです。
紙の布
私が持っていた帯の中に入っていた帯芯地。
やっぱり夏物だったのですね。
暑さを避ける工夫がなされていたのです。
頭いいわね、ご先祖様。
見た感じもとても味があって雰囲気が好いです。
縦糸は多分麻糸ですね。
だから麻紙布です。
バッグとかつくったらよさそう。
まさか紙で出来ているなんて誰も思わないでしょう。
インパクト有りです。
これで何か作って見たいな。
それにしても、日本の技術はすごいです。
こういう技術が忘れられていってしまうのはもったいないよね。
紙布は百年くらい前の万博とかで紹介されていたらしいけれど、
いつの間にか作られなくなったそうです。
紙布の中には洗濯可のものもあるそうですよ。
私の帯地はどうでしょう。
今度洗って見ましょうね。
それにしても、日本の民族衣装はたいしたものです。
着物を触っていると
思いがけぬ発見が多くて驚いたり勉強になったりですよ。
着物ってなかなか面白いテーマですわ。
薄いけれどなかなか丈夫そうです。
帯の芯地になるくらいだから結構強いのかもしれません。
自分用に何か作って試して見ましょうね。
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