現在のTEXによる組版の有様は、日本のある一面を色濃く表しています。
まず、今の印刷産業の受注の内で、70%はチラシやフルカラーなど画像中心、一過性の仕事だと考えられます。残りの30%が、データベース関連組版、出版物、学会論文、マニュアル類や販促資料等、蓄積情報で、絶えず更新されるものなど保存性・更新性の必要な情報です。
今回、特にこの30%野市場を重視した話となります。
いまでも、印刷産業界の大枠は、
フルバッチ → DTP
windows環境 → Mac環境 で動いてしまっています。
そして、多くの会社で、私どもから見て致命的な問題点として、フルバッチの理解出来る技術者を辞めさせて、即戦力になる、デザイン思考の若者に入れ替えてきています。
多くの一般企業や、官公庁がwindows対応のITで技術武装を着々と進める中で、市場対応の要求項目とは接点の取れにくい、特殊な環境に特化してしまっています。
TEXとの相対も無関係では勿論ありません。TEXは作り手の意思が明確に出ます。
それが強烈に出過ぎるきらいがあって、印刷会社側が、同じ土俵に立てないという事情を生じるわけです
印刷会社側は、いままで悉く受け身で、受注産業に徹していました。
そこで、TEXを理解すると言うことよりも、発注者側の視点で仕事を見るということだろうと思います。
今必要なのは、印刷プロセスを理解し、ドキュメントをプログラム技術で対応出来る技術者の育成と、経験の蓄積です。
特にフルバッチシステムの経験者の育成には、とても時間がかかります。
一般会社のWEB対応の技術でさえも、とても時間と費用を要していることから、でも考えてみれば、一般会社でのWEBとはほぼ100%バッチで組み立てている分けです。そこで、数式を含むような、最高度に難度の高い、印刷の世界をドキュメントプログラマーとして、人材をまともに育て上げる事は至難です。
今から20年以上前に出現した写研のフルバッチ組版機器、サザンナSP313は、今考えても最高の傑作機種でした。
そのころ、都内の出版市場の70%は、都内にあったたった3,000台のこの機種で、その70%もがまかなえたと言われています。
それくらい高い生産力を持っていたと言われています。今でも使われているとのことです。
冗談でなく、現在、日本のXML市場でトップクラスの実務をこなしている方々の多くが、このSP313で育ったと言われています。
いずれも若い頃、この機械で組み版を行い、印画紙出力を出力機器に命令して帰宅。翌日1文字宛出力された何百枚もの印画紙を見て絶句。経営者に叱られた経験者が多いと聞いています。その手厳しい失敗の経験を踏み越えた方々と理解しています。
フルバッチのマスターすることによって、印刷実務の一部を知り、何よりも論理的で正確な判断業務を学習した方々は、これからの印刷会社の技術のコアとなり得ます。校正が完了し、検証済みのデータから作成するデータベースやWEB生成、電子出版等は、印刷情報満載ののフルバッチから、コンバート技術で生成出来ることが、どのような意味を持つか。ご理解頂けると思います
その点から、印刷業界では、写研のフルバッチ環境を、仕組みとして受け継げるような、次世代のフルバッチシステムの登場が待望されてきたわけです。
まず、今の印刷産業の受注の内で、70%はチラシやフルカラーなど画像中心、一過性の仕事だと考えられます。残りの30%が、データベース関連組版、出版物、学会論文、マニュアル類や販促資料等、蓄積情報で、絶えず更新されるものなど保存性・更新性の必要な情報です。
今回、特にこの30%野市場を重視した話となります。
いまでも、印刷産業界の大枠は、
フルバッチ → DTP
windows環境 → Mac環境 で動いてしまっています。
そして、多くの会社で、私どもから見て致命的な問題点として、フルバッチの理解出来る技術者を辞めさせて、即戦力になる、デザイン思考の若者に入れ替えてきています。
多くの一般企業や、官公庁がwindows対応のITで技術武装を着々と進める中で、市場対応の要求項目とは接点の取れにくい、特殊な環境に特化してしまっています。
TEXとの相対も無関係では勿論ありません。TEXは作り手の意思が明確に出ます。
それが強烈に出過ぎるきらいがあって、印刷会社側が、同じ土俵に立てないという事情を生じるわけです
印刷会社側は、いままで悉く受け身で、受注産業に徹していました。
そこで、TEXを理解すると言うことよりも、発注者側の視点で仕事を見るということだろうと思います。
今必要なのは、印刷プロセスを理解し、ドキュメントをプログラム技術で対応出来る技術者の育成と、経験の蓄積です。
特にフルバッチシステムの経験者の育成には、とても時間がかかります。
一般会社のWEB対応の技術でさえも、とても時間と費用を要していることから、でも考えてみれば、一般会社でのWEBとはほぼ100%バッチで組み立てている分けです。そこで、数式を含むような、最高度に難度の高い、印刷の世界をドキュメントプログラマーとして、人材をまともに育て上げる事は至難です。
今から20年以上前に出現した写研のフルバッチ組版機器、サザンナSP313は、今考えても最高の傑作機種でした。
そのころ、都内の出版市場の70%は、都内にあったたった3,000台のこの機種で、その70%もがまかなえたと言われています。
それくらい高い生産力を持っていたと言われています。今でも使われているとのことです。
冗談でなく、現在、日本のXML市場でトップクラスの実務をこなしている方々の多くが、このSP313で育ったと言われています。
いずれも若い頃、この機械で組み版を行い、印画紙出力を出力機器に命令して帰宅。翌日1文字宛出力された何百枚もの印画紙を見て絶句。経営者に叱られた経験者が多いと聞いています。その手厳しい失敗の経験を踏み越えた方々と理解しています。
フルバッチのマスターすることによって、印刷実務の一部を知り、何よりも論理的で正確な判断業務を学習した方々は、これからの印刷会社の技術のコアとなり得ます。校正が完了し、検証済みのデータから作成するデータベースやWEB生成、電子出版等は、印刷情報満載ののフルバッチから、コンバート技術で生成出来ることが、どのような意味を持つか。ご理解頂けると思います
その点から、印刷業界では、写研のフルバッチ環境を、仕組みとして受け継げるような、次世代のフルバッチシステムの登場が待望されてきたわけです。
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