文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

江戸時代の完全リサイクルが一つの見本に

2005-10-01 23:17:47 | 里山に託す私たちの未来-再生策を探る
 いままで、江戸時代は日本は240年間にわたる完全リサイクル社会を構築出来た、唯一の国であります。それは、国民の90%以上が農民であり、それぞれの場に於いて、生活者として24時間張り付いて、かつ集団で、年間を通じて、里山環境との接点を、じっと観察しながら、年間での自然のリズムを大事にしながら、そこからの産物を徹底的に手入れを行って、多様な手入れ方法や肥料の投入など、人による里山の環境への支援を通じて、多様な収穫を得て生活を成立させてきたわけです。
 この実態は、江戸末期、東京湾に来訪してペルー始め欧米人が、日本の里山の景観を見て、箱庭のように、これほどのすばらしい景観を見たことがないと、絶賛の的となりました。
 いま、日本の、千葉県での里山は、言ってみれば生活者がいなくなり、荒れ放題の様相を呈しだしています。
森のスギの木など木材価格の大暴落によって所得が大幅に低落(10年間で1/10に)
 森林経営では、収入が殆どゼロにまで落ちこんでいます
 所得が得られなくなれば、森林経営そのものが、成り立たない大赤字に。
 さらに田んぼや谷津田での米つくりも、先行きがはっきりしません。
田んぼでも、労力に見合う収入が得られない。他方でほ場整備での負担金、水道料はまったなしで支払わなければならない。
 今の、若い方々の米離れも深刻影響をもたらすことでしょう。
 現実には、これからさらに年間50万人ずつ、人口が減っていくわけですから、中山間地と呼ばれるところは、正に猪と、鹿と猿、そしてあらゆる外来種に脅かされて、ますます生活出来ない場所となってしまっています。
 山が単純林となって、餌がない状態から、秋の収穫物を狙う獣達に破れて、生活の場所を引き渡すような事が日常化していきそうです。
まさに”もののけ姫”の世界です。
 実際、千葉県の里山では、多くの場所では現実には、多くの場所がこのようになってきてしまっています。
 しんとして、人にであうことのできない場所がどんどん増えています。里山から人がどんどん抜け落ちて、生活の糧を得られる場所ではない。地域の人も、殆どサラリーマンとして都市で働いていますから、昼間山には入る人がいない。


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