今週末も雨の予報が出ていた。しかし、空模様は予報よりも少し駆け足で過ぎてゆく。ひょっとするとと期待して、大きいほうのカメラを持って行った日曜日。昼間は曇りがちだったが夕方から晴れ間が広がった。これは写真が撮れるかも。期待して竹取庵の屋根を開ける。望遠鏡を外気に慣らす間下で大工仕事をして、ゆっくりと上がってみると東の空の高みに木星が輝いていた。素晴らしい風景。こんな空は久しぶりだ。ただ、天頂から西に雲が迫っている。予報が前倒しと言う事はそろそろ天気が悪くなる頃だ。
急いでカメラをかぐや姫に取り付ける。ドロチューブの延長筒はまだ届いていないが、前回月を撮った要領でやってみよう。前と同じくふらふらと動く姫の筒先に翻弄されながらカメラの写野の木星を入れる。本当にこれだけで10分以上かかる。次にピント。赤道儀に載った20センチのようにカメラのモニターを見ながらピントを追い込むことは出来ない。カメラのファインダーだけが頼りだ。
それにしても季節風が強い。望遠鏡自体も揺れるが、ファインダーの中の木星もふにゃふにゃとクラゲだ。それでも何とか20枚ほど写す。シャッタースピードは250分の1。家に帰って画像処理しようと画像を開いたら、使えるものは半分以下だった。それを重ね合わせたのがこれ。
まだピントが今一歩。なんとかカメラのモニターが使える状態に持っていかなくては。