チビクロの美術さんぽ

ぬいぐるみの黒猫チビクロがお出かけしますにゃ。休みの日に美術館へ行って、絵を見るのが
楽しみなのですにゃ。

「横浜駅SF」柞刈湯葉 カドカワBOOKS

2024-08-31 20:00:00 | 2024読書
チビクロわ、読書しましたにゃ。

「横浜駅SF」柞刈湯葉 
(イスカリユバと読みます)
角川BOOKS 2016年刊


チビクロが横浜駅を利用してた頃、
確かにいつも工事していたですにゃ。
布で仮舗装された通路、天井わいつも
むき出し、コーンわ、どこかしらいつも置かれていたですにゃ。
そ、それが、いつの間に自己増殖を繰り返し、本州全てが横浜駅になってしまったという未来の物語ですにゃ。

生物学者である作者わ、あとがきで書いていますにゃ。イリヤ・プリゴジンは、物質やエネルギーが絶えず流入・流出を続けることで全体の秩序が保たれる状態を「散逸構造」と呼び、その理論で1977年のノーベル賞を受賞していているそうですにゃ。この作品わ、この考え方の影響をうけているそうですにゃ。

有名SF小説の題名がリメイクされた6編にわかれてますにゃ。とんでも設定だから読みやすくわないけどボクわ結構気に入っちゃったですにゃ。チビクロわ、4章に出てくるJR北日本のアンドロイド工作員ハイクンテレケとJR福岡社員トシルのかみ合わない会話がつぼですにゃ。人間の先輩より通りすがりのアンドロイドとの方がコミニュケーションができるトシル。人間同士だからわかり会えるというのわ、もしかしたら勘違いなのかもしれなくて、共感というのわ、個体の人格及び人間性において生じる現象であるのだ、なんてにゃ。
今日もチビクロのブログをお読み頂き
ありがとうございますにゃ。



「茶の湯以前」金沢文庫

2024-08-27 20:00:00 | 2024美術館 博物館
チビクロわ、出かけましたにゃ。

「特別展 茶の湯以前
中世鎌倉の茶」
神奈川県立金沢文庫

今回わ、金沢文庫が管理する「称名寺聖教・金沢文庫文庫文書」からわかる中世東国のお茶に関する史料をご紹介という展覧会ですにゃ。お茶わ、健康のため、贈答、宗教儀礼とさまざまな用途や機能があったそうですにゃ。
茶の湯以前というのわ、千利休より前という意味だとボクわ思って、ボクみたいなぬいぐるみがいうのわ失礼しますだけど、目の付け所がおもしろいにゃと思いましたにゃ。古い文書の毛筆体が悲しいくらいわからないチビクロだけど、中世文書がたくさん保存されていて大事にしてもらっていて感謝ですにゃ。
今回残念だったのわ、地震の影響で展示が、取りやめになった作品があったことですにゃ。チビクロわ特に重文青磁壺元時代称名寺蔵を見ることを楽しみにしていたですにゃ。この前出光美術館で見た壺とよく似てたから、じっくり見たかったですにゃ。今後方針か変更になる可能性もあるそうなので気になる方わ、ホームページにてご確認くださいませですにゃ。

緑と光が強いから影が強く感じましたにゃ。夏がとまってるみたいな空気感でしたにゃ。不思議な場所だと思うですにゃ。やはり歴史が、あるからにゃのか?ボクわ、夏休みに来ようと思ってけど、発熱中だったのでしたにゃ。やっと夏休みミッションクリアですにゃ。みなさまもおかしな風邪にわ、ご注意くださいませですにゃ。

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「これだけ!高校生物」小林賢 秀和システム

2024-08-23 20:00:00 | 2024読書
チビクロわ、読書しましたにゃ。

「これだけ!高校生物学」小林賢
秀和システム 2015年刊


今年のチビクロ的ブーム、生物。
初めわ、病気にならないようにとか、
ダイエットがうまくいくようにだったけど、少しすると環境問題とか遺伝子の本を理解できるようにとなり、そのうち命ってATPなの?とかアミノ酸わ、宇宙から来たのとか、広がってきたですにゃ。この本わ、大事なところが3つに分かれていて、ひと目でわかるから、チビクロのようなぬいぐるみでも安心だし、学び直しのひとにも最適らしいですにゃ。

やっぱSF読むにわ基礎の用語がわかってるほうがカッコイイし、はなしの流れもわかりやすいですにゃ。

生物と言ってもとても広いけど、ボクが興味が特にあるのわ、えっと
○生物の多様性と共通性
○代謝○遺伝子DNAと遺伝子工学
○生態系○生物の進化と系統なのだ。

ワタの脳みそだからなかなかおぼえられないですにゃ。記憶の天才のようにまるごとおぼえられたら、ユカイなのにゃ。

なんで、表紙のデザインが、食パンに焼き目で重要事項があるのかわ、トップシークレットですにゃ。

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「濱地健三郎の呪(まじな)える事件簿」有栖川有栖

2024-08-19 20:00:00 | 2024読書
チビクロわ、読書しましたにゃ。
「濱地健三郎の呪える事件簿」
有栖川有栖 角川書店
2022年刊



心霊探偵濱地健三郎氏とその助手志摩ユリエさんが活躍する3冊目の短編集ですにゃ。なんと今回!あちらの方からもご依頼が入る先生、凄腕ぶりがわかりますにゃ。スゴイ能力をお持ちなのに、先生わ、今でもわからぬ未知のものを恐れている…どんな出来事が先生を先生たらしめたのか?駆け出しの頃を描くスピンオフとか、おもしろそうですにゃ。今回同業者も出てきてまだまだ物語わ、広がりそうですにゃ。
怪談っぽいミステリで、ジワジワ怖くなる、夏にぴったりな読み物ですにゃ。次作も楽しみですにゃ。

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「祈りも涙も忘れていた」伊兼源太郎 早川書房

2024-08-10 20:00:00 | 2024読書
チビクロわ、読書しましたにゃ。

「祈りも涙も忘れていた」
伊兼源太郎(いがね)早川書房
2022年刊


図書館の検索ワードを″早川書房″
してでてきた作品名、表紙、
それらから分るフンイキ、抄訳から、
ぴんときた本の1冊ですにゃ。
ビンゴですにゃ。



海外の作品でハードボイルドと呼ばれる分野があるけど、ボクわ、実わあまり読んだことわないんだ。でも、そういう風情がこの作品にわ、あると思うですにゃ。港町、バー、ハイネケン、常連の客、猫、少しキザな言葉回し。主人公甲斐わ、登場人物成海に言われていた。「キザって言われません?」

この作品の根底に流れるのわ、
強くなければ男でわない、やさしくなければ生きる資格がない、みたいな感じですにゃ。悲しみを背負って男わ、47歳になった。キャリア管理官だった若き日の物語ですにゃ。ハードボイルド小説のファンタジーが、日本の警察小説に落とし込まれていると思うですにゃ。そう、夢がなければ生きてわゆけないように。夢や希望わ、ファンタジーになってしまったこの世の中のために、なんてにゃ!
ボクわ、この作者の作品をまた読もうと思っていますにゃ。

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