天の川に掛かる雲が消えるのを待つうちに、とうとう10時半が近くなってきた。そろそろ次の目論見に掛からなければ今日中に帰れない。赤道儀から大きいカメラを降ろして小さいほうのカメラを取り付け、そのカメラレンズの上に、以前畑の中で試した魚眼アタッチメントを直載せした。レンズを垂直に立てるのに今夜参戦した雲台が重宝だ。
前回はアタッチメントのレンズとカメラレンズが直に触れてグラグラしたため、アタッチメントのほうにリングを入れてある。少しでも結像を良くするためにレンズの絞りを3段絞る事に決めていた。その分露出を増やす。だから赤道儀に載せる必要が有るのだ。と自分に言い聞かせて撮影に入った。カメラレンズは3段絞ってFが9、カメラ感度は1600、そして露出を2分としてみた。
結果はNG。星も天の川もほとんど写っていなかった。そこで露出を思い切って倍の4分、いや4分半に伸ばす。それが上の写真だ。それでも全体にノイズが目立ってしまった。まだまだ露出が足らないことが分かる。しかし、ここまで試したところでタイムアウト。帰らなければ。
梅雨が明けたのだから、これからはきっとチャンスが何度も有るだろう。