チビクロの美術さんぽ

ぬいぐるみの黒猫チビクロがお出かけしますにゃ。休みの日に美術館へ行って、絵を見るのが
楽しみなのですにゃ。

「躍動と回帰」出光美術館@有楽町駅

2015-08-21 21:00:00 | 美術館 博物館
チビクロわ、
出かけましたにゃ。


「日本の美・発見
躍動と回帰-桃山の美術」
出光美術館

チラシより引用しますにゃ。
「豪奢で躍動的な魅力に満ちた
桃山時代の美術。
本展では、
志野・織部・古唐津などの
桃山茶陶に、
同時代の狩野派の絵師や
長谷川等伯などによる
絵画を交え、
桃山美術をご紹介します。」

構成
第1章
「うしろ向き」の創造
-歪み・割れ・平らかさ

第2章
なつかしくて、身近なもの
-草花・樹木と動物たち

第3章
瞬間と永遠の発見
-土の動き・釉流れ

第4章
「あべこべ」の表現
-流派の領分とその越境

第5章
生のうつわ、水のうつわ-
桃山茶陶、その「生気」の系譜

第6章
「いま」をとらえるための
過去の視点
-風俗画の隆盛

特集 南蛮蒔絵


チビクロわ、
この展覧会のチラシのお写真を
見た時、
同じ主題の屏風絵を
見たことあるにゃ、と
思ったのですにゃ。
去年のトーハクと
三越デパートでやってた
岡田美術館展ですにゃ。
だから、
楽しみに
やってきたのですにゃ。

チビクロが
気になった作品ですにゃ。

13.
宇治橋柴舟図屏風
筆者不詳
きっとこの絵が先にかかれ
時代をすすむにつれ、
変化して、描きつがれて
いったのですかにゃ。

柳・橋・水車・蛇籠わ、
京都の宇治の象徴と
言われていますにゃ。

柳の葉が
四季を表すように
新芽、すこし成長した葉
大人の?葉、
葉が落ちて枝だけの柳と
右から左に描かれていますにゃ。
りんどう?みたいなお花。
水辺の鳥、
柴舟。
チビクロわ、
柴舟を初めて見たから
びっくりして
丸くてかわいいものわ、
何だろうと思ったですにゃ。
桃太郎でもでてくる
おじいさんわ、柴狩りに、の
柴ですにゃ。

14.
柳橋水車図屏風
長谷川派

解説を引用しますにゃ。
「柳と橋、水車、蛇籠の
モチーフを共有しながらも
極めて大胆なアレンジが
加えられている。
(略)
柳は、
四季を
はっきり示すものではなくなり、
花や鳥たちたちも姿を消した。
パターン化を進め、
平らかさを強調する趣向は、
桃山時代の豪快な美意識が
求めたものだった。
まさに桃山絵画の
アイコンというべき
屏風絵である。」

源氏物語の最終盤
宇治十帖を
(留守模様)で、表現している
そうですにゃ。

15.
桜・桃・海棠図屏風
伝 狩野長信

厚めに塗られた花びらが
印象的ですにゃ。
標準的なサイズより
大きい屏風ですにゃ。
この作品わ、屏風だけど
まっすぐに、
平面で展示されていたですにゃ。

解説を引用しますにゃ。
「絵の具を平たく
引き重ねることによって、
身近にある自然の景物を
描くことは、
やまと絵になじんできたが、
桃山時代、鮮明な絵の具と
金で彩られた既成のやまと絵に
さらにたくましい生命感を
与えたのが、狩野派だった。」

この三点わ、
9月6日までの展示なので
ご注意くださいにゃ。

42.
松に鴉・柳に白鷺図屏風
長谷川等伯

右に
どっしりとした松。
鴉(からす)の巣があって、
親子が、住んでるですにゃ。
鴉って、不吉とか
いわれているけど、
この絵わ、なんか
胸があたたかくなるような
感じですにゃ。
タンポポにも
かわいいにゃ。
等伯の生き物への気持ちが
表れているのですかにゃ。

黒い鳥といえば
ハハチョウで
ハハチョウわ、
日本にいない鳥だから、
等伯わ、
日本にいる鳥で
鴉を選んだみたいなのですにゃ。

左にわ、
柳と白鷺。
柳の枝の表現が
松と対照的で
また美しいですにゃ。
黒と白の美しいコントラスト。

43.
花鳥図屏風
「元信」印
この作品わ、
印わ、元信だけど
本人作でわなく、
同じ狩野派の別の絵師が
描いたのでわという
解説ですにゃ。

チビクロわ、
この前、根津美術館へ
行った時、
元信の描いた作品見たですにゃ。
解説を読んだから、
そう思うと思うけど
根津美術館のわ、
しゅっとして、
しゃっとしてて、
キレがあったと思うですにゃ。
同じ時期に展示されているのわ、
偶然なのか、
美術館さん同士が
情報交換して
見比べられるように
しているのか、
不思議なことですにゃ。
チビクロわ、
シアワセをかみしめましたにゃ。

44.
花鳥図屏風
伝狩野松栄

こちらの三点の作品も
9月6日までなので
ご注意ですにゃ。

99.花樹禽獣文蒔絵螺鈿聖龕
(せいがん)
美しい細工で飾られた
聖龕。
お祈りなどのために
作られた箱?みたいで
聖人の絵をいれてありますにゃ。
たくさん作られて
海外にも輸出された
そうですにゃ。
ここにいらした
聖母子像のお顔が
とても優しくて、
魅せられましたにゃ。
優しく、美しいですにゃ。
去年の夏、トーハクで
キリシタン聖遺物の展示で
見た時の、
「悲しみの聖母」を
思いだしましたにゃ。
絵の由来聞いてみたかったけど
チビクロわ、
恥ずかしがりやだから
できなかったですにゃ。

100.
IHS紋章花樹蒔絵螺鈿書見台
IHSというのわ、
イエズス会を意味しますにゃ。

こちらの展示も、
9月6日までですにゃ。

この展覧会わ、
チビクロ
ぐっときましたにゃ。
鳥や、植物の題材が
とても好きなのですが、
桃山の美術わ、
力強い中にある
素朴さや、
あたたかい感じが
あって、
いいと思いますにゃ。
これからも
注目したい
時代ですにゃ。

素晴らしい展覧会で
いい時間を過ごせて
ありがとうございますにゃ。


出光美術館のロビーから
見る眺めですにゃ。


いつもお読み頂き
ありがとうございますにゃ。
























「春信一番写楽二番」三井記念美術館@三越前駅

2015-08-20 21:00:00 | 美術館 博物館
根津美術館を後にした
チビクロわ、
表参道駅から
地下鉄で
三越前駅へと急ぎましたにゃ。
意外に近くて、
助かりましたにゃ。




こちらわ、
終わってしまった
美術展ですにゃ。
「フィラデルフィア美術館
浮世絵名品展
春信一番 写楽二番
特別展 錦絵誕生250年」
三井記念美術館

構成
第1章 錦絵以前:
浮世絵版画の始まり

第2章 錦絵の誕生:
春信の浮世絵革命

第3章錦絵の展開:
清長・歌麿・写楽
みずみずしい美人と
個性的な役者たち

第4章錦絵の成熟:
北斎・広重
旅への憧れ・花鳥への眼差し

第5章上方の錦絵:
流光斎・長秀
ありのままに描く

チビクロわ、
会場にギリギリで
入ったので、
とりあえず
ざっと見たのですにゃ。

チビクロが
知らないだけなんだけど、
初めてお名前を知る
絵師さんもあったし、
一口に
浮世絵といっても、
判型の大きさ
細判、中判、大判、
技法
紅摺絵、錦絵と
あって、
勉強になったですにゃ。

鈴木春信の作品を
一度にたくさん見ることが
できて、
よかったですにゃ。
色づかいの美しさと繊細さに
ほれぼれしましたにゃ。

あと、
"やつし"とか
"見立て"という作品が
あるのわ、
とてもおもしろいですにゃ。
古典や逸話を題材にした
リメイクですにゃ。
やはり、お話を知っていれば
あれ、くすっ、みたいになって
楽しいですにゃ。

海外の美術館で
日本の美術が
評価されるのわ、
とてもうれしいことだし、
大事にしてくれていて
どうもありがとですにゃ。

最後のお部屋にあった
140.千社札貼込帳 わ、
手ぬぐいになっても
いいくらい
かっこよかったですにゃ。

小さいお札わ、デザインが
効いていて、小粋だし、
またはりかたが、
とてもおしゃれで
江戸の粋なセンスが
感じられたですにゃ。

前から評判を聞いていたのですが
安藤緑山の
染象牙果菜置物にわ
びっくりしましたにゃ。
本物より本物らしいですにゃ。
さりげなく
置いてあったら
間違えちゃいますにゃ。
ヒミツの技法だったので
技術を受け継いだ人が
いなかったのわ、
残念なことですにゃ。

こちらの美術館わ、
ぐるっとパスが
使えて、
よかったですにゃ。

今回もステキで
スゴイ作品に
出会うことができ、
ありがとうございますにゃ。

いつもお読み頂き
ありがとうございますにゃ。

こちらわ、
だいぶ前に飲んだ
ベルギーのビールの
ビンですにゃ。

ラベルかわいいですにゃ。












「絵の音を聴く」根津美術館@表参道駅

2015-08-19 21:00:00 | 美術館 博物館
チビクロわ、
今日わ
こちらの展覧会が
おめあてですにゃ。

コレクション展
「絵の音を聴く
-雨と風、
鳥のさえずり、人の声-」
根津美術館
2015年7月30日~
9月6日

チラシより引用しますにゃ。
「絵を見て、
そこにあるべき音を想像するのは
楽しいものです。
くちばしを大きく開けて
さえずる
小鳥たちの声、
龍虎が巻き起こす
風や雲の轟音、
また、山水画に
表されたされた雨風や瀧の音、
そして、
名所絵の群衆の賑わいなど、
音を感じとることができる
絵画作品は少なくありません。
かつて、中国の文人たちは、
部屋に横たわりながら、
胸中の山水に遊ぶことを
「臥遊」(がゆう)と呼んで
楽しみました。
心を澄まして絵の中に
入り込むことができれば、
現代の私たちにも、
きっとさまざまな
音が聞こえてくるはずです。
絵の音を聴くことによって、
その作品の新しい魅力を
発見してみては
いかがでしょうか。」

構成

鳥たちの楽園

鳴く虫と吠える獣

妙なる調べ

名所の賑わい

音を聴く人々


チビクロが、
気になった作品ですにゃ。
鳥と植物が描かれている
作品わ、みな、
よかったですにゃ。
しかも室町時代。
ドラッカーさんにも
見せてあげたいですにゃ。

1.花鳥図
楊月

2.花鳥図
式部輝忠
全然違うと思うけど
右と左で
枝が呼応している感じですにゃ。
小鳥がくちばしをあけて
かぱーっと、
えさをねだるのが
愛らしいですにゃ。
エライ将軍様も
きゅんとしたかにゃ。

3.海棠白頭翁図
祐周

4.芦雁図
長吉(ながよし)
鳥の表情が
おもしろいですにゃ。
狩野元信に学んだみたい
だけれども、謎に包まれた
絵師ですにゃ。

5.粟に雀図
狩野宗秀
大きい粟。実りに大コーフン!
粟と雀のモコモコ感と
葉の先端のすらり感が
いい感じですにゃ。
この作品わ、
7月30日から8月16日の展示
ですにゃ。
8月18日から9月6日の展示
作品わ
6.波に燕図
狩野探幽
で、
どちらも
常盤山文庫さんが
貸してくださいましたにゃ。

7.四季花鳥図屏風
狩野元信
解説を引用しますにゃ。
「一双の両端に
大きく描いた松と柳を配し、
中央に広い空間をとった画面に
四季の花々の中に遊ぶ
約70羽の鳥たちを描く。
鷺や雁など同種の鳥同士が
鳴きかわす姿は、
見る者の視線を誘導し、
画面のつながりを
強調している。」


柳が風に吹かれていますにゃ。
風が、こちらに
吹いてきそうですにゃ。
水墨の濃淡と金泥引で
鳥たちのざわめき、
豊かな世界が広がって
いますにゃ。
驚きの屏風絵ですにゃ。

9.夏秋渓流図屏風
鈴木其一


以前にも見たことがあって
大好きな作品ですにゃ。
其一の先生である
酒井抱一が、描いた
トーハクにある
「夏秋草図屏風絵」が、
古今東西一番
チビクロわ、
好きな絵なのですにゃ。
だから、
この絵わ、いつも
特別なキモチで見ているの
ですにゃ。

上流から下流への水の流れと
屏風の右から左へと
移り変わる時間軸の変化が
交錯?するようで、
それでいて
セミの鳴く夏の一瞬を感じるの
ですにゃ。
流れているのに、
一瞬を写真のように
捉えるこの作品わ、
いつまでも
見ていたくなりますにゃ。

10.龍虎図屏風
雪村周継


解説を引用しますにゃ。
「龍がうなれば
雲がわき、
虎が吠えれば
風が起こるという。
雪村は、さらに
激しく波立つ水を描き加え、
轟音が轟く迫力ある画面を
構成した。
関東各地を放浪し、
戦国時代地方画壇の風雲児と
称される雪村は、
雪舟に私淑した画僧。
尾形光琳にも影響を与えた。」
スゴイ迫力なんだけど
目がかわいいだよにゃ。

11.舞楽図屏風
久隅守景
赤い衣装一人、青い衣装二人、
布の曲線。
三人並んでいて
同じ向き二人、一人違う姿勢。
それだけで、
画面にリズムが生まれて
音が聴こえてくるようですにゃ。
以前見逃した
大徳寺展で
俵屋宗達が
描いていて、
見たかった
主題なのですにゃ。

22.風雨山水図
夏 王へんに土二つ

画面左上にある
「雑華室印」(ざっけしついん)
捺されているので、
室町幕府六代将軍義教の
所蔵品ということが
わかるそうですにゃ。

ぜひ皆さまにも
涼しげな渓流のせせらぎと
セミの声
聞いて頂きたいので
こちらの展覧会わ、
とてもおすすめですにゃ。

素晴らしい作品に
出会えて
また、
作品の楽しみ方を学びましたにゃ。
ありがとうございますにゃ。



本日もお読み頂き
ありがとうございますにゃ。
















「ヒエロニムス・ボスとコンゴ」エスパス ルイ・ヴィトン東京@表参道駅

2015-08-09 21:00:00 | 美術館 博物館
チビクロわ、
表参道にいますにゃ。
近くだし、
思いたって
行ってみることに
しましたにゃ。

「ヒエロニムス・ボスと
コンゴ-ボスを讃えて」
ヤン・ファーブル

7月9日~9月23日
エスパス ルイ・ヴィトン東京
ルイ・ヴィトン表参道ビル7階
12:00~20:00
無休
入場無料





ヤン・ファーブルさんわ、
ベルギーの有名な
現代美術家ですにゃ。
母国のベルギーが
19世紀から20世紀にかけて、
コンゴに対し
行った苛烈な植民地政策を
題材にした展覧会ですにゃ。

彼わ、玉虫のさやばねを
使った作品を
多く、てがけていますにゃ。


残酷な描写もあります。


美しくも、そのテーマが
持つ闇わ深く、
美しいがゆえに
さらにゾッとしますにゃ。





ヒエロニムス・ボスの作品を
知っていれば、
もっと、作品を
読み解くことができるかも
しれませんにゃ。

ガラスごしに
差し込む光が
強く、
作品を美しく
光らせるほど
闇が濃く、
偶然見える
近くの教会の
十字架が
せめてもの、弔い
なのでわと、
思った
チビクロですにゃ。

知らなかったアーティスト
ご紹介くださいまして、
ありがとうございますにゃ。

お近くにいらしたら
ご覧になってわ、
いかがでしょうかですにゃ。

本日もお読み頂き
ありがとうございますにゃ。


「ピエール・エルメのマカロンとケーキ」青山店@表参道駅

2015-08-08 21:00:00 | グルメ
チビクロわ、
出かけましたにゃ。

今日わ、美術館に行く前に
スィーツのお時間ですにゃ。




HPより引用しますにゃ。
「ピエール・エルメ青山店は、
(ラグジュアリーコンビニエンス
ストア)が、コンセプトの1Fでは、
洗練されたラグジュアリー空間の
中で、ゲストが気軽に、楽しめる
工夫をしています。
2Fバーショコラは、
静謐でリラックスした
大人の空間。
オリジナルのクープ、
カクテルショコラまで
ピエール・エルメが
提案する様々なスィーツを
堪能できる特別なスペースと
なっております。」
ピエール・エルメさんわ、
パリのお菓子やさんなんだけど、
なんと、
「パティスリー界のピカソ」と
いわれているそうですにゃ。
個性派?革命児?

こちらが
入り口ですにゃ。

チビクロわ、
初めてきたから
入り口が分からなくて
一瞬びっくりしたにゃ。
ピエール・エルメって、
書いてあるけど、
なんか違うにゃ。
みどりだから
○ァミリーマートかと
思ったですにゃ。

一階わ、
ケーキやマカロン
テイクアウトできますにゃ。
さあ、階段でお二階へ。



大きな窓に面した
カウンターのお席と
ゆったりした
ソファのお席がありますにゃ。

チビクロわ、
カウンターのお席に
しましたにゃ。

こちらが
メニューになっておりますにゃ。

チビクロわ、
パリのお菓子やさんわ、
あこがれだし、
せっかくきたから、
今日わ、
清水の舞台から
とびおりましたにゃ。

紅茶
「テ ジャルダン ド ピエール」
セイロンティーをベースに
13種類の素材をブレンドした
香り高きオリジナルティー。

マカロン
「アンフィニマン ピスターシュ」
ピスタチオ風味
ホワイトチョコレートガナッシュ

「サティーヌ」
オレンジとパッションフルーツの
コンポート、
クリームチーズのクリーム

「ミレーナ」
ミント風味クリーム、
フリュイルージュのコンポート


「イスパハン」
マカロンローズ
ローズ風味クリーム
ライチ
フランボワーズ

「ドゥミルフィーユ」
カラメリゼしたパイ
プラリネフィユテ
プラリネ風味
ムスリーヌクリーム



自分で言うのも
あれだけど、
大丈夫か?
おサイフ?

お昼わ、
もちろん抜いてきた
チビクロ、
パリのお菓子やさんの
お菓子で、
お腹いっぱいですにゃ。
幸せですにゃ。

今度来た時わ、
クープ
食べたいですにゃ。


おいしくて、
美しい
スィーツ
ごちそうさまでしたにゃ。



本日もお読み頂き
ありがとうございますにゃ。