ある日おじさんが小型の運搬車を押してやって来た。荷台に大きなソファーが載っている。どうしたのかと尋ねたら、ここに休憩場所を作ろうと言う。休憩なら天文台ですればいいと言うと、農作業の途中の休憩だから中に入ると汚れる、外がいい。電柱もまだ残りがあるからと笑顔だ。
時間も予算も限られた中での天文台建設だったが、ここはおじさんの夢の場所でもある。分かりましたと答えて半年後、ようやくテラスの形が出来た。その間ソファーは野ざらしで置かれていたが、僕が作業している脇でおじさんはよくそこに座り、世間話をしながらタバコを吸っていた。
テラスの真ん中には会社の人からもらった鉄骨が立ててある。その上に小さな望遠鏡を常設し、おじさんやおばさんに景色を見てもらうためだ。
時間も予算も限られた中での天文台建設だったが、ここはおじさんの夢の場所でもある。分かりましたと答えて半年後、ようやくテラスの形が出来た。その間ソファーは野ざらしで置かれていたが、僕が作業している脇でおじさんはよくそこに座り、世間話をしながらタバコを吸っていた。
テラスの真ん中には会社の人からもらった鉄骨が立ててある。その上に小さな望遠鏡を常設し、おじさんやおばさんに景色を見てもらうためだ。