前の連休は台風でほとんど作業が出来なかったが、今週はなんとか天気が持ってくれた。遅れている増築の工事を進めなければ冬になってしまう。
と言う訳で昼過ぎから上がった丘ではみかんが色付き始めていた。例年より少し早い気がする。表となる今年はどの木も鈴生り。久しぶりに丘が黄色に染まりそうだ。今年の夏は無茶苦茶だった。猛暑に続く猛暑。みかんの丘は陽射しが強いほど海風が強くなる。だから竹取庵の中や日陰に居ると何とかしのげるが、みかんの木はそうはいかない。おばさんの家族は今年、水遣りにずいぶん苦労したようだ。そのお蔭でみかんはどれもはじける事無く大きくなっている。農家の苦労は消費者には分からないと思う。安ければいいと言うものではない。
そんなみかんの木々に囲まれて作業は始まった。北側の土台にほぞ穴を開け、そこに立てる三寸柱を刻んでゆく。取り回しが良いからとやや小ぶりな丸鋸を買ったのが今になって悔やまれる。午後1時半に作業を始めて夕方までにようやく柱1本。全部で8本ある柱のうち5本が立った。すべて立ち上がったら梁に移る。梁が出来ると棟に掛かる。さて、いつになるやら。まあ、命が尽きるまでに仕上がればよしとしよう。
本職では無いので作業工程が有る訳じゃない。休憩しながらのんびりと作業するうちに海の近くの集落で5時のミュージックサイレンが鳴り始めた。そろそろ日が暮れる。今日は思ったより天気が持った。この分なら星も撮れるかもしれない。だったらいい加減にやめてデッキで準備をしなければ。
そして上がった観測デッキでとんでもないものを見つける事になる。