チビクロの美術さんぽ

ぬいぐるみの黒猫チビクロがお出かけしますにゃ。休みの日に美術館へ行って、絵を見るのが
楽しみなのですにゃ。

「メメント・モリと写真」東京都写真美術館@恵比寿駅

2022-07-27 20:00:00 | 2022 美術館 博物館
チビクロわ、山手線に乗って
恵比寿駅に移動しましたにゃ。

「TOPコレクション
メメント・モリと写真
死は、何を照らし出すのか」
東京都写真美術館 2階展示室
「メメント・モリ」わ、ラテン語で
「死を思え」を意味する言葉ですにゃ。

ヨーロッパキリスト教において、
骸骨と人間が踊る様子を、描いた
「死の舞踏」(ダンスマカーブル)と
生の無常観や、死の平等性、そこからの、魂の救済を示したキリスト教の教義が結びつき、人々に広まったそうですにゃ。

構成
序章メメント・モリと『死の像』
国立西洋美術館所蔵のハンス・ホルバイン(子)『死の像』の木版画が展示されていますにゃ。
第1章メメント・モリと写真
第2章メメント・モリと孤独、そして
ユーモア
第3章メメント・モリと幸福

第1章にわ、ユージン・スミス、
ロバート・キャパ、澤田教一の
戦争を写した作品が印象的でしたにゃ。

セバスチャン・サルガドの作品
《コレム、エチオピア(砂漠の4人)》

飢饉により移住を余儀なくされた人たちを写した作品わ、まさに、
死が隣り合わせの逃避行ですにゃ。
この人たちわ、今生きているだろうかと
考えてしまうですにゃ。
「抗うことのできない境遇にある人間の
無常観を強烈に印象づける」という解説にうなずくしかありませんでしたにゃ。

この展覧会で写真作品と本を展示している藤原新也氏によると、資本主義わ、
人間生活の拡張を目指しているから、
その原則に反するものわ、隠蔽する傾向が生じるというですにゃ。
(略)そのネガティブファクターが
「死」であるが、
東日本大震災による死、原発事故、
コロナパンデミック、兵器の蕩尽の側面を持つウクライナ戦争が意味するのわ、
今までの資本主義の一つの結末なのでわ、と語りますにゃ。
(一部略


中世の人々わ、死の図像により、
誰もが死ぬという運命を自覚することで、逆に生きることへの
積極的意味を見い出そうと、
したらしいですにゃ。

チビクロわ、今回
セバスチャン・サルガドの作品を
初めて見ましたにゃ。
そのテーマと、シンプルな構図が
表すメッセージの強さを感じましたにゃ。今度写真集を見てみたいと
思いましたにゃ。

難しいテーマですが、
選びぬかれた写真と解説で
構成されていて、
時間を忘れて、鑑賞しましたにゃ。
担当学芸員さんのご苦労を
感じましたにゃ。
ボクわ、美術館ニュース別冊ニァイズが
大好きで、いつももらっていますにゃ。

ご興味を持たれた方わ、
ぜひご覧くださいですにゃ。

素晴らしい作品との出会いを
ありがとうございましたにゃ。



今日もお読み頂き
ありがとうございますにゃ。

「牧歌礼讃/楽園憧憬アンドレ・ボーシャン+藤田寵児」東京ステーションギャラリー@東京駅丸の内北口

2022-07-13 20:00:00 | 2022 美術館 博物館
チビクロわ、出かけましたにゃ。

※この展覧会わ、終了しました。
「牧歌礼讃/楽園憧憬
アンドレ・ボーシャン+藤田寵児」
東京ステーションギャラリー

ボーシャンと藤田わ、
年代も国も異なる二人の画家ですにゃ。
二人とも困難に満ちた人生を
送ったみたいなんだけど、
明るい色彩で、
花がたくさん咲いていて、
牧歌的で楽園みたいな絵を描いてるですにゃ。

藤田寵児 デッカイ家
藤田の生涯のモチーフわ、
エノコログサでしたにゃ。
あのねこじゃらしみたいな野草ですにゃ。他にもドクダミとか
セイタカアワダチ草とか白い犬、
とんがり帽子の女の子もよく描いてたみたいですにゃ。

アンドレ・ボーシャン
川辺の花瓶のお花
ボーシャンも彼独自の世界を持っていたですにゃ。彼の自然描写の特徴わ、すべての対象が同じ明晰さで描かれていますにゃ。のどかなフンイキですにゃ。

苦労しつつも、その作品わ、
明るい絵を描いていた二人ですにゃ。
彼らの作品が魅力的なのわ、
なぜだろう?
絵を描くことで、カタルシスとして、
精神が浄化されていたのかも、
と思ったですにゃ。
カタルシスとわ、アリストテレスが、著書〈詩学〉で表した言葉で、悲劇が、観客の心に怖れと憐れみの感情を呼び起こすことで、精神を浄化する効果らしいのですにゃ。

素晴らしい展覧会
ありがとうございますにゃ。


ポスくまさんですにゃ。
今日もお読み頂き
ありがとうございますにゃ。



「牧歌礼讃/楽園憧憬アンドレ・ボーシャン+藤田寵児」東京ステーションギャラリー@東京駅丸の内北口

2022-07-13 20:00:00 | 2022 美術館 博物館
チビクロわ、出かけましたにゃ。

※この展覧会わ、終了しました。
「牧歌礼讃/楽園憧憬
アンドレ・ボーシャン+藤田寵児」
東京ステーションギャラリー

ボーシャンと藤田わ、
年代も国も異なる二人の画家ですにゃ。
二人とも困難に満ちた人生を
送ったみたいなんだけど、
明るい色彩で、
花がたくさん咲いていて、
牧歌的で楽園みたいな絵を描いてるですにゃ。

藤田寵児 デッカイ家
藤田の生涯のモチーフわ、
エノコログサでしたにゃ。
あのねこじゃらしみたいな野草ですにゃ。他にもドクダミとか
セイタカアワダチ草とか白い犬、
とんがり帽子の女の子もよく描いてたみたいですにゃ。

アンドレ・ボーシャン
川辺の花瓶のお花
ボーシャンも彼独自の世界を持っていたですにゃ。彼の自然描写の特徴わ、すべての対象が同じ明晰さで描かれていますにゃ。のどかなフンイキですにゃ。

苦労しつつも、その作品わ、
明るい絵を描いていた二人ですにゃ。
彼らの作品が魅力的なのわ、
なぜだろう?
絵を描くことで、カタルシスとして、
精神が浄化されていたのかも、
と思ったですにゃ。
カタルシスとわ、アリストテレスが、著書〈詩学〉で表した言葉で、悲劇が、観客の心に怖れと憐れみの感情を呼び起こすことで、精神を浄化する効果らしいのですにゃ。

素晴らしい展覧会
ありがとうございますにゃ。


ポスくまさんですにゃ。
今日もお読み頂き
ありがとうございますにゃ。



「Transformation越境から生まれるアート」アーティゾン美術館@東京駅八重洲口

2022-07-07 20:00:00 | 2022 美術館 博物館
チビクロわ、同じく
アーティゾン美術館で、
開催中の展覧会を見ましたにゃ。

「Transformation
越境から生まれるアート」
アーティゾン美術館

第1章 歴史に学ぶ ピエール=オーギュスト・ルノワール

第2章 西欧を経験する 藤島武二、藤田嗣治、小杉未醒

第3章 移りゆくイメージ パウル・クレー

第4章東西を超越する ザオ・ウーキー


チビクロ気に入った作品ですにゃ。

アンリ・ファンタン=ラトゥール
静物(花、果実、ワイングラスとティーカップ)
チビクロわ、アンリ・ファンタン=
ラトゥールの作品大好きですにゃ。
写実的で、ツヤのある果物、
食器のきらめき、花の美しさに、
胸がきゅんとして
ひきつけられますにゃ。
日本でわ、国立西洋美術館が
所蔵しているそうですにゃ。
いつか、大回顧展待っていますにゃ。

ベルト・モリゾ
バルコニーの女と子ども
エデュワール・マネのモデルとしても
知られるモリゾですにゃ。
数少ない女性の印象派画家で
親子や子供を題材にする作品が多いそうですにゃ。


ピエール=オーギュスト・ルノワール
すわるジョルジェット・
シャルパンティエ嬢
表情がよく捉えられててカワイイですにゃ。美しい青い洋服ですにゃ。


ピエール=オーギュスト・ルノワール
少女
ふんわりとした印象わ、少女の性格を
表しているのでしょうか?
こちらも美しい青いドレスですにゃ。
タッチが違って見えるのわ、素材感ですかにゃ。


藤田嗣治 猫のいる静物
オマール海老
いつか食べてみたいですにゃ。

藤田独特の乳白色と漆黒の対比、
オランダ静物画の漆黒の背景の影響、
ふーむ、なるほどですにゃ。


解説によると17世紀オランダ絵画や
スペインの「ボデゴン」という静物画に
影響を受けているらしいですにゃ。




美しい椅子に座ってみましたにゃ。


画面にタッチすると、その作品が
大きくなって出てくる
魔法の壁ですにゃ。

石橋財団の至宝わ、
日本の至宝ですにゃ。
素晴らしい展覧会
ありがとうございますにゃ。

今日もお読み頂き
ありがとうございますにゃ。





「柴田敏雄と鈴木理策」アーティゾン美術館@東京駅八重洲口

2022-07-05 20:00:00 | 2022 美術館 博物館
チビクロわ、お出かけしましたにゃ。
東京駅八重洲口にある美術館へと
行きますにゃ。

「ジャム・セッション
石橋財団コレクション×柴田敏雄
×鈴木理策
写真と絵画-セザンヌより
柴田敏雄と鈴木理策」
アーティゾン美術館

解説より
「写真が19世紀に発明され普及し始めた頃と時を同じくして、絵画は印象派をひとつの起点として、それまでの伝統な表現から大きな変革を繰り返し、そのモチベーションに写真の存在が少なからずありました。他方写真は19世紀半ばの誕生の頃より、美術作品として、記録的な目的ではない絵画的な表現が模索され、その意識はその後も現代に至るまで綿々と続いています。現代の雑貨、柴田敏雄と鈴木理策の写真作品には、人間がものを見て表現するという、近代絵画に共通する造形思考が感じられます。このたびのジャム・セッションは、両作家がその活動の初期より関心を寄せ続けていたセザンヌの作品を起点に、現代の写真作品と絵画の関係を問う試みです。(略)」

SECTION1柴田敏雄


藤島武ニ 日の出




ピート・モンドリアン 砂丘



アンリ・マティス コリウール


115.埼玉県秩父市





柴田敏雄さんわ、精密で緊張感のある画面構成を特徴としているらしいですにゃ。人工物と有機物が織りなす造形美で、独自の造形的感覚が表現されているらしいですにゃ。

SECTIONⅡ鈴木理策

ギュスターヴ・クールベ
石切場の雪景色


鈴木理策

鈴木理策さんわ、地理的移動と時間的推移の可視化を主題に連続で構成した写真集を刊行し、「見ること」への問題意識に基づき、撮影しているらしいですにゃ。











クロード・モネ 雨のベリール


クロード・モネ 睡蓮の池


クロード・モネ 睡蓮


鈴木理策








ギュスターヴ・クールベ
雪の中を駈ける鹿


鈴木理策


ポール・セザンヌ 
サント=ヴィクトワール山と
シャトー・ノワール


柴田敏雄


鈴木理策


ポール・セザンヌ 
帽子をかぶった自画像


ポール・セザンヌ 鉢と牛乳入れ


SECTIONⅣ柴田敏雄




ヴァシリー・カンディンスキー
3本の菩提樹


円空 仏像


柴田敏雄


円空 仏像

柴田敏雄




SECTIONⅤ鈴木理策
ピエール・ボナール 
ヴェルノン付近の風景


鈴木理策




















ピエール・ボナール 桃


鈴木理策








SECTIONⅥ
鈴木理策


雪舟 四季山水図


柴田敏雄

チビクロわ、鈴木理策さんの作品が好きですにゃ。今回一緒に展示されていた
柴田敏雄さんの作品わ、初めて見たのですが、とてもよかったですにゃ。
これら写真のどこがいいのかと言葉で
表すことわ、ムズカシイのですにゃ。
シュッとして、しゃっとしているですにゃ。目を奪われてしまうのですにゃ。

写真を通して絵画的世界を描くお二人ですにゃ。これからも、注目していこうと思ったチビクロですにゃ。

メモ
対象物×写真家の考え=作品
記録写真(記録を目的とした作品)
美術作品(人間が物を見て表現するもの)

素晴らしい展覧会を見ることができて
ありがとうございますにゃ。
ご興味のある方わ、
ぜひぜひご覧くださいませにゃ。
期日が迫っていますにゃ。

このリーフレットわ、
撮影マナーについての
ご注意なのですにゃ。
「撮影マナーを守ろう
×動画撮影、作品の接写はダメ
×シャッター音は、なるべく小さく
×連続撮影はやめよう
×ストロボ、三脚、自撮り棒は禁止
×撮影禁止マークの作品撮影はダメ」
撮影ができるとなると、
ついテンションが
あがってしまうけれど、チビクロも
気をつけようと思いましたにゃ。

お隣わ、建設工事中ですにゃ。
たくさんの人が働いていますにゃ。


工事の柵に注目ですにゃ。
このうさぎの彫刻
実物ぜひ見てみたいですにゃ。

今日もお読み頂き
ありがとうございますにゃ。