チビクロの美術さんぽ

ぬいぐるみの黒猫チビクロがお出かけしますにゃ。休みの日に美術館へ行って、絵を見るのが
楽しみなのですにゃ。

「琳派のやきもの」出光美術館

2023-07-28 20:00:00 | 2023 美術館 博物館
チビクロわ、お出かけしましたにゃ。
今日わ、山手線有楽町駅にある美術館ですにゃ。

※この展覧会わ終了していますにゃ。
「尾形乾山生誕360年
琳派のやきもの
響き合う陶画の美」
出光美術館

尾形乾山(1663~1743)わ、
江戸時代中期を代表する
京の陶工ですにゃ。
雅やかな公家文化を取り入れ、
絵画や書の美をあわせ持つ
新たな琳派のやきもの」が
生まれましたにゃ。
関連した絵画や蒔絵などの琳派作品が
展示されていますにゃ。

解説によると、乾山の作品わ、
「世のことうとく
訥弁に素朴なるが風流に見候」
簡単に言うと、
飾り気がなく、世間一般的におもねる
ところがないところが魅力だそうですにゃ。ふむふむ。

チビクロ気になった作品ですにゃ。
40.流水図屏風 伝尾形光琳
なんと、水の流れの涼しやかなこと
ですにゃ。
解説によると、水の模様わ、
観世水(かんぜみず)と呼ばれる
流水模様で、
後に光琳波(こうりんなみ)と
呼ばれるようになったそうですにゃ。

41.禊図屏風 伝尾形光琳
烏帽子をつけ、立派なお着物を召した
紳士?が、川で禊の儀をする様子。
かなわぬ恋を断ち切るための
「恋せじの禊」らしいですにゃ。
男性のつらい表情と水の流れの
険しさが、深刻な感じですにゃ。
伊勢物語典拠わ、65段「禊」ですにゃ。

61.麦・芥子図屏風 狩野重信
チビクロわ、麦畑を自分の目で見たことわないのだけど、この屏風を見ていたら
さわさわと葉のそよぐ風の音が聞こえてくるような気がしましたにゃ。17世紀人気の主題ですにゃ。解説によると、2つの作品を合わせてあるらしいですにゃ。
ちっともわからなかったですにゃ。

66.四季草花図屏風 
深江芦舟(ふかえろしゅう)
カラフルな色づかいが、印象的ですにゃ。トーハク所蔵の「蔦の細道図屏風」という作品を見たことがありますにゃ。

67.桜・楓図屏風 鈴木其一
全体像わ、描かずに、ななめ上下に
デザイン的に配置された桜と楓ですにゃ。小さめの屏風。
なんと‥可憐な桜ですにゃ。

出光美術館所蔵品だけでの作品展でしたにゃ。素晴らしいコレクションに
感嘆のため息の連続でしたにゃ。
鑑賞の機会ありがとうございましたにゃ。


今日もお読み頂き
ありがとうございますにゃ。



「木島櫻谷 山水夢中」泉屋博古館東京

2023-07-21 20:00:00 | 2023 美術館 博物館
チビクロわ、お出かけしましたにゃ。

「木島櫻谷(このしまおうこく) 
山水夢中」泉屋博古館

木島櫻谷(1877~1938)わ、
近代京都画壇を代表する存在として
再評価が進む日本画家ですにゃ。


写生旅行にたくさん出かけて
書きためた写生帖から一部分
紹介されていますにゃ。

構成
第1章写生帖よ!海川山を書き尽す
第2章光と風の水墨写生から山水画へ
第3章色彩の天地深化する写生
第4章胸中の山水を求めて
エピローグ写生にはじまり、写生におわる。

櫻谷のスゴイとこわ、解説によると
「写生でつかみ取った本質を自身の中で
醸成させ、やがて立ち上ってくる姿を
作品として描き出す。」というところに
あるそうですにゃ。
チビクロ気になった作品ですにゃ。
20.駅路(うまやじ)の春
花鳥画風俗画動物画などジャンルを横断し、写生をもとに装飾性や抒情性を加えた櫻谷芸術のエッセンスを凝縮した代表作。大きな作品なのだけど、足元に
描かれたすみれの小さな花が
とても可憐ですにゃ。
40.峡中の秋
雲のように湧き上がるよう描かれた岩山がコンピューターグラフィックスのようですにゃ。たちこめる霧。官展に出品した最後の作品ですにゃ。
32.瀑布
掛け軸の絵から、マイナスイオンたっぷりの霧が実際に、出てくるようですにゃ。山の木々の様子も、清々しいですにゃ。
14.月夜の兎
月の光の下、うさぎたちがいっぱいで、
草を食む、水を飲んだりして、集まっていますにゃ。小川にそって、続々とおびただしい数のうさぎが集結中。月光がもたらす陰影と遠近を強調した空間が描かれていますにゃ。月にわ、不思議な力があるという?寓話というか、なにかが
はじまりそうな、アヤシイ気配がしますにゃ。ポストカード欲しかったにゃ。

いつまでも見ていたくなりましたにゃ。
こういう時、もう2度と会えない作品も
あると思うと、一期一会、
一展入魂(チビクロが今考えた
4文字熟語)
画家さんが情熱をかけて描いた作品ですから、見る方も力が入るですにゃ。
あ、でも、さらっと見るぐらいの気持ちの時の方がグッと来る時もあるし…
やはり、出会いわ、運命的ですにゃ。

素晴らしい展覧会ありがとう
ございましたにゃ。

美術館のお向かいにわ、
スウェーデン大使館がありますにゃ。
世界中の人が平和の中で
アートを楽しむことが
できる日が来ますようにですにゃ。

今日もお読み頂き
ありがとうございますにゃ。







「超圧縮地球生物全史」ヘンリー・ジー

2023-07-19 20:00:00 | 2023 読書
チビクロわ、読書しましたにゃ。

「超圧縮地球生物全史」
著ヘンリー・ジー
訳竹内薫
ダイヤモンド社


地球の始まりから終わりまでを網羅した本ですにゃ。この本を読むことで、
地球の歴史の中での人間の位置感を
感じたですにゃ。

地球の歴史のなかでわ、人間が
生きてきた時間って、
ほんとちょっぴりなのですにゃ。
たとえ、人間が、戦争とかで滅びても、
また違う生き物が栄えることになって、
地球にわ、別になんともないことなんだなと、思うですにゃ。生命わ
力強いのですにゃ。バクテリアとか。
なんにもなかったとこから、
生命が生まれて、そして時間を経て、
いつかなんにもなくなるのが、妙に
納得できるのわ、なんでかな。
諸行無常の響ありなのですにゃ。

地球生命史の延長線上に
どうしてボクというぬいぐるみの黒猫が、存在するのか考えてたら、
ただの偶然というか、
きせきの一種みたいなのかよく
わからなくなりましたにゃ。

ムズカシイ本なのかなと思ったけど、
意外とするする読めますにゃ。
最初わ、絶滅した生物の
カタカナ名前に困惑しましたにゃ。
絶滅しちゃった生物の挿絵わ、
日本版限定ですにゃ。

サイエンスライターという肩書の
訳者さんわ、猫飼いですにゃ。
猫を、飼ってる人わ、いい人決定。
夏休みの季節だし、理科っぽいテーマで
図書館で本を探してみようと思いましたにゃ。

今日も、お読み頂き
ありがとうございますにゃ。

「生物から見た世界」ユクスキュル/クリサート

2023-07-14 20:00:00 | 2023 読書
チビクロわ、読書しましたにゃ。

「生物から見た世界」
ユクスキュル/クリサート
日高敏隆・羽田節子訳
岩波文庫


以前読んだ哲学の本の中で紹介されていて、気になっていた本ですにゃ。
ある晴れた日に野原を散歩すると、
さんさんと降りそそぐ日光、青い空や
山、木々や草花がたくさんの草花が
咲いていて、とっても気持ちがいいです
にゃ。
でも、このように感じているのわ、
人だけで、みつばちにとってわ、
蜜を吸うことができる、
咲いている開いた花だけしか感知しない
しくみになっていて、
それをミツバチの環世界というらしいですにゃ。
みつばちにわ、空も関係なければ、
色も関係ないし、つぼみの花とか、
蜜の吸えない植物なんて、
存在していないのと同じとわ、
知らなかったですにゃ。

いくつかの例があげられているけど、
大きなカシワの木が存在しているとして、きこりのおじいさんとカシワの関係と、
キツネとカシワの関係、
ありとカシワの関係わ、
それぞれ違うもので、
それぞれの環世界となっているらしいですにゃ。

初め、科学的な説明から始まり、
読んでいくにつれて、
抽象的になっていくような気がして、
不思議で興味深いですにゃ。

自分の見ている世界だけが正解でわないし、見方わ、ひとつでわないということなのかもしれませんにゃ。

1934年に書かれているけど、
まったくもって、古びない、
科学の古典ですにゃ。

図書館からお借りしましたにゃ。
日にちが過ぎてしまっているから
早く返却せねば!

今日もお読み頂き
ありがとうございますにゃ。






「濱地健三郎の霊(くしび)なる事件簿」有栖川有栖

2023-07-05 20:00:00 | 2023 読書
チビクロわ、読書しましたにゃ。

「濱地健三郎の霊(くしび)なる
事件簿」
有栖川有栖 角川書店
2017年刊


霊が見える心霊探偵濱地健三郎氏と
その助手志摩さんが事件を解決する話ですにゃ。現代の怪談という風情ですにゃ。

濱地氏わ、年齢不詳で紳士なお方、
ワインもたしなまれるらしいですにゃ。
事務所に置いてある赤、白、緑のガラスが組み合わさったエミール・ガレ作の
魔法のきのこみたいなランプが
お気に入りですにゃ。

志摩さんわ、霊能力のある上司を
尊敬していて、仕事熱心で、
顧客からきいた情報で似顔絵を描くのが得意ですにゃ。

殺人事件もでてくるけど、
安心して楽しめますにゃ。
ミステリの王道ですにゃ。
表紙の絵のくびなしくまさんが
(・(ェ)・)🐻こわいですにゃ。

なぜ濱地氏が心霊探偵になったかわ、
まだ謎だし、志摩さんが上司の影響を
受けて、視えるようになってきたし、
続編が楽しみですにゃ。

今日もお読み頂き
ありがとうございますにゃ。