チビクロわ、読書しましたにゃ。
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この小説にわ、暴力描写がありますにゃ。苦手な方わご注意くださいですにゃ。
「老い蜂」櫛木理宇 東京創元社
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図書館の書架でぱらっと
めくってみたですにゃ。
うん、櫛木理宇さんだし、
犯罪小説のエンタメとして
よさげですにゃ。
だけど、
またぼうりょくせいの強いやばいやつ
かもですにゃ。
かくご!そうだ!
読書わ、覚悟ですにゃ。
ボクのきちょうな時間を、
費やすのだ。
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ストーカー×犯罪×刑事×死刑囚×被害者家族×加害者家族×拉致監禁×ストックホルム症候群×復讐のおはなしですにゃ。
後半部分、刑事たちの描写が
好感でしたにゃ。
きちんと人間性をもつ人間として、
考え、行動をするですにゃ。
所轄刑事通称事件マニアの佐坂、
警視庁一課北野谷、趣味わ料理、
千葉県警自称ロートル今道。
キャラがたってますにゃ。
この三人で続編希望ですにゃ。
意外な展開わ、
読んでからのお楽しみですにゃ。
普通の善良な人間が犯罪にかかわった
異様な状況のせいで、
闇落ちしてしまう姿に、
誰でも持つ心の闇を感じたですにゃ。
存在そのものが真っ黒の犯罪者が
持つ雨粒1滴にもみたないくらいなそれを、愛と呼んでいいのかわからないけど、それわ、愛であるのわ、間違いないですにゃ。歪んで独りよがりで間違っていたとしてもですにゃ。
その愛開いた口が、ふさがらないとわ
このことだけど、
罪で真っ黒な者が持つ純粋な愛のかけらが、さらに罪を、重ねさせることに
なりましたにゃ。
復讐に走らずに、自分の志を
まげなかった佐坂の存在が
善良なる人の理想のかたちとして
描かれたのかもですにゃ。
ミステリって、読みきっておしまい、
再読ってしないものだけと、
図書館に返す前に、後半部分を
なんどか読み直して
みたチビクロですにゃ。
犯罪小説、ひとがしんだりするはなしを
よんで、おもしろかった、というのわ、
どうかとおもうけど、おもしろかった
ですにゃ。
怖い題名のイメージよりずっと
良い作品でしたにゃ。
今日もお読みいただき
ありがとうございますにゃ。