北極星を示す星座として名高いカシオペアと、夏の流星群で知られる星座ペルセウスの間に、肉眼でもはっきりと見える星の固まりがある。ペルセウス座の二重星団。星仲間の間では「エイチ・カイ」とも呼ばれるが、僕はこの呼び方は好きじゃない。
美貌を吹聴したために神の怒りを買い、海岸の岩場に繋がれたアンドロメダ姫。このエチオピアの王女を救ったのがペルセウスだ。ペルセウスはその功でアンドロメダを妻に娶る。ギリシャ神話に記載は無いが、二重星団は二人の間に生まれた双子だと僕は思う。カシオペアはアンドロメダの母親だ。ペルセウスはきっと、生まれたばかりの双子をカシオペアに見せに行く途中なのだ。ペルセウスの後ろには妻アンドロメダが寄り添っている。
その証拠にこの二重星団を造る星達はみんな若い。青みを帯びた星の色が分かるだろうか。
写真は20センチニュートン反射、カメラ感度3200(キャノン5DmarkⅡ)、露出3分